十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)

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著者 : 輪堂寺耀
制作 : 日下三蔵 
  • 戎光祥出版 (2013年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864030922

十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)の感想・レビュー・書評

  • いやぁ凄かった。向かい合う二軒の家に住む2家族の入り乱れた人間関係、バッタバッタと死んでいく展開、物理トリック盛り沢山、探偵は入院中につき後から登場、ともうお腹いっぱいで満足です。
    さらに同時収録の『人間掛軸』がさらに凄い。探偵達が敷地内を移動してる間に次々人が死んでいく。ボードゲームのスコットランドヤードを彷彿とさせる感じでこれまた珍品でした。

  • 表題作と、中編「人間掛軸」収録。
    「ミステリ珍本全集02」ということだが、珍本とか怪作というに相応しい作品だった。
    表題作は隣りあって住んでいる親戚二家族の中に起こる連続殺人で、「人間掛軸」の方は広大な私庭園に五つの家を建てて住んでいる一家に起こる連続殺人。どちらも最初の事件で警察が来てからもどんどん殺されていって、八面六臂の活躍の犯人がすごい。
    探偵役が江良利久一というくらいだからエラリー・クイーン的本格なのだろうが、家族のドロドロした関係や昔の因縁、人間を掛軸にしちゃうような怪奇テイストも十分。
    表題作の方は登場人物が多くて、恋愛関係もごちゃごちゃしているので少々混乱した。そしてキャラを飲み込めてきたころには死んでいる。事件が起こってトリックを解明するとすぐ次の事件が起こるという連続で、さすがに第九の惨劇が起こる頃にはもうお腹いっぱいでどうでもよくなってしまった。
    「人間掛軸」の方はさらにスピードアップして、探偵たちが庭園を右往左往しているあいだにどんどん死ぬ。こちらはメイントリックはあれだが、スピーディーな展開なのでダレずにあっという間に読めた。でもラストの江良利くんはいいのかそれで!?
    あとどちらも優生思想が強く、犯人側ならともかく捜査陣が熱くそれについて語っているのは違和感。それに女性の扱いがなんとも不憫なのは時代性を表しているのか。
    まあ突っ込みどころの多い作品だが、著者のあふれる本格愛が十分伝わってくるし面白かった。出版社に感謝!

  • 半世紀以上「幻の怪作」とされ続け、古書店では10万円を越える値付けがされていたという珍品の復刻判。著者も戦後早々に筆を折ったようで、平成になって熱心な研究者が探し当てるまで正体不明だったという(さらに言うなら、今回の復刻にあたっても著作権継承者といまだ連絡が取れていないそうだ)。
    本作はそういう「プレミアム感」を楽しむもので、ミステリとしては並レベル…というのが、総じてよくある感想である。

    それは確かにそうなのだが、「並程度にしか楽しめない」というよりは、「並程度には楽しめる」と取るべきだと思う。コッテコテの古風な「探偵小説」が好きな人なら、十二分に堪能できるはずだ。ギャグのようにバッタバッタと死にゆくわりにはそれぞれのキャラも立っているし、トリックだってそりゃ、ありがちな小ネタの組み合わせかもしれないが頑張っている。何より、これは著者が意図してのものではないが、1950年代の日常生活の風俗描写が個人的には非常に興味深かった。それやこれやで、半世紀を経た今でも「読む価値」は充分あると思う。

    併録作は家族の多さ・人間関係の複雑さ・鏖殺スピード・怪奇テイストなど、表題作を鍋に入れて煮つめたような中編。手っ取り早く著者の作風を知るには、まずこちらを読むのもいいかもしれない。ただしラストは仰天だった。おいおい。

    2014/10/29~10/31読了

  • Asian Reading
    アジアの活読

    十二人の賓客 ドナルド・リーチ TBSブリタニカ
    原題 The Honorable Visitors by Donald
    明治11年 1878年のイザベラ・バード(蝦夷地まで行った)から昭和57年 1982年の
    マルグリッド・ユルスナールまで、one dozen12人の日本を訪れた外国人の日本での
    発見、出来事を解説。あのグラント将軍が大統領任期を終えて来日していた とか
    キプリング、コクトー、Wフォークナー、カポーティも来てたとは。犬養首相暗殺の現場を
    チャプリンは見ていて、彼自身の暗殺計画もあったんだとP149。

  • 『十二人の抹殺者』

    『人間掛軸』

  • 戎光祥ありがとう!!!もう出版社にお礼しか言えない。本当にどうもありがとう!!!すっごい高値で取引されていたので、手も足も出ませんでした。もう出してくれただけで涙が出るほど感激。まあ、珍本なので、好きな人しか読まなくていいと思う(笑)

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十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)はこんな本です

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