三好一族と織田信長 「天下」をめぐる覇権戦争 (中世武士選書シリーズ第31巻)

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著者 : 天野忠幸
  • 戎光祥出版 (2016年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864031851

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三好一族と織田信長 「天下」をめぐる覇権戦争 (中世武士選書シリーズ第31巻)の感想・レビュー・書評

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  • 信長の先例としての三好長慶の存在、三好義継による義輝暗殺への肯定的意義付けが特に印象に残った。

    また、忘れがちな「義昭による斯波氏家督と管領指名」が、むしろ当時としては一般的な家名継承であることも、忘れがちな視点だ(あと、通称斎藤と呼んでいる道三の子孫が一色氏を名乗っていることも)

    信長と長慶という二人の新しい人物に着目しつつ、それが足利将軍(室町殿)を中心とする権威秩序の解体過程であること、最終的な克服プロセスとしての武家関白制、そのまたアンチテーゼとしての源氏将軍徳川家康、と整理されてみると中世権力から近世権力への移行過程がものすごくスムーズになった。

  • メモ

    三好長慶は将軍を擁立せず家格をあげようとした

    義継は九条家の娘婿。将軍暗殺に松永久秀は関わらず。信長上洛と義継、三人衆、阿波三好、松永の思惑。当初、信長の天下は畿内周辺だけだった。

  • 応仁の乱、細川京兆家の分裂以降続く、京都を制圧すると反対勢力が違う将軍を担いで諸国大名に呼びかけ包囲網をつくるという構図。三好長慶は
    将軍や京兆家の家督を継ぐこなとなく、三好の家格を上げることで克服しようとした。三好長慶が早くに亡くならければ織田信長より先に新しい体制が実現したかもしれない。養子で家督を継いだ三好義継は将軍謀叛という名目で足利義輝を殺害するが、これは父のやろうとしたことを性急にしたのだうが、地方から反発を買う。足利義昭を担いだ 三好義継包囲網の形成で、織田信長や松永久秀、武田義統、朝倉義景、上杉謙信などの多くの大名が参加する。織田信長が上洛すると三好義継が降伏し、松永久秀やや他の大名達が参加する足利義昭体制ができる。信長は足利家を支えるつもりだつたが、足利義昭と決裂。足利義尋を擁することになり、毛利家に担がれた足利義昭が作る包囲網に苦しむことになる。信長は最終的に包囲網に打ち勝つが、将軍になるかとなく、織田家の家格を上げることで新体制を作ろうとする。秀吉はさらに推し進め、関白になり豊臣氏いう新しい姓を作るり摂関家を
    超える家格になる。三好義継亡き後の三好家は三好康長が棟梁になるが、信長や秀吉から養子を取らされ四国対策で利用されるだけになる。

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