書店員が本当に売りたかった本

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  • 飛鳥新社 (2012年7月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864101769

書店員が本当に売りたかった本の感想・レビュー・書評

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  • 私の子どものころからのお気に入りの本屋さんのひとつが、ジュンク堂書店さん。「図書館で探すよりも、ジュンク堂さんに行ったほうが早い!」と今でも信じている。何せ開架図書(といってもいいのかどうか)が半端な図書館よりもはるかに多く、軽い調べものなら「ちょいと失礼」と、ぱらぱらめくって解決してしまうこともある。それで調子に乗りすぎて、「お客さま…?」と不審者扱いされたことも。もちろん、お買い上げで疑いを晴らしましたが。

    私はジュンク堂さんでは、新刊紹介専門の棚を見ることがほとんどない。お気に入りのジャンルの棚を中心に、自分の背丈ほどの木の棚を端から端までながめ、あたりをつける。専門書の背の高い棚で、脚立を使って取ってることもある。書店員さんのご努力とセンスにより、新刊本と既刊本が上手くディスプレイされた棚には、自分の情報だけではたどり着けない本がたくさん見つかる。そして、またたく間に数冊ピックアップさせられてしまう。しかも、面白さでは外したためしがない。だから、ちょい変わった本を買ってしまうことが多いんだけれど、まあ、それはそれでいいのだ。

    これは「閉店で史上最大の返品本が発生する」とまで一部で言われた、ジュンク堂書店新宿店スタッフのみなさんの強力プッシュ本を紹介したブックガイド。表紙を見ただけで、てっきり「消えゆく名物書店を懐かしむ、筆の達者なスタッフさんのエッセイ集」だと思っていたら大ハズレだった。こうきたか!

    私は手書きPOPをあまり参考にしないので、その実効性と信ぴょう性にはどうなんだ?とちょっと思ってしまう(書店員さん、ごめんなさい)ところもある。でも、このまとめ方は直球で、しかもすごく変わったブックガイドだと思う。それになんだか、「お金はいいから、ジュンク堂を好きな本好きさんに持っていてほしい!」という気持ちが先走りまくりの、ジュンク堂書店新宿店さんの自費出版さよなら同人誌といった趣があって、「売る気あるのか!」とちょっとツッコミを入れそうになる…って、買いましたけどね。

    あたりまえのことだけど、書店員さんがみんな、「ベストセラー売ってりゃ、数字も上がってハッピー」とだけ思っているわけではなくて、毎日あふれるように出版される本の中から、「これが売れたらいいな」と大事にしている本を見つけたり、長年温めている本を持っていたりして、それが次々紹介されるのがなんだかほほえましくて面白かった。

    本自体はさらっとめくり終わってしまったものの、なんか得体のしれないパワーにあてられ、この☆の数です(笑)。そして私は、ちょい変わった本を売られに、明日もジュンク堂さんへ足を運ぶのでありました(つづく)。

    あ、ジュンク堂さんでこの本を買えば、今ならおまけがついてますよ。

  • 2年に渡る長い仕事で東京にいた頃、お気に入りの書店がジュンク堂新宿店でした。東京での生活のペースが掴めてきた頃に、「月に1度はジュンク堂新宿店へ行く」というルーチンもできてきました。品数は池袋店の方が多いと思うのですが、自分の住んでいるところからは若干遠かったのと、電車1本で行ける便利さから自分のメイン書店になっていたと思います。

    ジュンク堂さんの魅力は、何といってもその品揃え! 個人的には「ジュンク堂さんになければあきらめる」という最後の砦のようなところもあります。個性的な本屋さんというのもそれはそれで好きなのですが、置いている数の多さという魅力は自分には捨てがたいのです。ジュンク堂さんは「何でもある」という安心感も売っているのだと思います。

    カバーをめくると新宿店のフロアマップが出てきました。「フロアマップ、持って帰ってくりゃよかったかな…」と思っていたのでこれが何気に嬉しかった。新宿店は新宿三越アルコットの6、7、8階に渡っていて、自分にとっては各階とも魅力的なのでした。

