待ちつづける動物たち

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著者 : 太田康介
  • 飛鳥新社 (2012年3月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864101523

待ちつづける動物たちの感想・レビュー・書評

  • 福島第一原発20キロ圏内に残された動物たち。

    彼等の置かれている状況の過酷さ・・・
    写真と添えられた説明によって、
    現実の一部だけでも知ることができます。

    偶然見つけた太田さんのブログに、
    頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。
    そこで知ったこの本。

    知らなければ知らないままでいるほうが余程気楽です。
    私は何も見なかった。
    私は何も聞かなかった。
    そうしたら良いのかもしれません。
    気楽です。

    でも。
    でも、と思いました。

  • 具体的な内容は、機密漏示に当たる身の上(購入前の読了が理由)なので、詳しい記述は出来ません。が敢えて評を記述させて戴きます!と…“先日避難指定区域で起こった山火事が?…‘更に暗澹な状況に追い込む恐れが否定出来無い!’ので‥降雨による自然消火も望めませんので、人の死者が居無(いな)いからと安堵するのでは無く、飼い主から縄を解かれた犬で、愛護団体に抵抗と遠慮するケンネルズ(犬猫達の事です)の一刻も早く救済も御願いしたいです”ね‥。

  • 取り残された動物たちの様子にせつなくなります。

  • 130604-with『ゼロ』
    顔の表情、体つきが切ない。041
    飼い主と毎朝歩いたあの堤防を、歩いている。健気。寂しいのだろうな。045
    そのくるみミニチュアダックスが保護直後亡くなった。半年もの間、いとりぼっっちで生きてきた。歩く写真が涙出る。054-5
    餌もなく減りなり、死に向かう牛たち。彼らはどこまで理解しているのか。やりきれない。最後の晩餐。102
    全頭殺処分後の、がらんどうの牛舎。残酷な現場はみえない。103
    →『のこされた動物たちー20キロ圏内の記録』太田康介

  • 前作『のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録』の『その後』を追った写真集です。なんというのか…。被災地に残された動物たちのたどった過酷な運命をこうして突きつけられると気持ちが重くなります。

    前著、『のこされた動物たち』の続編にあたる写真文集です。福島第一原発20キロ圏内で生き残っている犬や猫をはじめとする動物たちや、力尽きてしまった動物の最期。さらには『殺処分』という形で迎えた彼らの悲しい運命を写真と文でつづっていきます。

    前作に引き続き、これを読んで初めて知るようなものばかりで、著者たちが保護しようにも野性の生活ですっかり人間たちに警戒心を持ってしまった犬や猫がなかなか保護できず、手遅れになってしまったり、誰もいなくなってしまった町の中に、放されたガチョウが一羽たたずんでいる写真や、やせ細ってへたばってしまう牛など、正直な話「うっ」となってしまうような写真も多く、本当に前作同様、最後まで読むのがつらい写真集でありました。

    さらに、彼らを保護するボランティアに大きな『壁』となって立ちふさがったのは行政や、警戒区域などの指定によって検問が張られ、保護活動を自粛せざるを得ない状況があったことがつづられておりました。それでも、現地で生きる彼らには子供ができたりと、彼らなりの『営み』があったりと、そんなことを考えさせてくれるものでございました。手にとって一度読んでいただけたらと…。そんなことを願ってやみません。

  • ホントにせづねえ。

  • 読み始める前にもう一度、
    前作の「のこされた動物たち」を読んだ。

    そうしてから手に取ったこの本、
    嗚咽が止まらなかった前作と違って、
    途方に暮れた。

    悲しむ余裕すらないというか、
    胸が締め付けられてから空っぽになるというか、

    どうして…

    その思いでいっぱいで。


    私たちは愚かだ。

    愚かなことをしてしまったのに、
    さらに愚かな行いを重ねている大バカ者だ。


    私にも、なにか、できること。

    少ないけれど、限られてるけど、絶対にある。


    見たくなかった現実を「見なかったことに」する人間にはならないでおこう。
    そう誓った。

  • のこされた動物たちの続編。

    自分が被災しているわけでもないのに、「避難所にペットを連れ込むなんて非常識」と言っている人にぜひ読んでほしい。

  • 震災から4か月~10か月後の状況が記された本。
    私がこの写真集を読んだのは出版時からさらに1年近く経ってからだが、著者のブログによると今も現状に大きな変化はないそうだ・・・

