本多静六の努力論―人はなぜ働くのか (新・教養の大陸BOOKS 2)

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  • 幸福の科学出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863954298

作品紹介・あらすじ

本多静六は日本最初の林学博士である。明治から昭和にかけて、日比谷公園や明治神宮の森をはじめ、全国各地の水源林や防風林の整備、都市公園の設計改良など多大な業績を残し、一介の大学教授でありながら、「四分の一貯金法」により、巨万の富を築いた。本書は宇宙論から始まり、幸福論、仕事論、努力の大切さを述べた書であり、三七〇冊を超える著作の中でも、本多思想の全体像をつかむ上で最適の一冊と言える。

感想・レビュー・書評

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  • 4分の1倹約方で、有名な本多博士。青年だけでなく、自分の人生を振り返るという目的でも、シルバー世代も死ぬ前までには一度読んで、来世に向けて参考にするのもいいかも

  • 本多静六の本を、手当たり次第買った中にあった一冊。
    前回読んだ、『成功するために必要なシンプルな話をしよう』と重複した内容が多かった。
    人生計画の大家である本多静六であるが、初めから計画的な人生を歩んだわけではない。ドイツ留学から帰国して以来、計画的・科学的な人生を模索した氏であるから、留学まではその都度、人生の選択をしながら、だんだんと高みへ登っていったのだ。
    本多静六の人生は、明治維新から第二次大戦までの期間とすっぽり重なる。
    15〜16歳までは百姓をしていたが学問がやりたくなり、大学まで進学する。さらに、大学在籍中に留学がしたくなり、学問を究めることになる。
    まずは低い目標を立てて、その目標達成に全力を注ぐ。それを重ねていくとだんだん高い目標に進むことができる。

  • 日比谷公園などを設計した日本最初の林学博士が、徹底した努力の大切さを述べている。幸福論、仕事論などにも自論が広がっている。

  • 努力論、幸福論、仕事論に関する王道中の王道本。
    本書を代表する名言「人生即努力、努力即幸福」や「職業の道楽化」など、一つ一つの言葉に重みがある。
    特に「職業の道楽化」については、正直最初は”道楽”という言葉選びに多少違和感を感じたが、そこには生涯現役で働き続けるための処世訓がつまっていると思う。
    巻末「教養の大陸」編集部による解説も必読ポイント。

  • 人生即努力、努力即幸福。
    社会主義が復活しつつあり、自助努力の精神が失われがちな日本人に今必要な本ではないだろうか。

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著者プロフィール

1866(慶応2)年、埼玉県菖蒲町(当時は河原井村)生まれ。苦学の末、1884(明治17)年に東京山林学校(のちの東京農科大学、現在の東京大学農学部)に入学。一度は落第するも猛勉強して首席で卒業。その後、ドイツに私費留学してミュンヘン大学で国家経済学博士号を得る。
1892年(明治25)年、東京農科大学の助教授となり、「4分の1天引き貯金」と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。
1927(昭和2)年の定年体感を期に、全財産を匿名で寄附。その後も「人生即努力、努力即幸福」のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した。
1952(昭和27)年1月、85歳で逝去。

「2023年 『マンガ 本多静六「私の財産告白」 伝説の億万長者に学ぶ貯金と資産の増やし方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

本多静六の作品

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