ショパン 天才の秘話 (静山社文庫)

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  • 静山社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863890725

感想・レビュー・書評

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  • ブラボー。
    中川右京氏の著作は大好きで、文庫になった著作はほぼ読んでいます。
    ショパンの人生を軸に、ロマン派の巨匠たちの青春を時間軸に沿って描いてます。恋の悩み、ライバルへの嫉妬、様々なことを経験しながら後世に引き継がれる楽曲を創り出した音楽の天才たち。
    とても楽しく拝読しました。

  • 本書はもちろんショパンをテーマにした本ですが、ショパンにスポットライトを当てた本ではありません。「ショパンが生きた時代」を描き出していると言うべきでしょう。

    ショパンが生きた時代には、シューマン、リスト、メンデルスゾーン、ベルリオーズといった著名な作曲家たちが同じ時代に生きていたことは知られてはいます。
    しかしショパンについて語る場合には、えてして、女性との関係、リストとの対比、祖国の滅亡というような、特定の話題によってのみ語られがちです。

    そうすると、様々な問題が犠牲にされてしまいます。ショパンがどのような時代を生きていたのか、どのような音楽に触れていたのか、他の作曲家とどう違うのかというように、時代そのもの、その時代に生きる他の音楽家と比べることで明らかになるショパン像が、そこにはあるはずです。

    その点、この本はショパン像を外から描き出すことにある程度成功しているように思われます。ですので、ショパンの生涯を追うような本と合わせて本書をお読みになると、ショパン像がいっそう浮き上がるのではないかと思います。

  • 伝記というよりは天才達の青春劇。面白い。天才達は会っていた。正直ビックリした。時代と歴史と、情景がうかぶ文体。

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「カメラジャーナル」「クラシックジャーナル」を創刊し、同誌のほか、ドイツ、アメリカ等の出版社と提携して音楽家や文学者の評伝や写真集などを編集・出版。クラシック音楽、歌舞伎、映画、漫画などの分野で執筆活動を行っている。

「2019年 『阪神タイガース1985-2003』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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