  • 『のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録』のその後を取り上げた本。
    今回も動物の屍骸や、姿はなくともその形跡や痕跡が、容赦なく突きつけられる。打ちのめされる。それでもやっぱり、目を逸らすことはできなかった。

  • 前作から更に時間が経過して、より過酷な現実がそこにはあった。仲間に寄り添い、仲間を喰い…。障子に残された壮絶な爪痕に、しばし言葉を失った

  • ★ペンネーム:おさる。さんのおすすめコメント★

    20キロ圏内に残された動物達は
    エサもなく帰ることのない主人を待ち続け
    凍え、死んでいきます
    知りたい事ではないでしょうが、知らないままでいい筈もありません。
    どのようにのこされ、待ち、死んだのか。
    知ってあげてください。

    OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=9000844288

  • 脱原発っていうとなんだか思想みたいになっちゃってて気後れするけど、もし自分が原発の近くに住んでいてこんな世界になってしまったらと思うと怖い。今この時も動物たちは必死で生きていてまた死んでいっていると思うと自分たちの便利さばかり追求することをためらってしまう。

  • 一瞬、分からない写真もよく見ると…悲しいことだが、納得せざるを得ない。『のこされた動物たち』よりショッキング。しかし、これが現実なんだな。

  • 衝撃的には前作の方が上。

    でも。
    あれから一年経とうとしている過程での惨状。
    tvでは決して放映していない事実。
    日本にある原発が全て停止した今、だからこそ考えなければいけないのではないだろうか?
    こういう状況になったのは『誰の所為』ではなくて、個人で考えていくべき問題。

    殺処分された家畜達。
    彼等は訳も判らず殺されていく。
    誰も居ない町中を闊歩するダチョウ。
    頭蓋骨と背骨だけの犬。
    猫と思われる前足だけの骨。
    頑張ったけど、手遅れで横たわる犬や猫。

    悔しくて、情けなくて。
    海の向こうの某国では『福島はあの津波を防げたはずだ』といつだったか発表していた。
    自国であったら、決して言えない。
    自力で何かしたくても何も出来ない自分が悔しい。情けない。
    国は何をしているのか。
    誰かをあてにしているしていては遅すぎる。
    原発反対ではなくて、賛成ではなくて。
    教訓としなくてはいけない。

    この本は、このまま継続して様子を伝えて欲しい。
    心から切に願う。
    このまま 風化 していかないようにする為にも。

  • こういう事態を起こすリスクをもった原子力は要らない。読むとつくづく思う。
    一匹でも多く救われますように。

  • 悔しい。悲しい。
    今も、飢えと乾きと寒さでたくさんの命が苦しんでいる。

    原発事故のために家族と引き裂かれ、置き去りにされた動物たちは、
    苦しみぬきながらそれでも待ち続けている。
    ふたたび愛する人の腕に抱かれる時を待っている。

    戦争経験者のある作家が、
    もっとも苦しい死に方は、銃殺や爆死なんかじゃない、
    餓死だと言っていた。
    現代に暮らす人間に餓死は想像しづらいかもしれないが、
    今まさに多くの命がその地獄に直面しているという
    現実が描かれている。

    私には寄付や署名をすることしか出来ない。。。
    でも助けたい。
    どうすればいいのか、どういう方法があるのか、
    考えるきっかけをくれた本。

    見れば心が締め付けられると思う。
    それでも、私たちは目をそらさず知らなければならない。

  • 復興が思うように進んでないとはいえ、人間は食べたい時に食べられるし、
    水が飲みたければ飲める。
    しかし、ここに残されて必死で生きようと頑張ってる沢山の生命には
    明日の運命さえギリギリだ。
    飼い主との接触、食事を断たれただけでなく、
    自分が置かれた状況の変化に心を閉ざし、かつての日常を
    奪われたままのどうぶつ達がこの日本に息づいていることを
    忘れてはいけないと思った。

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待ちつづける動物たちの作品紹介

東北の寒い冬、食べ物のなくなった土地で命をつなぐ犬猫も、生きのこった家畜たちが迎えた悲しい運命も。福島第一原発20キロ圏内に「のこされた動物たち」の伝えられることのない1年の記録。

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