キャロットケーキがだましている (ヴィレッジブックス F フ 2-11)

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  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863321854

感想・レビュー・書評

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  • お菓子探偵ハンナのシリーズも10作目。
    今回は夏の終わり、親族が集まる大パーティーの話。

    8月最後の日曜日、ハンナは牧師とクレアの結婚発表を後押しする。
    ブティックを経営するクレアはかって良くない噂を立てられたため、お似合いの相手に出会っても結婚をためらっていたのだ。

    ハンナの若い共同経営者リサと結婚して間もない夫ハーブの親戚達が、親族会に集まってくる。
    100人ものパーティーなので、当然何かと力を貸すハンナ。
    30年以上も行方知れずだったという叔父のガスもいきなり帰郷して、皆を驚かせる。
    やたらと羽振りのいい様子を見せびらかしていたガスだが‥?
    家族もガスが本物かどうか確信が持てなかったり、その確認のためにハンナのもとへ街の大人たちが次々に秘密を打ち明けに来るのが面白い。

    リサの父ジャックはガスと昔何かあったらしい。
    ジャックはアルツハイマーをわずらっているため、本人も自分が何かしたかもしれないと思う哀しさ。
    ハンナは真犯人を探そうと奔走することに。

    愛猫モシェはクッションを食いちぎったりと様子がおかしく、ノーマンとマイクはこぞって力を貸そうとする。
    ノーマンが一歩リード?
    モシェはハンナのうるさ型の母ドロレスを嫌っているが、ノーマンとマイクのことはどちらも嫌ではなさそうな。
    そのドロレスは最後に爆弾発言を‥?!

    軽い内容ですが、それなりにテンポよく、登場人物は生き生きしています。
    人生初というモテ期のハンナだけど、結婚については決めかねる様子。
    シリーズ最後まで決めないつもりなのかも?!

    キャロットケーキにはクリームチーズフロスティングをかけるものとは知りませんでした。日本では別にそういうことないものね。
    ハンナのレシピでは、キャロットケーキに人参だけでなく、パイナップルを入れるの。なるほど~美味しそう!

  • 図書館の順番待ちでようやく我が家に!!(#^.^#)待ちかねたぞ、内蔵介〜〜〜ってなもんですが、今回もまた、たっぷり楽しませてもらいました。早いものでこのシリーズも10作目。ハンナの作るクッキーは相変らず美味しそうで、また、暖かい空気の流れが感じられるところが嬉しい。30年ぶりに失踪していた弟・ガスが帰ってきたマージとパッツィ姉妹。随分とお騒がせな弟だったみたいで、パーティで同席したハンナの目から見ても、はっきり「イヤな奴!」なのだけど、その彼が殺されて犯人探しが始まる。ガスが本人だったか、という問いかけに、もしかして偽者??と私も思ったのですが、身体の思いがけないところにあったタトゥーのおかげでやはり本人であることが判明。ここらへんが、30年ぶりに帰ってきた、という設定が生かされていて非常に面白い。つまり当時のガールフレンドだったり、関わりのあった女の子たちは、とっくに落ち着いた年配の女性になっているわけで、それを次々にハンナに告白しに来るくだりが上手い!と。犯人は途中から見当がついてしまったけど、むしろ、そのお陰で安心して読めたからよかった。始めから軽く伏線も張られていたし、犯人であっても胸の痛まない人だったからね。そして、このシリーズの一番の懸案、ハンナの恋人はマイク?それともノーマン? には、まだ決着がつかず、これは、ず〜〜〜っと引っ張る気なんだろうな。私、マイクが出てくると若き日のジュリーを、ノーマンはなぜか朝日新聞に連載中のしりあがり寿の4コマ漫画の主人公を思い浮かべます。マイクもノーマンもどちらも好きだし、たぶん、ハンナはノーマンにするんだろうな、と思いつつも、ジュリーの笑顔や寂しそうな顔が浮かぶと、ときめいちゃうんですよね・・・。ネタばれです。今回の最後に、ハンナに新しい恋の展開が!?もしかして二人とも友人のままで終わってしまうのかも?と、期待させられたのですが、さぁ、次作はどうなるか。原作は既にもう二作が上梓されているんだけど、いつ日本語で読めるのかなぁ。すっごく楽しみです。(#^.^#)

  • なんだかお菓子以外の料理まで、だんだんレシピが増えてきているような気も。わたしはつくらないのでレシピはそんなにいらないかな。うーん、ちょっとひと休みって感じですかね、なんとなく内容が薄いような気がしなくもなく。もちろん、いつもどおり、ユーモアがあって楽しくて読んでいてほっとするんだけど。主人公ハンナからの携帯の着信音を、彼女のボーイフレンドのひとりが「ヒア・カムズ・ザ・サン」にしていて、「きみがそばにいると太陽が輝いているような気がするから」って言うところがなんかすごくよかったな、すっごく細かいけど(笑)。そういう温かいものがつねに基本にあるミステリです、ハイ。ふたりの恋人候補、結局どっちも恋人にはならないんじゃないかって気もしてきた。今後新しい展開があるのかな?と、最後に思わされて。次作が待たれます。ってこのシリーズではいつもそういう感じかも。それが手なのかな。その恋人候補ふたりの過去をわたしはすっかり覚えていないようで、別れた恋人?元奥さん?死別した奥さん??、こんな話あったっけ?、と思ってしまった。うーん、もう一度シリーズ1作目から読み直そうかなーなんて思ったり。

