人はダマシ・ダマサレで生きる (静山社文庫) (静山社文庫 A い 1-1)

著者 :
  • 静山社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863890084

感想・レビュー・書評

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  • ホンマでっか、TVでお馴染みの池田先生。
    池上彰氏より、分かりやすいかもしれない。語り口は、凄くフランクだが、どれも大変に頭に入りやすい。

    どれもこれも、ごもっともなご意見。
    そうですね。省庁の一つくらい潰れてくれないですかね。税金対策に。

    普段の生活の中で、騙されているというより、プロパガンダ、インプリンティングの横行が、いかに溢れているかを改めて確認させられる一冊。

  • この池田先生、養老孟司、小林秀雄、苫米地英人など、物事の本質を見ることができ、かつ、周りからどう見られようと関係ないというタイプは、過激な発言をすることが多いことに気がついた。

    私も、能力的には数段落ちるが同じタイプなので気持ちはわかる。

    過激な意見をそのままの意味で理解して、過剰な拒否反応を起こす、「まじめ」なタイプが日本人に多いのは、経験済みである。

    でも、彼らは、人になにか気づいてもらいたい時に、あえて過激な意見を言っていることに気づいて欲しい。

    よく読めば、過激なことがいいと言っているのではなく、一旦、その過激な意見を解釈して理解できるようになれば、当たり前だと思っている「常識」がいかにおかしなものであることに気づくよと教えてくれていることに気がつくはずなのだ。

    苫米地英人さん流に言えば、自分が洗脳されていることに気がついて欲しいということである。

    養老さん、苫米地さんともに仏教的な思想を尊重している。
    もちろん、宗教ではなく、心理学として仏教を捉えた場合である。

    この本はエッセイっぽいので、いろいろな話が過激?に出てくるだけなので、どういうつもりで言っているか理解できなくて、読んで怒っている人がいたら、「正しく生きるとはどういうことか」などの池田先生の著書を熟読してみて欲しい。 きっと、先生のことが好きになるはずだ。

     

  • 池田先生、最高!

  • 池田先生の本はいつも過激だけれどおもしろい。そんな風な見方ができるのかと気付かされる。私が世の中のことに疎いだけなのかもしれないが。いくつか具体例を。電子体温計のウソ。測り始めの温度上昇の仕方から推測して体温を表示している。そのため、冷たいところにおいていた体温計をわきにはさむと、一気に温度が上がり、結果本当の体温よりも高い温度になるのだそうだ。そう言えば、説明書にも書いてあったかもしれない。エコ商品と言ってソーラーパネルを売りつけに来ることがあるけれど、お金がかかるということはそれだけエネルギーを使うということ。電気自動車にしたって何にしたって、物事はトータルで考えないと、本当に良いのかどうだか分からない。地球温暖化の話は前にも他の本で読んで知っていたけれど、仮に海面が50cm上がったところで、人々が少し高いところに移動すれば良いだけのことであって、おそらく昔からそうして暮らしてきたのだ。自分の土地なんていうモノにこだわるから問題になるのだ。(それが大きな問題なのだけれど、それが問題でなかった時代もあるということ。)大麻についてはなぜかかなりのページ数を割いて語られているが、要は法律の出来方・あるいは取り消し方に対する不満のようだ。これはダイオキシンについても言える。どちらも法律で取り締まるほど害があるわけではないということ。さらに決定的なのは、何だって政府や何かがやろうとする政策は全て疑ってかかること。そこには必ず利権が絡んでいるから。しかし、本当に国民のため・市民のためにと思って政治をしている人はいないのだろうか。

  •  自然科学系学者さんの社会学的方面への意見は、現実主義者を理由にして無難な多数派で落ち着くことが多いような気がする。たまに少数派の希少性を生かして知名度を上げようっていう人もいるようだが最近はそういった「目立とう精神派」も少ないように思う。まあ建前だけでリベラル語る人が増えるよりはマシかもしれないが。そんな中で池田先生は独自性のある政治的かつ社会的な指摘をする。他の著書でもこの先生の思想は見習うべきものは多い。パスカルとかマッハみたいに自然科学の先生が語る哲学はとても説得力がある。池田先生の考え方もどこまでいくのかとても楽しみ。

  • 読了!★★★☆☆ 「ホンマでっか!?TV」でおなじみ池田清彦の本
    人はダマされる事を実は心地いいと感じる!?
    地球温暖化はウソです。
    エコ商品はウソです。
    政治家・官僚は詐欺師です。
    価格破壊はトップしか儲かりません。etc・・・

    この本に従い、まずこれだけは言っておかねば。
    池田先生それ全部ホンマでっか!?

    まずは言われた事全てを疑う事から始めないと、思考力を奪われて、簡単にダマされてしまうこんな日本は嫌だ。
    嘘つきばかりの環境だと、正直者は生きられない。
    現実に事実を作る正直者と、空想の中に事実を創造する嘘つきでは勝負にならないだろう。それ以前にアンフェアだ。
    正直者ばかりだと、嘘つきは糾弾される。
    さて、今の日本はどうだろうか。私は嘘つきがとても多くなっていると思うが。
    そして嘘つきを駆逐する力、自浄能力が無くなっていると思う。
    自分の発言に責任を持ち、それを守る為に最大限の努力をする。できなかったら謝罪なり、罰を受ける。
    それが当たり前だが、ウソをついても責任を取らない立派な方々があまりにも多い為に、みんな呆れ返り、慣れてしまった様に思う。麻痺しているのだ。

    ウソも方便なんてことわざがあるが、その言葉ができた当時と今では意味が違ってしまっているんじゃないか?

    そしてダメな事にハッキリダメと言ってはいけないのも嫌だ。
    「言い方ってもんがあるだろう!」と堂々と逆ギレするやつも最低だと思う。

    ウソを上手に使いこなせる様になってこそ一人前の大人。
    まぁ・・・それくらい柔軟でないと今の世の中生き辛いよね。

  • なんかすごくためになった本。
    ペテンの国家、環境問題の騙し、etc‥

    騙されないためには、見栄をはらない、かっこつけない、人に嫌われても平気だと思うこと!嫌なときは「嫌だ」とちゃんと言えるようになること!嫌なことに理由なんてなくてもいい!

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著者プロフィール

池田清彦(いけだ・きよひこ) 1947年生まれ。生物学者。

「2020年 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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