ショパンの手稿譜 (ヴィレッジブックス F テ 3-1)
- ヴィレッジブックス (2010年12月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863323001
作品紹介・あらすじ
ポーランドの空港で殺人容疑をかけられ、国家警察に連行されたアメリカ人の音楽史教授ミドルトン。ワルシャワで、ピアノ調律師が何者かに惨殺されたのだ。彼は死んだ調律師から未発表のショパンの手稿譜を託され、鑑定することになっていた。その矢先、同じ日にパリの獄中で戦争犯罪人ルゴヴァが毒殺されていたことが発覚する。コソボ解放軍の司令官だった男と調律師にどんな関係が?謎が謎を呼ぶなか、あるテロリストの名が浮上する。すべての鍵を握るのは幻のショパンの手稿譜-そしてミドルトンのもうひとつの過去だった…。15名の豪華執筆陣が腕をふるう傑作リレー・ミステリー。
感想・レビュー・書評
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2+
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「ドンデン返しの達人」ディーヴァーの采配で、他の14名の作家と書き連ねたリレー・ミステリー。それだけに、構成的にはピリッとせず。あんまり成功してないんでないかな?
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ミステリ
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ジェフリー•ディーヴァーが指揮をとり、15人の作家が一章づつ書いていくリレー小説。ポーランドでピアノ調律師が殺害された事件から始まり、退役軍人とその周辺人物たちが謎の手稿譜をもとに狙われる話。FBIやテロリストが入り混じり、結末はどんでん返しが待っている。ストーリーは展開もよく、面白く読めたが、リレー式による繋がりがいまいちな部分もあってもったいない気もした。できれば全部ジェフリー•ディーヴァーで読みたかったかな。
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ディーヴァーも書き手の一人となっているミステリー短編集かと誤解していたが、実際は一つの物語をディーヴァーを含む15人の小説家がリレー形式で書いた長編ミステリーだった。不安半分期待半分で読み始めたが、嬉しいことに期待以上の水準のミステリーだった。ディーヴァー流のどんでん返しあり、各作家の味付けもあり、十二分に楽しめた。ディーヴァー・ファンの人は必読。
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リンカーンシリーズのディーヴァーが先頭にたって書いたリレー小説。
元軍人で、今は音楽史の教授をやっているハリーは、ショパンの手書きの楽譜をめぐる陰謀に巻き込まれる。
リンカーンシリーズでも、知識の深さが際立っているディーヴァーだけど、これもすごい。
いやはや、音楽に対してもここまで博識だったとは。
物語は、多分破綻しないためなんだろうけど、わりとさっさと展開していきます。
この人は、ここからここまでの展開を何ページで、って感じでわりふったのかなってイメージ。それぞれの作家が勝手に話を動かしたっていう雰囲気はなく、…うん、ディーヴァーが指揮者で他の作家はそれぞれのソロ楽器を担当って感じ。
故に、それぞれ思い入れがあるキャラがあるらしくて、章によってそのニュアンスが感じられて面白かった。
とても面白かったんだけど、シンフォーニーというよりは、室内楽かな。
ちょっとこじんまりまとめすぎてる、感じはいなめない。
とはいえ、同じ主人公で別作品があるそうなので、それも早いとこ読みたいです。はい。 -
ポーランドの空港で国家警察に身柄を拘束された音楽史の教授ミドルトン。前日に会ったピアノ調律師が惨殺されたことに対しての容疑だった。取調べはミドルトンの過去にも関わっていた。訳の分からぬまま、彼の過去に関わる人物が殺されていく。それは彼も例外ではなかった。そして、それは娘に対しても。謎が謎を呼ぶ展開にある人物が浮き上がってくる。幻のショパンの手稿譜が事態を加速させていく。__リレー形式の連作集。ジェフリー・ディーヴァーを筆頭に15人の作家が話をつむいでいく。どの章も個性的な人物が登場し、展開を派手なものにしていくのも面白かった。ディーヴァー得意のどんでん返しも、もちろんあります。
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「ショパンの手稿譜」読んだ。 http://tinyurl.com/4p3xm7v モーツアルトやショパンの名前が、コソボやサリンやFBIとかの名詞と並んでて変なかんじ。終わってみれば筋は単純なのに、人物と相関が多くてこんがらがっちゃう。複数の作家による連作(連訳)も変わってる。
「ショパンの手稿譜」は、地震の夜に会社泊を覚悟して「何はなくとも本」と、会社の近くの本屋さんで買った本。何を読もうか悩んで、一番いいのはノンフィクション、でも変にくせのある日本語より、没個性文体(翻訳物)の気分だなあ、と思って選んだ。はい、ミステリーとは思ってなかったです。