  • リサの親族会で起こった殺人事件。親族会と言っても100人くらい招待する豪快さにびっくりした。ノーマンが、自分が遠出してるときに、危険な目に遭いそうだったらマイクを呼ぶように、とハンナに忠告していたシーンがあった。ライバル心よりもハンナの安全を第一に考えた発言にさすが心が広い!と思った。しかし、現実にこんなできた人いるのかなぁ。

  • 長年行方不明になっていた男が殺された。
    またしても死体の第一発見者になってしまったハンナは妹や友人たちと捜査を始める。

    お菓子探偵シリーズもついに二桁突入。
    このシリーズを読むとあれこれ作りたくなって困ってしまう。巻が進んでも下手に凝ったものばかりにならないで簡単なレセピも混ざっているのは好感が持てる。
    ミステリとコージーな描写ののバランスも程よくて、きちんと両方が絡まって話が進んでいくので、読んでいて安心できる。
    今回はリサのアルツハイマーを患っている父親とハンナ、トレイシーとの交流にちょっとほんわりさせられたなぁ。こういうちょっとしたところが好きだ。
    でもそろそろハンナの恋愛の進まなさには飽きてきたかな。

  • ビースマン家とハーマン家関係で100人もの親族が集まるなんて! イベントいっぱいでもうお祭りですね。レイク・エデンの大人たちの過去がいろいろ明かされましたが。
    キャロットケーキに、クリームチーズのフロスティングをかけるのは、初めて知りました。リッチな味がしそうですね。
    ラストにあいつが! 私はノーマン推しなので、気に入らない!

  • 図書館で。
    なんか表紙の絵、コワイ。そしてレシピにドクロの絵はいかがなものかと思う。このシリーズの良いところは食べ物に毒が入っているのが無いのも大きいと思うので。

    リサとハーブの親戚が100人以上集まって大賑わい。でもリサの父親が認知症になった時、娘が大学進学を諦めて面倒を見ることになったんだよな…というのが何というか皮肉に感じる。まぁ親類だから頼める問題でもないのだろうけど。

    30年姿を現さなかった親類の鼻つまみ者が都合よく現れたけど、正直彼の被害にあった人は彼のことを許しているし、彼の所持品であったものを取りに来ただけなんだからそれほど悪いことをした訳でもないような。そして被害者の店にも、内縁の妻にも連絡もしないってのもナンダカナ。そんなもんなんだろうか、ミネソタでは。

    それにしてもキャットタワーを買ってもらって「施しされるなんて」と憤るハンナさんはちょっと。自分だってルアーンの娘のために色々してあげてたりするのにねぇ(あと、大量に渡してるクッキーとか)。自分がするのは良くても、人にされるのは嫌なのか。これだから自立した女ってのは!(笑)もしくはこれがミネソタ気質なのだろうか?

  • 私達のリサ・・・いい女だ・・・

  • お菓子探偵シリーズ10作目。

    あらすじ
    クッキージャー共同経営者のリサ・夫のハーブの親族会が開かれる。総勢100名以上が数日にわたって料理を作ったり、上映会を開いたりする。町の人々もそれに協力している。ハーブの叔父ガスも戻ってくる。30年以上前に行方不明で、当時の噂も良くなかった。今は羽振りのいい様子を見せているが、感じはよくない。ハーブの母マージ・双子のパッッツイ・パッツイの夫マックも怪しんでいた。そのガスがパビリオンで殺されているのをハンナが発見する。ガスは実はストリップ劇場のオーナーだったが、経営が苦しかった。テレビで偶然見たビンテージカードを取り返しに故郷に戻ってきたのだった。

     このシリーズでは久しぶりにミステリー濃度が高めだった。町の人たちが絡む過去の話も雰囲気出てた。あとは、アメリカの田舎の暮らしが楽しい。親族会ってなんだろう?すごく規模が大きい。あと、殺人事件のパビリオンてどんな大きさの建物なのかな?料理もすごい。毎回紹介される料理のできあがり量が多い。しょっちゅう持ち寄りパーティを開いているのだろうか。

  • リサたちの超巨大家族……というか親戚パーティで再度事件が!?次々と「私、実は……」とみんなが言ってきて、ラストの「あのひと」が来たときは笑いが止まらなかった。いやー、青春時代がまぶしい(笑)。

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