- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863852129
作品紹介・あらすじ
恋よりももっと次第に飢えていくきみはどんな遺書より素敵だ
瀬戸夏子に言葉を渡すな!
読み手は母語を狂わされるから。
――星野智幸
感想・レビュー・書評
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光源をふるえさせる房はまるで紫式部のブルー・ブラッド
行方はくだものになる噂ひととおり春を凍らせクリストファー・ロビン
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中尾太一の詩やデキリコの絵画のスタイルみたいな、心のモヤモヤを構築し直して薄くならして言葉にする以前の"モヤモヤ自体"をなるべく表現しようとするような形而上的なものを感じた。普通の短歌の議論になるような次元(世界の切り取り方とか)を超えた次元で戦おうとしてるような態度がかっこいい -
あまりタイプではなかった
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1番難解な歌集かも。
今まで読んだことのある自動筆記の詩でも、もう少し単語と単語の間に連関がある。
歌われてる風景を想像するための足がかりが見つけられなかった。メモに残した数少ない歌は、なんとか”理解できた”歌ばかりで恥ずかしい。他の歌人みたいに、この歌好き!!までいけてない。
異和によって新しさを生み出す、シュルレアリスムのデペイズマンって概念があるけど、化学反応を起こすためには、二物が離れすぎていてもいけないのでは?と思ったりした。不気味の谷みたいな境界線があると思う。あまりにも連関がないと脳が処理落ちして、目が滑っていく。
無限の読みしろがあるから、一旦星3。 -
むづかしい〜…