- Amazon.co.jp ・本 (115ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864100205
作品紹介・あらすじ
要するにニーチェが書いているのは"われわれの時代"についてなのです。ニーチェは古くありません。それどころか、現代人が目覚めるための最高のツールです。本書を最後まで読むと、あなたの世の中の見え方が変化すると思います。ニーチェの教えにはそれだけのパワーがあります。
感想・レビュー・書評
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ニーチェ、これ以上やさしく解説できません、なバイエルブック。ニーチェになんとなく興味を持った人、手っ取り早く理解したい人、読もうとしたけど挫折してしまった人、ニーチェ哲学には何か大切なものが隠されていると直感している人のために、ニーチェのプロフィールからその思想の核心まで、各トピックを見開き単位でまとめた、短時間で読めるニーチェ「超」入門書です。
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ニーチェはアンチ・クリストとしてキリスト教文明に全力で闘いを挑んだ。
でも、イエスその人のことは「自由な精神を持った人」と評価していた。
ニーチェの親友パウル・レーはユダヤ人だった。
ニーチェのお父さんは牧師だった。
ルターは反ユダヤ主義者だった。「ユダヤ人と彼らの虚偽について」でユダヤ人に猛攻撃してる。
1929年2月11日、ローマ教皇ピウス11世はムッソリーニとラテラノ条約を結び、バチカン市国ができた。
バチカンとファシズムは近かった。 -
謳い文句どおり、一時間もあれば完読できます。
「唯一の真の世界など存在せず、人間の感覚器官と脳が認識したものが世界を作っている。」
一見事実であるかのようににみえる事象は、自分自身を含めた特定の誰かによる「解釈」にすぎない。
世の中に溢れる情報は、「誰がどんな視点で解釈し発信したものか」という疑問を持ちながら読み解くと色々見えてくる。 -
とってもざっくりとニーチェについて教えてくれる教科書のような本だった。
ただ、私自身がニーチェについてよく知らないので、ニーチェに関する嘘を正すという基本的姿勢に、なかなかついていけなかった。
とにかく革新的な人ということがわかった。
この本を期にもっと関連書を読んで、ニーチェに関しての理解をもう少し深めていきたい。 -
最近、巷ではニーチェが流行っているらしい。永劫回帰の話は
知っていましたが、ニーチェ自身のことはあまり知らなかった
ので、いつか関連本を読んでみようと思っていました。
何冊が関連本が並んでいたのですが、兎角哲学分野は難しいので、
猿でもわかる系の一番簡単そうな本をセレクト。タイトルどおり、
1時間もかからず読めました。
私はニーチェの唱える主張にすべて合意できる訳ではありません
が、「ルサンチマン」とか、「神は死んだ」などの思想について
は、なるほど一理あると思いました。
ニヒリズムの究極が超人(到達しうる最高の肯定の形式)である、
という主張には、わかったような、わからないような気分。
大いなる勘違いがヒトを幸せにすることもありますし、ひょっと
するとニヒルそのものも大いなる思い込みかもしれない可能性も
ある訳でして。
社会文化と宗教と政治・権力構造は、どこの世でも密接に関係して
います。大学時代に受講した政治思想史クラスで、そんなことを
学んだのを思い出しました。たまには、この手の本を読むのも
自分の世界観が広がるような気がして、なかなか楽しいものです。 -
文章が面白く(ちょっと毒吐きで)よかったが、深く残ることはあまりなく。
ただ、常識を疑ってみることの大切さは伝わってきた気がします。
こんなに違う解釈になるんだ…と興味深い。
キリスト教は邪教、民主主義は危険…等々。 -
本書は、一つひとつのお話が、見開き1ページで完結していて、とても読みやすいです。本書を読むと、今まで何の疑いも持っていなかったことに対して、疑問を持つことになります。当たり前と思っていたことが、実は当たり前ではなかった・・、目からうろこの1冊です。
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後日、書きます。
素晴らしすぎて、すぐに言葉にはならない。
ただ、自分と同じことを苦悩し、同じ結論に達した人がいたんだという事実は、ユングの「ヨブへの答え」以来の感動。 -
「ニーチェは難しくて理解できません」でもこの本で少しでも。