- Amazon.co.jp ・マンガ (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863495227
感想・レビュー・書評
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自分の中では結構まともに見えてアブノーマルな、あぶなっかしい子の本当の純粋なトコみたいなのが見える作品だと思ってる。
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ちらっと目に入ったレビュー評価が割と低くてショックを受けてる……
普段なら好きにならないCPだなって思う。寡黙冷静クール×無邪気かわいいあほのこ…
でも井戸ぎほうさんだからっていうフィルターがかかってんのかなーけっこう好きだったし受けちゃんかわいいかわいいと思えた。
帯に「お前と同じで俺もラリってんの」ってあったから、けっこう基地外系というか、やばい奴らなのかな?って思ったけどそれはメインじゃなかった。帯って重要だと思う。この帯って適切なのか…?ラリってないしむしろ真逆の位置にいない…?
ていねいに進む少女漫画だった。ふたりの心の変化がちゃんと順を追ってていねいに描かれてる感じがする。だから井戸ぎほうさんは好きだ~
感情のこまかな動きを商業BL一冊で描くのってけっこうむずかしいのかなーって思うんだけど(なにも描いたことないけど)、この方の作品って、伝わりにくいけど「あーそれあるよねなんかわかる」みたいなのをふんわりやわらかい粘土で形作るみたいなところある。
モブおじさんが絶妙なモブっぷりですごい。名前も出してんだしもっと印象に残っていいものを、見事に背景化してる。
えろがあんまりなくてうれしかった。欲を言えば、最後までどっちがどっちなのかわからなかったら(明示されなかったら)よかったなあ。まあこれはこの左右だろうけど。 -
あふるるセンス。
既刊「夜はともだち」とはうってかわって、至って超普通なDKが恋のお相手。
とはいえ一見真逆な人物像に見え、井戸さんの創り出すキャラクターにはベクトルは違っても暴力的なピュアさ、という点で一貫性がある。とおもう。
言葉選びもそうだけど、一コマ辺りに集約された空気、温度、においが視覚を通して伝わってくるのは、空間の切り取り方や光源の捉え方を含めたセンスによる部分が大きいと思うけど、それが可能なのも確かな描画力に裏打ちされているから。
素敵です。
水分、特に涙目の描写が好き。
表紙もちょーー、めんこいです。 -
恋愛のはじまりや、恋愛の気づきをしっかり描いた作品。
さびしさが「恋」のキーワードになるってすごくないですか…しかも相手のさびしさ…。
とびきりのアホの子に見せかけて、人との距離を弁える天才で実は人間関係において聡明っていうキャラをちゃんと作れる作者の才能すごかったです。まあその人間が安全な人かを見る目は無いのですが笑
その危うさをもう一人がサポートしていて安心しました。そちらはそちらで他人にうまく切り込めないで、自分の中で線引きしてしまう臆病なタイプ。ちゃんと気づいてもらえるようになってよかったね…!
お互いがお互いの永遠の好意を信じられるようになるのをゆっくり見守りたい所存。 -
割と何度か読み返したけど、自分の理解の向こう側にこの作品があって、探っても探っても萌えどこが分からない。男の子の泣き顔くらいかな?萌えるの。
あれか。酒の勢いとか、風邪の看病とかの流れのままセッ的なのと同列のシャブ中セックスなのか?ん?(゚ω゚)
結局、怪しい大人たちの説明ないし、やらかしたことへの報いもないし、しかし純愛なのです、か?むずい。 -
初読のときに終始ただよう独特の雰囲気に馴染めない印象だったけど(というか無邪気に薬物を使う描写と空気感にぞっとして以後入り込めなかったんだけど)、さっき読み返したら普通にすごく良かった。いい話。
毎話、終わらせ方(引き?)の空気感が独特でオシャレで好き。モノローグも良くて、なんだかよくわからないけど胸がしめつけられて泣きそうになる読後感。
「初めて恋をすること」が丁寧に描かれている作品だと思った。
BLだけど、読んだら自分も恋をしたくなる作品かも。。