- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863950542
感想・レビュー・書評
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あの世のルソー先生、カント先生、シュタイナー先生に御登場いただきます。
本当は全員の著作、超難解です…が、フランクにお話いただいております。
「哲学者は経済力のないのが常」「多分今だと引きこもり、大学卒業できない」というルソー先生、
「私の本は分からないのが正しい」というカント先生、笑わせてくださいます。
いえ、分かります…切実です切実なんです
シュタイナー教育については私も大変興味深いのですが実際を見たり読んだりしたことがないので何とも言えません
本物の先生方かどうかは解りませんが、読み物として楽しみながら御一読できる内容かなと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ルソー」「カント」「シュタイナー」の霊言集。
大学時代の教育学を思い出し、興味深く読み進めました。霊言の形をとっているので、時空を超えて語りかけてくるようなそんな不思議な感じがします。教育はもちろん大切ですが、間違った教育の怖さも感じました。
今必要とされているのは「霊性あふれる教育」なんだと実感しました。 -
【真の教育は信仰心と結びついている】
ルソー、カント、シュタイナーという哲学の3巨人が登場です。
ルソーは、魂のすばらしさを壊さないようにして引き出すのが教育の使命である、という考えを述べます。また「一般意思」について唯物的な曲解がなされていることを厳しく批判します。
カントも同様に、「神様を否定したのだ」と曲解されておりますが、本人は「学問の発展のために、当時の教会の桎梏から学問を切り離す」点にあったと述べます。これは、教会が「天動説」を採っており、正当な学問の発達を妨げていた点に顕著でしょう。
そのうえでカント自身は「信仰心や神を否定してはいない、むしろよく信じていることが私の著書から読み取れるはずだ」と述べています。
シュタイナーは、現在の日本のように一律に「サラリーマン予備軍」を作る教育を厳しく批判し、「創造性を伸ばすこと」を訴えます。そのうえで、「宗教心を否定することは創造性の著しい破壊である」とはっきりと述べております。
信仰心をもつ、というとそれが奇妙なことだとかいう風潮であり、ことに子供がそのようなことを言うといじめに遇ってしまう現実があります。その意味で現在は「末法の世」であると言えましょう。
この世的に頭のいい人が、正しい心を欠いたために地獄に落ちる霊も多くあります。
しかし、かかる時代だからこそ、声高に「信仰心(しかも正しい信仰心)」の大切さを訴えなければならないのではないでしょうか。 -
霊的な視点で語られる教育論。