- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864101455
感想・レビュー・書評
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テレビドラマよりエグイ
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何もかもありすぎて何を言ったものやら。ミショーンvs総督は鬱憤が晴れて喝采ものだったけど、同時にリックの倫理観の変貌には心を痛めたり。作者のゾンビ観が荒木飛呂彦のそれ(ゾンビ=癒し)と近かったのは偶然なのか必然なのか、楽しい驚きだった。
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■書名
書名:ウォーキング・デッド2
著者:ロバート・カークマン
■概要
≪けっして終わることのないゾンビ映画!≫
どれほどすばらしいゾンビ映画であっても、いつかはエンディング
を迎えます。主人公たちはその後どうなったのか。すぐに死なない
としたら、どんな人生を歩むことになるのか。その疑問にすべて答
えるのが、原作版『ウォーキング・デッド』です。
≪ドラマ版との違い=ネタばれの心配がほとんどなし!≫
主要登場人物を共有しながらも、原作版とドラマ版では物語の展開
が大きく異なります。そのため、片方を先に経験してしまっても、
もう一方の魅力が半減するということはありません。むしろ相乗効
果により、楽しみは倍増します。
(From amazon)
■感想
ウォーキングデッド、コミック日本語版の第2巻です。
英語版の4-6巻に相当するようです。
本作は、1巻の最後で刑務所にたどり着いてからの物語で、刑務所編
が盛り上がってきて、ウッドベリーの人間も描かれます。
ガバナーについては、テレビ版は、魅力が???でしたが、原作で
も魅力が???な部分が多いです。
この人の魅力が全く描かれていない・・・・
これ、失敗だろう・・・
内容はテレビ版とは、かなり違いますね。
まず、登場人物がかなり違いますし、キャラクターの性格や言動も
結構違います。テレビ版と別物と考えて読むと、楽しめます。
リックは右手を無くすは、ミショーンは拷問するは。
ミショーンが漫画版はイッテしまってますね。
拷問の部分は、確かに映像化は無理だわな・・・・
なお、漫画とはいえ、字も結構多いので読むのにかなりの時間を要
しますので、読む場合には、この点に気をつけた方が宜しいかと。
あと、絵柄が外国の漫画なので嫌いな人多いかもしれないです。
日本の漫画は改めて画力が高いと感じました。
3巻ではとうとう、ウッドべりーと全面対決のようなので、楽しみ
です。 -
本当、脱帽の出来。人間が生きていくうえでの衣食住、そして性生活の面にも言及している点が特筆すべきリアリティを生み出すことに成功している。この現実には起こりうるであろう人間の汚いとすら言える生々しい生態の部分を決してぼかさない作品です。だからハードにもなるが揺るぎない説得力は生まれる。主人公リックの決断の正誤について、だれが判断をくだせるのか。また女剣士ミショーンの登場と、総督(カヴァナー)の出現。両者の因縁については筆舌に尽くしがたい内容となっている。刺激に弱い人はお気をつけて。
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英雄の条件、肯定されるべき殺人、狂っているのは世界か自分か。ゾンビ世界のジレンマがここにある。
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重い本ですね〜。ページ数に関係する重みもあるんですが、中身が……。
かれこれ15年以上アメコミを読んでいて、まあそれなりに耐性がないわけではないのですが、こうも直接に痛々しいと読むのが疲れます。
でもって、ドラマ版から入ってアメコミ翻訳本として初めてこれを手にする人はかなりの衝撃を受けるんじゃないでしょうか(翻訳版の『キック・アス』でも同じことが言えるんですが)。
とは言え、ムナクソが悪くなる描写が衝撃的ではあるんですが、内容は相変わらず面白いです。特に主人公の負の面の描写は凄いです。そして、読者は途中で出てくる悪役「総督」は、主人公の陥るかもしれないひとつの姿なんじゃないかと感じるわけです。
「極限状態で最も怖いのは、ゾンビじゃなく人間」というテーマの揺るぎなさと、描き手の本気度がビシビシ伝わって来るので、グロいのが平気な方はどうぞ。グロイのが苦手な人は止めた方がいいかもというレベルの作品になってます、
にしても、この衝撃は『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の翻訳版を読んだ時以来かも。