みんなママのせい? 子育てが苦しくなったら読む本 (静山社文庫)

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著者 : 大日向雅美
  • 静山社 (2013年11月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863892255

みんなママのせい? 子育てが苦しくなったら読む本 (静山社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • この本のオリジナルは1999年に刊行されている。それを今年加筆・修正して新たに発行されたのであるが、その内容はまったく古びていないどころか、まるっきり現在の様子そのものである。
    若い母親(2013年時点で20代~30代)の言動に眉をひそめる旧世代の母親たち(同50代以上)という構図はほとんど変化がない。
    しかし、オリジナルが発行されてから20年近い年月が過ぎているということを考えると、当時50代あたりで若い母親世代に不満を持っていた世代は現在70代前後ということになるし、当時の若い母親世代は私が所属する世代である。
    相変わらず母性神話に支配され、「女性は子どもを産んだ瞬間から完璧な母親に変身するもの」という社会通念の力は恐ろしいほど強い。
    その神話の信仰者は、もっぱら男性と、まだ結婚や子育てに縁のない若年層、そしてなぜか、子育てを終えた女性たちなのである。
    私は子どもたちへの読み聞かせボランティアをしているが、地域のサークルで読み聞かせをしているしているのは、この子育てを終えた世代(現70代前後、つまりオリジナルの本の中の50代)が多く、若い母親たちの言動に危機感を持っていることが多い。
    特に最近はスマートフォンなどの端末機器が普及したために、それにまつわる批判がよく聞かれるのだ。
    「昔の母親は~」とか「私達が子育てしていたころは」という枕詞で、必ず「最近の若いお母さんは○○だからよくない」という。
    共働きに対する偏見もいまだ強い。学童保育にいる子どもは「お母さんが働いているからしつけが行き届いていない」と思い込んでいる。
    「子どもは母親が育てるもの」という概念はほんとうに本当に根強い。だからそこから外れたものに対しては、非常に強い抵抗を感じるのだ。
    子育てをめぐる環境はいまだに息苦しい。完璧でないと許されないのだ。
    でも、女性に生まれたからといって、必ず誰もが完璧な母親になるわけでもないし、子どもを産んだからという理由だけで完璧な母親になるわけでもない。子どもの可愛さと、子育ての苦労はまったく別物なのだ。
    子どもを虐待してしまった親を叩くことが、あたかも社会正義の実現のような風潮であるが、親を叩いても虐待はなくならない。
    ほんとうに子どもを大切にし育てていこうとするならば、もっと社会全体で関わる意識が必要だろう。
    そうなっていくかどうかはわからない。私には悲観的な予想しかできないから。少子化はどんどん加速していくんじゃないだろうか。今のままなら、子育ては、建前では「美しくて素晴らしい仕事」だが、本音は「辛くて報われないもの」なのだから。

  • 非常に共感したり、ひどい事例があるもんだと自分がましに思える本。

  • こんな育児本を求めていた。出会えてうれしい。共感できる。一行一行をじっくりと考えながら読み進めた。文章がとても丁寧に書かれている。読むほどに癒される。図書館から借りたが手元に置いておきたい一冊。

    子供は母親一人が一生懸命になって育てなくていい。母親が上手にSOSを出して、夫婦、地域で育てていく。

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みんなママのせい? 子育てが苦しくなったら読む本 (静山社文庫)の作品紹介

子育てがこんなにつらいなんて…。孤独な育児に苦しむ母親の声を集め、その根底にある社会の問題を世に問いかけて大きな話題となった『子育てと出会うとき』(1999年刊行)をもとに、新たに編み直して文庫化。子育てのつらさを誰にも言えないママたちに贈る、大日向先生からのメッセージ。

みんなママのせい? 子育てが苦しくなったら読む本 (静山社文庫)はこんな本です

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