ピザマンの事件簿2 犯人捜しはつらいよ (ヴィレッジブックス)
- ヴィレッジブックス (2011年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863323230
感想・レビュー・書評
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図書館で。2巻からしか蔵書されていなかった。
珍しい男性視点のコージーミステリ。主人公の頭が悪い感じが良くも悪くもあまりお近づきになりたくない感じ。まぁ仲間内で楽しくやってる分には害はなさそうだけど。
で、結局何だっけ?と思うような話でした。ミステリ要素よりは仲間内で店舗の内装工事したり、新しいオーナーがダメダメとかそういう場面が面白かったです。が。女性の描き方がなんていうのか男性視点すぎてちょっと。まぁ、女性作家さんの描く無駄にイケメンでマッチョなヒーロー像の女性版と思えば仕方ないのかもしれませんが。 -
2013-06-01
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テリーは本当にいい仲間がいてうらやましい。仲間たちと捜査を進めていくところが、なんとなくハーディー・ボーイズを思い出させる。フランクやジョーみたいに探偵業のエリート(?)じゃないんだけど・・・ グラフが子供の頃にゲイをバカにするような発言をした時、それをたしなめた父親のスミティの言葉が心に残る。ピザマンはやめて本業の大工に専念するみたいだけど、続編の翻訳は出ないかな~
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ヴィレッジブックスさま。お願いですから続編も出版してください。この仲間たちが大好きで、読みたくて仕方ないのです。
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ピザマンシリーズ第2弾。主人公はムショあがりのテリー・サルツ。オハイオ州スペンサーの田舎町で仲間に恵まれ、ピザマンとして、大工として働く充実した毎日を過ごしている。そんなある日、近所のトレーラー・パークで発砲事件が起き、男性が殺された。駆けつけたテリーが目撃したのは、なんと妻のメリールーだった・・・・・・。
このシリーズはとにかく登場人物が魅力的。一作目を読んだ人も、読んでいない人も、仲間同士のかけあいに思わずにやりとせずにはいられない。そしてみんなどこかしら不器用で、人間として欠陥があっても、仲間に対する思いやり、優しさが満ち溢れている。また、ときには人生教訓めいた節もあり、その何気なくつぶやいたようなひと言に励まされる。
「あんたやおれみたいな男はさ、起きて、仕事に行って、一日じゅうしゃかりきで働いて、帰ってきて、寝る。いい日もあれば、悪い日もあるし、なんてことのない日もある。でも、とにかくまた、起きて仕事に行くんだよ」P419 -
シリーズ一作目が手に入らなかったので二作目から。コージーにしては珍しく、登場人物のメインが男性になってます。みんな社会人ではありますが、学生のサークル活動のノリ。ご飯を食べつつお酒飲みつつ冗談を言いつつ事件を解決に導きます。今回は主人公テリーの元妻が巻き込まれた殺人事件の犯人探し。テリーが捕まった途端離婚を言い出したかと思えば、利益があると見なせば離婚を取り下げ、新しい生活を始めたテリーの前に現れる。テリーは彼女を容赦なく「バカ女」と呼びますが、彼女は殺人なんかする人間ではない、と仲間と捜査を開始します。その公平性と自分の信条を曲げない姿勢がこの作品を象徴しているよう。好きな仕事に対しても一切手を抜かないし、仲間を侮辱されればあっさりと職も捨てる。特に大工仕事の描写には、職人のたくましさを感じます。そんな中意外だったのは男性陣の家事への気の使い方。食事を作ってもらったら片付けは自分でする。パーティーに呼ばれたら準備も手伝う。決して教養人とは言えないような彼らでも自然にそういうこと出来ちゃうのは環境ですかね~。ミステリの薄さは否めませんが、「働く男」のかっこよさを再認識できる作品だと思います。
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男・男・男!のコージー。(*^_^*)
一作目から間が空いたので、もう読めないのでは、くらいに思ってたから二作目の出版がとても嬉しいです。
主人公は、以前にお酒のせいでやらかしちゃった過去を持つテリー。前作では職も家族も失った彼が心機一転、新しい町に引っ越してきて、ピザの配達人の職と友と住まいを得て、という話だったけど、今や、すっかり町に馴染んだテリーのあれこれがとても楽しいです。
本職である大工の仕事も、ピザマンと並行しながらかなり本格的に始められていて、その詳細な作業工程の描写に、カッコいいなぁ、と思わせられてしまう。著者は経歴不明ということになっているのだけど、もしかしたら、作中のテリーと同じように前科を持ち、また、大工の仕事をしていた人なのではないか、という話があり、うん、そうなんじゃないかなぁ、と私も思う。
朝は決まった店で仲間とワイワイやりながら摂り、昼はずっと大工仕事、夕方からはピザマン。男臭い場面ばかりなので、私には馴染みのない匂いのお話なのだけど、このさっぱり感がとても好きです。
みんな、いい具合に相手を思いやり、かつ干渉しないんだよね。トレーラーハウスの同居人・ジョンは警官なんだけど、もう一人の同居人・ダニーがマリファナを吸っても彼の部屋内でだったら黙認するとか。おいおい!かもだけど。
ただ、登場人物が多すぎるんじゃないの?と思ってしまうのは、私だけ?
いいのか悪いのか、ほんの端役でも、その後とても重要な位置を占める人でも、同じように、なんか背景を感じさせるような魅力的な佇まいを提供してくれるものだから、名前と人間関係の把握にせっせと努めてしまった、という。^_^;
決して、アルコールを手に取らないテリーと、それを容認してくれている素敵な仲間たち。
冬の大雪の中での探索も、いかにもアメリカ!という感じで楽しめたし、懸案の妻との関係も着地点が見つかったみたいだし、もう一冊でこの話はおしまいらしいので、続きを楽しみに待つことにします。(*^_^*) -
やたらめったら面白い。
ピザマン達のやりとりが、自然体で格好良い。
私は、第2作から読み始めましたのですが、第1作
読まなくても面白いし、人間関係を理解することが
できます。
バリバリバリバリブルンと大工道具の音が響くミステリー良作。