- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863890091
感想・レビュー・書評
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あとがきに講演会をまとめたものだと記載されております。
よかったです。
どの言葉もすっと染みてアタシの心に届く!
死の影って振り払えない。
と、感じていた日々。
『死に支えられて生がある』
隣り合っていると感じてはおりましたが。
支えられているんだぁ。
って、なるほどです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わたしはわたしであることから逃げられないと同様に、わたしは「日本人であること」からも逃げられない。
著者は自分の人生を「日本人であること」抜きにしては考えられないと言う。
私たちはどれほど文化というものに縛られているのだろう。私たちがすることひとつとってもそこに文化は必ずつきまとう。文化を無視して何か行うことなんて無理なのだ。この日本人の血からは決して逃れられない。
この世の中で不可解なものあれこれを網羅的につきつめて提示してくれるので、反省とも呼べるようなぐさりとくるものが数々あった。全く、普段さぼっていることばかり。
自分が考えることをさぼっているのだと萎縮すると同時に、改めて大した日本人がいることに敬服する。
(20111023) -
海外生活をしていた著者が、外から日本人を見つめ、その独特な世界観を改めて見つめさせてくれる。
確かに、私たちは井の中の蛙であることが多い。
日本人独特の背景と思考で、それを殺さずにいかに生きて行くか…。
難しいテーマを、河合さんの親しみやすい講演を読むことで身近に感じられる一冊。オススメです。 -
震災後の被災者の心について知りたいと思い読んだ。心理学は、だいたいのことが至極当然のことだ。自分が相手の立場になることはできないが、相手の立場になったときの想像を巡らせばいいのだ。どのように接すればいいかは、相手との関係によって千差万別であるということも当然である。どうすればいいのかはゆっくり考えて結論を出すしかない。