    6階ではコンピュータ関連の書籍、分厚くて高い技術書を眺め、カゴを持って上に上がり、7階は文芸書。一番ここで時間をつぶします。「作家さんが選んだ本」のようなフェアも時折あり、置いてあった長嶋有さんの選書リストを今でも持っています。8階はコミック。コミックの充実ぶりも素晴らしく、コミックをいろいろと本格的に漁るようになったのがここ数年の私からしたら、ここに置いてあるものが今刊行されている全体、ぐらいに思っていました。

    たくさんカゴに入れてレジに持っていき、
    「無料で配送もできますが」
    「持って帰ります」
    というやりとりをしつつ、8階のカフェで早速買った本に手持ちのブックカバーをつけたりして読める態勢を整えて少し読んでから、帰りの電車に揺られて帰る… 自分自身の、一番贅沢な時間です。

    私の場合、特に専門書のようなものはそれを買った場所(置いてあった場所)と読んだ場所も同時に記憶に刻みつけられるところがあるみたいです。システム監査基準の解説書やレヴィ=ストロースの『親族の基本構造』は「新宿店のこのあたりの棚にあったな」と今でも思い出します。

    この本もたまにぱらぱらと見返しながら、東京での日々を思い出すことになるだろうと思います。本の感想ではなくて、ほとんど新宿店の思い出話になってしまいましたが、東京での生活に潤いを与えてくれたジュンク堂新宿店に感謝しています。

    ありがとうございました。

  • 本好きにとって、「本屋」さんとは新鮮な場所。
    一人で訪れたり、家族と、友達とワイワイ喋りながら訪れたりする。

    でも、膨大な本の中から「自分だけの一冊」を見つけるのは至難の業。

    その時に頼りになるのが、「pop(ポップ)」だ。

    本について、簡潔に分かりやすく書かれていて本当に頼りになる。

    そして、この舞台は2012年3月31日に閉店した【ジュンク堂書店新宿店】のポップの写真集。
    この跡地は、大型家電量販店になっているそうで…。

    お別れの挨拶として、書店員さんが書かれた「手書きのポップ」
    人それぞれの筆跡、思いがあり、この本を見ていても感動する。

    中には読んだこともある本もあり、「この人はこう感じたのだなあ・・・。」と感じたりもする。

    「売り場担当より。」というコーナーもあり、そこもまた魅力的。
    ポップを書く大変さ や 本音を言えば、この本を売りたかった。 など、
    それぞれの思いがこの本に詰まっている。

    いよいよ閉店の日となった、3月31日の様子の写真が張ってある。

    どこのページを開いても、「ハズレ」がないこの本。


    今は、本をネットで注文したり、電子書籍で買ったりと、中々書店へ足を運ぶ機会がなくなってしまったが、
    「本屋の空気が好き。」「本に囲まれているだけで幸せな気分になる。」と書かれてあり、ここがジーンと胸に来た。

    図書館もいいけれど、やはり本屋さんもいいものだ。

  • ジュンク堂書店新宿店閉店のための最後の企画。正直POPメインで多くって読みにくかった。でも第4~5章を読んでいたら…突然感極まってしまって、開店ならいいのだけど閉店で…、どんどん空になっていく書店の本棚って淋しいな…と思った。書店員さんの最後の一冊まで本を愛する気持ちが伝わってきました。個人的に読みたい本が数冊見つかった。

  • 2012年に閉店したジュンク堂新宿店の最後の1ヶ月、書店員たちが本当に売りたいと思っていた本のフェアを開く。それはネット上でも話題となり…
    私も東京近郊に住んでてこのことを知ってたら絶対行っただろうな、と思った。
    宣伝用のポップの写真を集めた写真集みたいなつくりなのだけど、書店員の人たちの、溢れんばかりの“本への愛”を感じる。

    自分自身がよく読む本のジャンルはわりと決まっているけれど、この本はそれぞれの部門の担当者が多岐に渡ったジャンルの本を紹介しているので、これまであまり興味のなかったジャンルにも興味を持つきっかけになった。
    逆を言うと、こういうのを読むと欲しい本、読みたい本が増えすぎて困るとも言えるけれど(笑)

    最初図書館で借りて読んだけれど、ぜひ手元に置いておきたくてその後結局購入。
    という余談も付け加えておきたいような本。

  • ジュンク堂書店新宿店と、本への愛がギュッと詰まった1冊。

    最後のフェアのために書かれた手書きPOPの写真がメイン。
    ずらっと並んだPOPの写真にはすごいパワーがある。
    フェアの時の棚はもっとすごかったんだろうな。
    フェアに参加出来なかったことをとても残念に思うけれど、この本で1つ1つのPOPをじっくり読めて嬉しいなとも思う。

