“It”と呼ばれた子: コミック版 (幼年期) (ヴィレッジブックス N ヘ 1-7)

著者 : デイヴ・ペルザー 田栗美奈子

• フリュー (2005年6月30日発売)

作品紹介・あらすじ

ガスコンロで焼かれる。塩酸入り洗剤で掃除をさせられる。赤ん坊の汚物を食べさせられる-ついには"It"(それ)と呼ばれ、食べ物も与えられず、奴隷のように働かされる。身の回りの世話はおろか、暴力をふるわれ、命の危険にさらされ、かばってくれた父親も姿を消してしまう-米国カリフォルニア州史上最悪といわれた実母による虐待を生き抜いた著者が、幼児期のトラウマを乗り越えて自らつづった貴重な真実の記録。『"It"(それ)と呼ばれた子-幼年期』を、世界にさきがけて完全コミック化。

感想・レビュー・書評

[ヒナさんの感想 · 2020年8月8日]

　当時中学生の自分には描写が生々しく刺激が強かった本。今では、かなり過剰に表現されている描写があると家族から指摘されているらしい。しかし子どもにとっては大人は大きく、とても怖かったことに変わりはない。このケースの場合、母親は完全に愉快犯という印象をを受けるが、意思に反し子を虐待してしまう家庭にきちんと社会保障をしないといけないと感じた。