(2016年8月14日読了)
個人的に監督の映画は面白いと思うし、好きだ。自然の風景や、大正昭和の町並みなど、日本人の誰もが懐かしむ風景である。だが、監督の映画は「魔女」や「もののけ」が多く登場し、どうも、と思っていたが、やはり。
表現しにくいのだが、「自然環境」を重んずるタイプの、”左”側である。常に受け手の側から考え、「孫に見せたくなるようなアニメ」を目指すその姿勢はすばらしい。また、映画を通して戦争反対を訴えること自体は悪くはない(本書に登場しないが、ナウシカに登場する巨神兵なんかは核兵器の象徴として描かれている)。
しかし、監督のいう霊界は「この世離れした不思議な場所」であり、現実世界でも森の妖精などを感じ取れるらしい。「人間より動物が大事」ともいう。知識を持つ者から見れば、「裏側」か「幽界」であろうか。安倍首相が軍国主義に走ることを懸念している一方、中国には老荘思想のように柔らかく接するべきだという。原発にも当然反対。
守護霊自身は易学や手相などに通じているらしく、大川先生の手相をさかんにほめていた。老荘思想に通じており、また、修験道や仙術にも造詣が深いらしい。前世は黒田清輝かな?というが、真偽は明らかではない。
関係ないが、松任谷由実は日本神道系の芸術の神であろうかと、質問者から(監督は「魔法使い」だというが)。また、ディズニーも魔法使いと、監督。よくわからない。