足利義稙-戦国に生きた不屈の大将軍- (中世武士選書33)

著者 :
  • 戎光祥出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864031912

感想・レビュー・書評

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  • 〈流れ公方〉として知られる足利十代将軍「義稙」の評伝です。「稙」の偏諱を持つ公家や武家、初期の戦国大名も多いですよね。従兄の病死で転がり込む将軍位、有名な〈明応の政変〉では、縄目の恥辱を味わい、毒を盛られ、嵐の日に逃亡。北陸から武力による上洛は失敗し、更なる雌伏の末、京都を奪回し現将軍を追い落し再任します。安定期に入り有馬温泉で湯治をするやの政変で、細川京兆家の争いにも巻き込まれ、出奔中に別な将軍を立てられ、没落先で病死という、まさに『波乱万丈』な人生。義維ー義栄と義稙流を残した影響も大きい(2016年)

  • 書評はブログに書きました。
    https://dark-pla.net/?p=2616

  • 第十代足利将軍義稙の波乱万丈な生涯を描く。二度の将軍就任と、権力確立に向けた様々な対応など決して無能ではなかったものの、時代がもたらした構造的な問題に敗れたという点にやるせなさを感じる。

  • 流浪してるな・・・将軍たちって
    最近では一番面白いかも!

    2020.11.27 再読
    空前の室町ブームである
    中でもビフォー戦国時代、応仁の乱とかではなく
    明応の政変とか永正の錯乱が日常の話題になる程
    生活に室町が根ざしている(少し盛った)
    義稙の親「義視」も応仁の乱では義政との共演で
    急な還俗要請を受け、東軍から西軍に移り、義植
    も美濃国での生活のところ、またも将軍義尚の死
    で出番が巡り、義政死後将軍となる(25歳の夏)

    彼は頑張った、後ろ盾が無いため大名たちの意向
    をくみ取り戦の最中に将軍位を追い出され(!)
    再起を図るも飢饉のため味方が頼れず失敗
    当ての無い長期間雌伏を余儀なくされてもあきら
    めずに返り咲く、でも出奔する、と、皆の請願で
    復帰する、でで出奔(2)する、切り捨てられる

    頼った相手が死んでいた(?)事もあるが凄まじ
    い人生を送った将軍が無名という状況も変わるな

  • 執念が凄い。

  • 義稙卿は?…室町幕府の中では、唯一自力で為政者*1なので?…権勢の傘を取り戻そうとした!執念には?…今の社会での就活や就業への自信を付ける事も出来ます!ので?…不純は承知も是非!、一読を御願いしたいですね?‥。

    P・S
    用語(*)の説明をさせて戴きます。
    *1は、“いせいしゃと読み‥‘当時の将軍ですが、現在で制度下が違うので例え難(にく)いのですが?、当嵌(あては)めろと言われれば?、大まかならば?…政党の幹事長クラス(尚、総理大臣(首相)となれば?‥関白!、官房長官となれば?…摂政は無理強い承知で当嵌めて視ました)と解釈’して下さい!”。

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著者プロフィール

1967年、東京都生まれ。国立歴史民俗博物館教授を経て、東京都立大学人文社会学部教授。専門は先史学。縄文時代の墓制を中心に当時の社会構造・精神文化について研究を行う一方で、考古学と人類学を融合した研究分野の開拓を進めている。著書に『縄文人も恋をする! ?』(ビジネス社、2022)、『縄文時代の歴史』(講談社、2019)、『縄文時代の不思議と謎』(実業之日本社、2019)がある。

「2023年 『土偶を読むを読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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