- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863323339
感想・レビュー・書評
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いきなりフランス軍との空中戦から始まって、のっけから引き込まれる展開。
ドラゴンでの空中戦という一見華々しくて格好良さげなシチュエーションでも、搭乗しているクルーにとってはいかに苛酷な状態であるかも、しっかりと描写されていてリアリティを感じさせる。
今回はアフリカの地が主な舞台となっているが、中国ともまた違ったドラゴンと人間との関わりが描かれていて面白かった。
社会的には低位にみなされている空軍の連中の、豪快磊落な様がよくわかるのも楽しい。
政治的判断と現場との軋轢や奴隷制度問題について描き込まれていて読み応えがある。
“ドラゴンの虚栄心”のせいで、時々テメレアが拗ねる姿には笑ってしまった。
マクシムスやリリーの久々の登場も嬉しいけれど、「テメレー!」のヴォリーにまた会えたのが、何より。
イギリス空軍のドラゴンたちはもとより、中国の、そしてアフリカのドラゴンたちについて読み進んでくるうち、ドラゴンを戦闘時の乗り物としてだけではとらえきれなくなってきていることに気づく。多分ローレンスも同じなんだろうと思う。
戦争終結の鍵はドラゴンが握っているのかも。
Empire of Ivory by Naomi Novik詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テメレアと、ローレンスの冒険にハラハラしながら、一気に読みました。
ドラゴン疫病のクスリを求めて、アフリカへ。更に、出てきた新しい敵。なんとか、イギリスへ帰ってきたら、今度は、敵のドラゴンを助けるため、フランスへ。そして、裏切り者としてイギリスへ。
どうなるのぉ〜⁉️
二人の友情が切ない -
これは読むのが辛い巻。ローレンスの真面目さが痛い。
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題名 『テメレア戦記』4
副題 『象牙の帝国』
副々題 『風邪とキノコ』
ロマンス要素がない小説で、しかもこのようなシリーズ物を一気読みしたのは久しぶり。翻訳は今のところ本書まで。非常にハングオーバーな終わり方なので、大変そうだけれど原著読むしかないかなあ。 -
前巻でプロイセンとの戦いに援軍が来なかったのは、イギリス中でドラゴンに病が蔓延していたことが原因だった。
これまで軍人であろうとしたローレンスが、軍人としてはありえない行動をとる。次巻でその行動の結末がどうなるか。
女性がとにかく強い! -
テメレアは健気だし、ローレンスは潔い。
今回もぐいぐい物語に引きこまれてあっという間に読了でした。
続巻が未翻訳とのことで、気長に待ちたい。 -
今回はローレンスの苦悩が多かったような。そして、苦悩やら内面に向かう部分が多かった。担いてとして、軍人として愛国者として、友人として。あー!本当に世界史勉強したい!なんで高校でやらなかったんだろー
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やっと読むことができました
今までと違って
テメレアとローレンスが離れ離れになって
行動することが多くあった気がします
それにローレンスの最後の決断が
思っていたより悩んでいたときの回想が少なく
あっさりしていたかな~~
またまた次へ気になる感じですね!!!!!
このシリーズはまだまだ続くそうなので
早く翻訳してほしいですね!!!!
頑張ってください!!!!! -
命からがらのプロイセンからの敗走、援軍はついに来なかった―祖国でいったい何が起きているのか?小さな火噴き竜イスキエルカとともに帰国したテメレアとローレンスを待っていたのは…仲間を救うため、その手立てを求めていま、ここに新たな冒険がはじまる!テメレアよ、アフリカを目指せ!
(BOOKデータベースより)
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あぁ、終盤はまさに怒涛の展開…。
こんなところで終わらせるなんて…!
ローレンスの心情にこっちまで辛くなった。
英国への愛国心と、ドラゴンへの愛情が同時に満たされる時はくるのかしら。
もちろんテメレアもローレンスや仲間の竜への愛情と自分のやりたいことの板挟みにあっているわけだけど。
訳者あとがきによると第九巻で一区切りを予定とのことで。
早く続きが読みたい!