ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)

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制作 : イシイシノブ 
  • ヴィレッジブックス (2009年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863321977

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ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)の感想・レビュー・書評

  • ちょっとまとまらないので、覚書程度。

    小学生の女の子が殺される痛ましい場面から物語はスタートする。
    スージー(殺された女の子)がいるのは、自分で思い描いたような天国。
    そこから不安でバラバラになった家族をみつめる。
    妹のリンジー、知能指数が高い。クラスメートのルース、見える人。どちらも変わり者だけれど、亡くなってからのスージーにはなくてはならない人。
    特に最後。ルースの体を借りてシンと過ごすひと時はティーンエイジャーの願いがかなえられて、まぁちょっとスピリッチャルな感じだけれども、よかったよかったよ。

    この話は事件の真相をつきつめ、犯人を追うミステリーではなくて、家族と友人たちとスージーの物語。自分は殺され、バラバラにされて骨になっちゃったけれども、一旦はバラバラになった家族はいつかまた一つになって前に進んでいくという救い。

  • 高校の時に原書で手に取って、1ページ目の内容ですっかり読む気をなくしてしまった本を、10年たって日本語で。やっと読めてよかった。
    愛って大切にすべきものだな…と思った。それ以外はうまく言葉にできない。

  • とても感慨深い作品だった。犯罪に巻き込まれた少女の単なるサスペンス仕立てのストーリーではない。多面的な物語が盛り込んである。

  • 映画を観ようとして断念したやつ!

    映画が公開された時は自分はまだ幼かったから
    今このタイミングで読めて良かったなと思った

    必ず映画も観る!

  • 作者の経験から生まれた、秀作。
    アメリカという格差社会の、落とす暗い一面を思う。
    近年、更にアメリカ化されていくこの国の、起こりつつある未来にも見えた。

  • 「私」が殺されたところから話が始まる——。長女である「私」が殺され、バラバラになった家族が、少しずつ何年もかけてゆっくりと絆を結んでゆく物語。映画化された本だったので、期待値が高かった分がっかり。訳が回りくどくて分かりにくいし・・・。
    そして、ラストは、、、結局遺体も見つからないのか?。犯人もつかまらないのか?、氷柱オチ?!とちょっと拍子抜けしてしまいました。

  • レイプされ殺されてしまった14歳の少女が天国から語る物語、ときいて、ファンタジー系ミステリーみたいなものかと大きな勘違いをしてました。犯人が捕まり、遺体が家族のもとに帰る、という、わかりやすい「結末」になど、この作家の関心はない。実際に悲劇にまきこまれた人々にとって、明確な終わりなどないのと同様に。少女の悲劇的な死という衝撃を受けた家族の一人ひとりがどのように崩壊し、あるいは衝撃に耐え、そしてその後の生を生きのびていくか、語り手は10年にわたって、ただ淡々と見つめ続ける。
    娘の死が受け入れられない父親は、犯人を捉えられるかもしれないという望みに執着し、母親は、事件の衝撃によって自分自身に明らかになってしまった家族という重荷に耐えきれず逃げ出してしまう。少女が殺された畑にコミュニティの人々がキャンドルをもって集まってくるシーンは感動的だが、父親にとって大きな意味をもってしまったその儀式が、やがて消えていかざるを得ないことも、語り手は冷徹に見抜いている。そうしたすべてをみつめ、傷つきながらも、一つ年下の少女はたくましく生きのびる力を身につけていく。
    悲劇そのものが家族を崩壊させたのではない。事件はただ、無邪気な家族の絵の影で見えなかったひとりひとりの脆さと力を明らかにしたのだ。そのことを、語り手は、死んだ少女がとらえた見知らぬ女としての母親のポートレートに託して語っている。
    これはまた、家族小説であるとともに、暴力の犠牲となった少女や女性たちに捧げられた物語とも言える。天国や霊的体験といったスピリチュアルな設定をとりこんだ点はユニークではあるけれど、シリアスな題材を取り扱うのに効果的かというと、う~ん、どうだろう。特に最後に例となった少女が肉体を借りて思いを遂げるシーンもかなり微妙で、一気に子ども向けになってしまったような感が。語り口を変えれば、もっと心に残る小説になったかもしれない。
    ところでタイトルの「ラブリー・ボーン」は、ぜったいに「愛おしい骨」とすべきだったと思う。

  • 昔映画化されたやつですね。なんか海外ものの気分で。
    とにかく初期設定が重いので、ずっと読んでなかったんですが、ファンタジーな部分とラストの奇跡とやらがどんなもんかと思って…
    …やめとけばよかったです。
    全部で500ページくらいあるのですが、奇跡(かなぁ?)が起こるのは490ページくらいからで、本人は満たされたかもしれませんが、私はなんだか納得がいかないorz