    最終日の店内の写真もすごい。各階のフェアを紹介するポスターの「閉店までやるぞ!」の文字がとても好き。
    閉店10分前、本を持ってレジに並ぶお客さんの列はレジが見えないくらい長い。
    こんなにたくさんの人が、最後までこの場所にいたいと思っているのにどうして閉店してしまうのか。
    寂しいなぁ‥と思ってしまう。
    私は新宿店とは縁がなかったから、今さら「この本屋さんに行きたいなぁ」なんて無理なことをうだうだと考えている。
    新宿店が復活したら今度は絶対行きたい。

    でも、それとは別に、今自分が通っている大好きな本屋さんに対しても改めて感謝したいなと思う。
    これからも末永くよろしくお願い致します。

  • 書店員さんの情熱、本、書店、作家さん、お客さんへの愛情に感動しました。
    ポップに書かれてある本への想いがすごい。こちらが興味がないジャンルでも読んでみたいと思わせるポップ、それを書く書店員さんって本当にすごい。
    個人的には児童書売り場の最後のフェアもこの本に入れてほしかったです。

    ジュンク堂新宿店、素敵な書店だったんでしょうね。

    ネット買いではできない出会いが、感じられない空気がリアル書店にはやはりあって、本屋さんってやっぱりいいなぁと再認識できました。
    そして改めて、本って星の数ほどっていうのがおおげさじゃないくらいたくさんあるんだなぁとぼやっと思いました(笑)

  • 閉店しても私達に感動を売るとは、、、頭が下がるゼ!

    飛鳥新社のPR
    「閉店前の「本当に売りたかった本企画」はネットを介して、「棚がアツい!」「本への愛情が炸裂している!」と瞬く間に多くの人に広まりました。手描きPOPを新宿店の棚にある状態そのままで撮りおろし掲載した魂のPOP集。」

  • 気になっていた一冊、図書館で発見。

    ジュンク堂・新宿店の閉店に伴っての、企画本。
    閉店に伴い書店員が、“本当に売りたかった本”をポップに。

    なんというか、本への愛がつまっています。。

    短文で魅力を伝えないといけないポップ、
    どれだけの想いをこめるのかが、非常に悩ましいですね。。

    さすがに書店のプロが薦めるだけあって、、
    どれもが魅力的で、読みたい本がまた増えてしまいました。。

    ん、年がら年中、本に囲まれて生活できたら、幸せだなぁ、なんて。

  • 私もこれ、やりたかったなぁ~っ!!

    >本の全てにPRポップをつける。

    店員としてそうしたかった、って気持もあるけど
    客の立場としても、一目で(この子がどんな子か?)がわかると、
    連れて帰りやすいと思ったから。^^♪

    本に貼られたPOPを一枚、一枚読んでゆくと、
    この書店の人達は
    本当に本が好きな人達なんだな。
    (売りたかった)、とは表向きの言い方で、
    本当は
    読んで欲しかったんだろうな、
    こんな良い本だから
    返品。と言う形ではなく、
    一冊でも多く、本好きの人のもとへと巣立ってもらえたら!
    なんて、
    そんな思いが強く伝わってきた。

    ページを読み進むに連れ
    ジュンク堂書店新宿店の閉店の時刻は迫ってくる。

    最後に本を買おうとする客でレジには長蛇の列が…。

    なんかわからんけど、
    空っぽの棚をみてるとこちらまでじ~~ん。。。

    書店の閉店は寂しい限りですね。
    が、こんなにたくさんの本好きの人がいるなら
    これはひとつの通過点にしか過ぎないはず。

    それより、
    PRPOPを全部読んで、
    『読みたい本リスト』がどんどん埋まってゆくエンドレスな楽しみをくれたことに感謝したい。
     

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書店員が本当に売りたかった本の作品紹介

2012年3月に閉店したジュンク堂書店新宿店で反響を呼んだ最後のブックフェア。
その手描きPOPを新宿店の棚にある状態そのままで撮りおろし掲載した魂のPOP集。

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