てんとろり 笹井宏之第二歌集

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著者 : 笹井宏之
制作 : 加藤 治郎 
  • 書肆侃侃房 (2011年1月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863850477

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てんとろり 笹井宏之第二歌集の感想・レビュー・書評

  • あぁとても好きだなぁ。

    雨のことばかりがのっている辞書を六月のひなたに置いてみる

    気の間より漏れてくる光 祖父はさう、このように笑ふひとであつた

    つきあかりを鞄にいれてしまいます こんなにもこんなにもひとりで

    栓抜きにゆびをとおして星が降るのを待っている翡翠少年

    虹がないことに気づいた空がまたいちからやりなおすとのことです

    今夜から月がふたつになるような気がしませんか 気がしませんか

    どの短歌も心に残ります。
    笹井さんがきりとった世界、美しさ、優しいまなざしや垣間見える現実の残酷さ、そのバランスにとても惹かれます。

  • ぱらぱらと中身をめくって手に取り、序の文を読んで重みが増した。
    きらきらと光を反射して優しくて、良くも悪くも純粋ささえ。作中よく見られた水のよう。

  • #笹井宏之 #短歌 ひのきぶろみたいな笑い方をする できるかどうかではなくて、する #返歌 檜風呂見たいな屋上露天風呂生きるかどうかではなくて見る  #加藤治郎 監修

  • ずるい。そして、悔しい。『ひとさらい』より深くなった『てんとろり』の、その先を読みたかったのに。

  • 何故かとても気になって、他にも読まねばならない本も多いのに、割り込ませてしまった。
    何故気になってたのか、数首を読んですぐ解った。

    私の大好きな詩人、八木重吉に似ている。
    心のどこかが共鳴していたのだろう。

    清らかで澄み切った詩情がどちらにもある。
    そして、詩人と歌人の短い生涯も・・・

     素朴な琴
                     八木重吉
     
              このあかるさのなかへ
              ひとつの素朴な琴をおけば
              秋の美しさに耐えかねて
              琴はしづかに鳴りいだすだらう

                     笹井宏之
    虹がないことに気づいた空がまたいちからやりなおすとのことです

  • 奪われてゆくのでしょうね 時とともに強い拙いまばゆいちから
    ひぐらしのあらしのなかをゆっくりとわたしはひらがなのあしどりで
    ひとりでにりぼんむすびになっていたひもの痛みの、はかりしれない
    世界って貝殻ですか 海ですか それとも遠い三叉路ですか
    切らないでおいたたくあんくるしそう ほんらいのすがたじゃないものね
    よかったら絶望をしてくださいね きちんとあとを追いますからね
    さうではない、肥大しすぎた両翼がのしかかり舞へないのだ人は
    ことばとふナイフを持ちて切り出だす 太陽よりもあたたかきうた
    雨といふごくやはらかき弾丸がわが心象を貫きにけり
    葉桜を愛でゆく母がほんのりと少女を生きるひとときがある

    あとがきの穂村弘の名前の出てきかたに嬉しくなってしまった

  • 折にふれ読みたいからそばに置いておく本

  • 2006年5月〜亡くなるまでの間に発表された短歌より選出された第二歌集。

  • 透明でとても優しい歌がたくさんあった。とても好き。新作は読めないと思うと残念だ。

  • 歌集全三冊読了。
    どこか奥深いところから言葉が沸き出る夜のみずうみを眺めているような、とても密やかで、少し所在ない心地になりました。
    透明な感性に憧れを抱くと共に、夭折を悔やまずにいられません。

  • 透明で、澄んだ空気の、冬の朝のような、美しい短歌の本。

  • 愛に充ちているのに寂しい。
    飛ぶ鳥のようにのびのびしているようで、ゆっくりと墜落しているような印象もうける。

    切らないでおいたたくあんくるしそう ほんらいのすがたじゃないものね

  • 「なぜ?」と訊かれても、上手く答えられない。感覚で、としか言いようのないところで、響いているのだろう。久しぶりにこんなに泣いてしまって、ほんとう一体どうしたことか。
    もっと生きて、歌を創りつづけてほしかった。

  • こんなに日本語が素敵だったとは。
    自分に置き換えつつ読んでしまった。

  • 言葉の持つみずみずしい感性に目が覚めるようです。そして鮮やかに光景が目に浮かびます。音が聴こえ、心が震えます。

  • 短歌です。佐賀の夭折した歌人です。
    『あんぱんがたべたい人とあんぱんのあいだに物凄い滝がある』

    【長崎大学】ペンネーム:ぎゅ

  • 読んでいると水に包まれているようで、どの歌もすっと入ってきて満遍なく好きなので、まったく選歌ができず困った。ひとさらいよりこちらが好きです。ことばの差し出し方がよりやさしいとおもう。

  • 水、鳥、海、夢といったイメージが広がる。口語短歌。よくわからない歌も多い。わからなくてもいいのかな。いくつか好きな歌に出会えたらそれでいいのかな。ひらかなの歌にひかれる。
    「ひぐらしのあらしのなかをゆっくりとわたしはひらがなのあしどりで」「みずとゆきどけみずであうきさらぎの、きさらぎうさぎとぶ交差点」「たましいのやどらなかったことばにもきちんとおとむらいをだしてやる」

  • はっとさせられる言葉がいくつも。

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