    原題 / "THE LOVELY BONES"(2002)
    ブックデザイン / 鈴木成一デザイン室+草苅 睦子(albireo)
    カバー写真 / 岩田 和美(鈴木成一デザイン室)

  • 少女の殺され方が生々しかった。

    語りが少女という設定なので、
    全体的に可愛らしく、
    風景などの説明がモッタリしているところも子供らしくて良かった。
    死をきっかけに崩壊する家族、
    それを乗り越えてのハッピーエンド。

    犯人は捕まらなかったけど、
    それはそれでありかなと思える話だった。

  •  殺された少女の、その後の人生についてのお話。
     ……と書くと、ファンタジーみたいだけれど、少女亡き後の家族やクラスメイトの人生はずいぶんと生々しい。少女が死んでいる
    からこそ、淡々と彼らの心情を知ることが出来る。
     ホントに神の視点の小説。

     しかし、作者はどうして、うっくつしてイライラするような空気をここまでくっきりと描けるんだろうね。人を愛しているからなんだろうか。
     他の作品も読んでみたい。

     あ、そういえば映画にもなってるんだよね。(そもそもそれで知った)

  • いきなり、少女が犯され殺されてしまうところから始まる。
    その後、彼女のいなくなった現世での出来事を追っていく話。
     面白いです!映画は、いまいち描ききれてないってかんじでしたが、本は読み応えあります!

  • ヤングアダルトノベルを他に読んだことがないので何とも言えないのですが、全体的に非常にまどろっこしい文章に感じました。3行を費やしていても1行分しか頭に入ってきません。かなり厚い本のわりに内容が薄くて、上手な作家ならさくっと短編にできるんじゃないでしょうか。

    また、情景が浮かびにくい文章です。何度も繰り返し登場する殺人現場のトウモロコシ畑の風景など、最後までさっぱりイメージできないままでした。

    前後の文章のつながりがおかしかったりして読み直すことも多く、翻訳に問題があるんじゃないかとも思いましたが、やっぱり原文の問題ではないでしょうか。

    キャラクター設定にも偏りを感じます。主人公スージーの妹リンジーは大変な秀才です。スージーの彼氏レイも秀才です。スージーが親しくなった風変わりな女の子、ルースも芸術家肌です。レイのお母さんは大変な美人で才能豊か。スージーのお母さんも芸術志向です。

    ごく平凡なよくあるアメリカの片田舎だと著者は描写しますが、こんなに天才が一極集中する設定はいかがなものでしょうか?唯一、凡人といえばスージーの父ジャック。このジャックの深い内面描写はないに等しいです。著者は凡人の気持ちが理解できないのかもしれません。

    そんな中、私が気に入ったキャラクターはスージーの母方の祖母、リンです。アル中で派手好きで、娘とは折り合いの悪いリンですが、スージーを殺されて沈んでいるサーモン家に明るい変化を呼び込むのです。この筆の冴えが他の登場人物にも、特に妹リンジーにも見られれば良かったのになあと残念です。

    なぜかといいますと、リンジーは天才であるにもかかわらず、殺人事件の解決にその頭脳を使う場面が少ないからなのです。物語上、彼女はスージーにとって失われた青春を代行する役割しか負っていないように思えます。これに天才少女という設定が果たして必要だったか、疑問です。

    天国の描写もいまひとつ実感の持てないものばかりで、地上の出来事と天国とがリンクしている感じがほとんどありません。なので、ラスト間近のクライマックスシーンは伏線もなしにいきなりという印象を受けてしまいました。

    プロットは好きなので、著者の方にはもう少しコンパクトにストーリーを運ぶ努力をしていただきたいなと思います。

  • 殺されてしまった少女の、家族の崩壊と再生。
    乃南アサの「風紋」を思い出す。
    が、こちらは死んでしまった少女自身が語り部となっていることから、出口のない、重苦しさ、やるせなさはそこまで感じない。
    ちょっととりとめない印象。

  • 映画館で予告を見て気になっていて、本屋さんで文庫を発見して購入。
    長編。


    スージーが殺害されるまでのシーンがリアルで、酷すぎて、目を背けたい気持ちでなかなか読み進められなかった。
    現実にも同様の犯罪が起きていることを考えると、やりきれない。

    ストーリーの展開は、予想とかなり違った。もっと直接的に復讐したり、家族を守ったりするのかと思ってた。
    思うようなアクションは起こせないけど、スージーはいつも家族を見守って、祈ってる。何でも自由になるわけじゃないって理不尽さを感じさせられた。


