絵が語る知らなかった江戸のくらし諸国街道 (遊子館歴史選書 13)

著者 :
  • 万来舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863610026

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代に描かれた絵を見ながら当時の庶民の暮らしを解説している。被差別民の様子など、これまで読んできた江戸本にはあまり触れられていない部分にも言及している。

    特に興味深かったのは、

    ●江戸時代はお百姓さんも読み書き計算ができた。彼らが無学になったのは明治になってから(P68)。

    ●江戸という大都会の長屋は狭すぎて、収入の少ない町人が結婚して子どもを育てるのは不可能だったらしい(P115)。今の都会の子育て事情とおおいに通じるものがある。


    なお、最終章の「情事と犯罪」は、江戸時代の残忍な部分が語られており、思わず顔をしかめてしまったが、こういう黒い面も知る必要があるだろう。

  • 数多く江戸時代の絵を載せているのは有難いが、著者のつけている文章は首を傾げる部分も多く、割り引いて見る必要はある
    あと著者の専門分野のようだが脈絡なく被差別民の話題を出してきたり、政治的正しさの面でも多少問題あり

  • 江戸、京、大阪や五街道以外の暮らしについての本です。図版が沢山入っているので、面白いですね。

  • 史料に描かれた絵から、江戸時代のくらし(この巻は旅に関するのもが中心)を読み解く。ちょっとしたトリビアのような。「絵」はたくさんの情報を今に伝えているなぁと感じた。でも「描かれている絵がすべて正しいとは限らない」とのこと。

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著者プロフィール

1952年埼玉県生まれ。部落問題論、被差別社会史論専攻。元東京都立大学人文学部講師。部落史関連著書は『部落史を歩く ―ルポ東北・北陸の被差別部落』(1982、柏書房)『白山神社と被差別部落』(1989、明石書店)『被差別部落の民俗と伝承』(1998、三一書房)『戦国大名と賤民 ─信長・秀吉・家康と部落形成』(2005、現代書館)ほか多数。

「2018年 『部落はなぜつくられたか 茨城県の部落史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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