- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864101943
感想・レビュー・書評
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おおお面白かった!
原材料の段階からトースターを作ることに挑んだ学生のノンフィクション。
原文も軽快なのだろうし、訳も良くて、すいすい読めるしあちこちで吹き出す。
しかし最後に納得の社会的主張もしっかりされていて、自分のライフスタイルをちょっと考えてみようという気持ちにまで引っ張る力がある(私はなかなか思わない方だと思うのだけど、それでも!)。
同じ著者で、イグノーベル賞受賞のヤギになる方も是非読みたい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ポップアップトースターを原材料から作り上げたイギリス人のお話。
市販のトースターを分解し「鉄」「マイカ」「プラスティック」「銅」「ニッケル」から成ることを知って、例えば鉄作りのタメに鉱山に出向いて鉄鉱石を採取し、そこから出来た鉄を型に流し込んで部品を作ったりしながらトースターを組み上げていく究極のDIY本。
前半は物作りの楽しさや歴史、そして化学のことなんかをわかりやすく書かれていた。
専門家に色々聞いてまわったり個人で作るために思考したりと頭も体も使って愛着のあるトースターを作り上げてた。
しかし、最後は現在消費社会にたいするメッセージと変わっていくのでありました。
確かに安けりゃいいってものでもないよな。
俺もちょっと考えようっと。
つーことでお薦めです^^ -
あっという間に読んでしまった。それやって大丈夫?みたいな危うい線をギリギリ超えそうで超えない(ように見える)ところに著者の賢さを感じた。行動力とユーモアがすばらしい。知識をこういう風に活かしたら楽しいだろうなぁと思った。次作のヤギの本も読んでみたい。
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アートスクールに通う、イギリス人学生の「材料からトースターを作る」という無謀な試みについて書かれた本。原料の鉄鉱石を掘るところからという恐ろしい計画。鉄を取り出すのに失敗した酸化鉄の塊を家庭用レンジで1500度まで加熱したり、かなり危険なこともやってのける。はたして完成するのか・・・。
工業製品を作るのは恐ろしいまでの手間がかかっている事がわかる。我々が使っている工業製品について、いかに環境に負荷を与えたり、誰かが搾取されて作られているか考え直したくなる内容。 -
単純だけど奥深い、おふざけみたいな活動だったのに、最後には現代社会を考える風な話になってて面白かった、著者のバイタリティは凄いなぁ。
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今更ながら拝読しました。ムライさんの翻訳も面白いからすぐ読めちゃった。
一見くだらないことにホントのホントに本気を出してるこの本に感服。 -
図書館で。
いや、これ面白い。
今身近に手に入る物を原材料(もしくは原材料調達から含めて)から作れと言われたら無理なモノばかりという事がよくわかる。鉄鉱石から鉄を作ろうとしてクズ鉄みたいになってしまったというのは文革時代の中国を彷彿させるような。
でも確かに今の先端すぎる技術だけじゃなく昔のやり方も残した方が良いんじゃないのかな、とは思う。技術や職人さんが居なくなってしまった時のためにも。
というわけで鉄鉱石から鉄を作る辺りは大分ルールに沿ってたようですがプラスチック成型辺りで大分妥協が見られるような。でも確かに石油化合物ってどうやって作るのか見当もつかない。それが大量に生産されて廃棄されているんだからある意味恐ろしいよなぁとは思います。
それにしても身近にある物で自分が作れそうな物って何かあるだろうか…?と考えるとほとんど何もないことに結構愕然とします。陶器だって窯が無いと無理だしなぁ… こういうプログラムを子供の内にやってみるのも良いかもしれない。そうするともっと物を大事にする人間に育ちそう。 -
トースターを原材料から作るなんて考え自体が驚き。ところどころ難しい専門的な内容が含まれてるけれど楽しく読むことができた。
『なるべく長持ちするものを買い、廃棄するのにも工夫をし、お金をかけよう』、『消費物を正しい形で処分することの重要性』という言葉が突き刺さった。
物は大事にしなくちゃ。 -
初めは原料から採掘してトースターを作ろうとしたのに、困難さからだんだんルールを緩くしたのはいただけない。しかしやり切ったことは素晴らしい。
写真で工程を証明。
やらない人は文句を言えない。主張の裏付け。
読了30分