2010‐2014年超恐慌予測

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著者 : 浅井隆
  • 第二海援隊 (2009年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863351189

2010‐2014年超恐慌予測の感想・レビュー・書評

  • 最近は日本経済は強いという論調をされている三橋貴明氏、増田悦佐氏、長谷川慶太郎氏等の本を読むことが多くなりましたが、このような状況下にあってもこの15年以上一貫して日本経済破綻論を続けている浅井氏の本は欠かさずに読むようにしています。

    彼が1995年頃に著作した本によれば、今年(2010年)にはとっくに日本経済は破綻していると記憶していますが、その前に多くの国(アルゼンチン、ロシア、アイスランド等)が経済破綻や深刻な危機に直面しています。とは言え、警告を鳴らす人が居る間はまだマシという議論もあるので、この種の本も読み続けようと思っています。

    以下は気になったポイントです。

    ・アメリカではサブプライムローンにつぐ第二、第三の時限爆弾が爆発しようとしている、その1つが63兆円の「商業用不動産担保証券(CMBS)」 であり、住宅論証券化市場よりも大きい(p49)

    ・2009年11月1日には、数千万社の中小企業にとって最後の貸付機関といわれたCTIが連邦破産法を適用、負債総額は5.8兆円でアメリカ史上5番目の経営破綻となった(p50)

    ・現在は「愚か者の持ち直し相場」に過ぎない、世界各国が一斉におこなった金融政策による一時的「金融緩和バブル」である(p54)

    ・2007年のアメリカ全企業の利益の半分は金融業が稼いでいたといういびつな産業構造が金融危機のダメージを大きくした(p62)

    ・2009年8月からみて1年以内に110円を超えて円安になるようであれば、もう円高はない、1年以内に円高にいくのであれば80円、最終的には50円台の可能性もある(p102)

    ・資産を通貨分散する場合、米ドル:豪ドル:ユーロ:円=1:2:1:2程度が良い、預金だけで保有するのでなくファンドも絡めるべし(p113)

    ・最近登場した金ETF(金価格連動型投資信託)も金価格上昇を後押しすることになる、金現物に投資できなかった年金基金等の機関投資家も金に投資できるようになるため、8年後には、4倍程度に上昇する可能性あり(p135)

    ・金建てSファンドは、1万ドルから投資可能、投資できる通貨が豊富なのはTファンドだが10万ドルから投資可能(p138、251)

    ・アルゼンチンは2001年12月23日に債務不履行状態に陥った後に、2002年6月1日には預金封鎖解除を発表したが、その内容は、預金を最長10年満期の国債に転換するものであった(p155)

    ・日本側は開戦前から使っていた紫暗号を使い続けていたため、アメリカ側は簡単に日本の裏をかくことができた、日本は最後までアメリカ側の暗号を解くことができなかった(p177)

    ・実践的な知恵は、どれだけ多くの本を読んだりしても身につかない、実際に自分で行動し、自分の頭で考えて成功や失敗を繰り返しながら身につくもの(p182)

    ・ダーウィン曰く、「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるわけでない、唯一生き残るのは、変化できる者である」(p190)

    ・蛤御門の変で、薩摩は会津と組んで長州藩を京都から追い出したので、薩摩と長州が組むことはないと考えられていた(p196)

    ・大不況になって本格的な人員削減が始まれば、真っ先にクビになるのは、力量不足の新人であるので、転職はリスクを高めるだけである(p220)

    ・恐慌時に成長した業種は、修理業・リサイクルショップ、コンサルティングサービス、マーケティング等である(p227)

    ・MF(マネージド・フューチャーズ)の安全性が高い理由は、1)人間の勘ではなくコンピュータを駆使、高度な数学で武装、先物を使用、2)損切り徹底、トレンドフォロー、にある(p2... 続きを読む

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2010‐2014年超恐慌予測はこんな本です

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