    ルーシーの身体を借りて、思いを遂げるシーンは美しかった。
    14歳で突然終わった人生。
    気休にもならないかもしれないけれど、死んだ後だったけど、好きな人と結ばれてよかったね。

  • 「全世界が、この作品の映画化を待っていた!」

    帯に書かれていたフレーズに心底納得。
    ぜひ映像としてこの世界観に触れてみたい。


    レイプされて殺害されて
    挙句に陥没穴に捨てられて。

    そんな少女が天国から見守る
    自分の大切な家族
    大好きな男の子と友達
    そして、犯人のその後。

    翻訳ものの運命なのか
    やはり表現が回りくどい。
    これは国民性の違いなのかな?
    1行でピタっとハマる描写に慣れているからか
    5行から10行くらいかけて繰り返されると
    どうしても「うん、解ったから」と思ってしまいます。
    野暮な読み方でごめんなさい。


    もし、スージーが語るとおり
    自分より先に旅立った大切な人が
    天国に召されて
    今も私を見下ろしているならば
    恥ずかしくない生き方をしていようと思う。

    悲しみに囚われるだけでなく
    ちゃんと前を向いて歩き
    たまにはふと思い出して話しかけてみたら
    私には聞こえない声で
    そっと返事をしてくれているのかもしれない。

    あなたを包む天国が暖かい場所ならば
    それだけでもう、十分なのかもしれない。

    スージー、あなたこそその暖かく優しい天国で
    いつまでも末永く、お幸せに。

  • 2012-51
    やはし、海外の本は読みにくい。
    自分が、殺されたことで変わっていく家族や友達をただ見守っているのは悲しいと思う。

  • 映画を見たいと思って、その前に原作を読んでみた。

    言葉にならない様な悲惨な出来事を軸にしつつも、軽やかに家族とスージーの再生を描いている。

    冬から春に移り変わる時の雨あがりに一瞬新芽の香りを感じたような気分だ。

  • ■ 1136.
    〈読破期間〉
    H23〜H24/2/8

  • 映画を観て、あまりスッキリしなかったので本を購入。


    うーん。
    うーん。。

    やはり余りスッキリはしないです。

    読む事に苦痛は感じなかったけど
    心に残る一冊でない事は確かです。

  •  ファンタジーだと思った。全く違った。ロリコンに殺された主人公が天国から崩壊していく自分の家族を見る・・・。だらだらと続くストーリーは、読んでいて結構イライラする。外国では大ベストセラーらしいから、これって日本人だから思うのかなぁ。
    (自分に感性がないだけかもしれないが・・・)

     しかし、どんなふうに映画で表現していくんだろうという点に非常に興味を持った。ぜひとも映画 を見てみたい。

  • 殺害された少女を巡るサスペンスと思って読んだら違いました。事件の後に残された人々の話なんですね。家族が崩壊しまうとか、辛い話でした。

  • 事件に巻き込まれて亡くなった女の子が天国から家族を温かく見守る話。

  • ぐっ、と背中を押された。
    最後、泣きました

  • 主人公が殺されて、物語が始まる。

    人生が狂ってしまいかねないくらいに辛いことが起きた時、どのように自分の気持ちを見据えて、整理して、それからまた生きてゆくのか、と云うお話。
    主人公の女の子は、復讐なんて望んでなくて、遺された自分の大事な人々が、より良く生きていってほしいと願い続ける。

    作者は、自身も実際に辛い体験があり、そう云うことを十二分に踏まえて描かれた物語で、「復讐を望まずに…」と云うのは、彼女自身が辿り着いた境地なのだろうと思えた。
    これが男性の書き手であったら、いかに復讐するかということこそが大々的に描かれることになっただろうと思う。

    正直、読んでいる最中はかなり気が重かったのだが、読み終わってみたらすっきりした。思い切り泣いた後のような気持ち。

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ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)の作品紹介

スージー・サーモンは14歳。初恋にときめき、将来を夢見るふつうの女の子。だけど、ある冬の夕方、学校から帰る途中、近所の男に殺されてしまった。どんな願いもかなう天国へ行ったスージー。でも、たったひとつの望みはかなわない。それは大好きなみんなと一緒にいたいということ。突然彼女を失った悲しみでおかしくなった家族を助けたい。もっと恋をしたい。自分を殺した犯人はあいつだって教えたい-届かぬ想いを抱きながら、せつなく地上を見守るスージーに、ある奇跡が…。冒頭の衝撃と、ストーリーの素晴らしさで異例のセンセーションを巻き起こした感動作。

ラブリー・ボーン (ヴィレッジブックス)のハードカバー

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