試験に出ない英単語

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864102001

感想・レビュー・書評

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  •  帯には「笑えてまったく使えない新時代の参考書」とあります。確かに、「CHAPTER 1 絶対に出題されない英単語」のNo.001が salmon carpaccio(サーモンカルパッチョ)で、下ネタを随時挟みながらNo.005がMario Kart(マリオカート)、と試験にはまず出ないでしょう。その上、例文も輪をかけて下らない!(←褒め言葉)

     ですが、面白いことに、単語は試験に出ないとしても例文で使われている表現は試験でよく出たりします。
     例えば、先ほどの salmon carpaccio を用いた例文は以下の通り。

    001: Bob laughed so hard that the salmon carpaccio came out of his nose.
    (ボブは笑い過ぎてサーモンカルパッチョが鼻から出ました)

     注目すべきは「so ~ that …:~過ぎて…」。高校入試でも頻出の表現だったりします(too ~ to … = so ~ that one can't … という書き換え表現を暗記をした人も多いはず)。

    055: Mr.Tachibana is one of only three craftsmen on Yakushima Island who makes nipple covers by hand.
    (立花さんはニプレスを手作りする、屋久島でたった3人の職人のうちの1人です)

     one of the ~ は最上級なんかとの組み合わせでよく出できますし、例文の後半にはさりげなく関係代名詞なんかも使われています。

     確かに単語は試験に出てきませんが、中学生向けとして読んでみても、意外と例文は良く出来てるんじゃないかな…と思いました。教科書のヌルい表現だとパンチが弱すぎて頭に残らない、って子のニーズは満たすように思います(ニーズ、少なそうだなぁw)。
     ただ、そうなると中学生向けにするとなると下ネタが多すぎるので、「中学生から使える英語例文集(成人向)」となるところが課題でしょうか。

     あと、確認が取れたのはNo.013 sexual slave(性奴隷)という単語。
     一昔前、「従軍慰安婦」問題が華々しく議論されていた頃、「彼女たちはセックス・スレイブだった!」という人たちがいたんです。これ、正しくは「セクシャル・スレイブ」です(セクシャル・ハラスメントや、名曲「セクシャルバイオレットNo.1」を思い出せばそもそもこんな間違いしなかったでしょうけど)。
     …意外と役に立つじゃん!

     最後に、個人的に好きな例文をいくつか紹介させてもらいます。

    027: The topless man dancing over there with Stefanie is Liu Bei's military advisor, Zhuge Liang.
    (あそこでステファニーと一緒に踊っているトップレスの男性は、劉備の軍師の諸葛亮です)

    030: Bob secretly replaced the assistant manager's treasured Chocorooms with Chococones.
    (ボブは係長が大事にしていたきのこの山を、こっそりたけのこの里に交換した)

    089: NASA plans to send the Ishihara Corps to the moon by 2018.
    (NASAは2018年までに月に石原軍団を送る予定です)

    115: Please turn off your pacemaker near the priority seat.
    (優先席付近では、ペースメーカーの電源をお切り下さい)

  • まぁ、出ない
    面白いけど文例は下品

  • 昔、某予備校の先生が言ってた。
    ビジネス英語も受験英語もねえ!全部英語だ!って。

    だからこの本に書かれていることも英語。
    でも試験にも、日常でも使うか怪しい単語ばかりだと思う。アメリカに住んだことないけど、そう思う。
    CDを聞くのもためらわれる。
    笑えるのは間違いない。知的な笑いもあった気が、、いやなかったような。表情筋が衰えてきたらまた読むために本棚においておこうと思う。
    ただ誰かに見られたときどうしようもない状況に陥る覚悟が必要だ。

    唯一為になることはあらすじ。
    「敵が強大であればあるほど燃えてくるのが、週刊少年ジャンプで育った、明日を担う我々平成サラリーマンではないでしょうか」という文。
    まさにその通りだ。明日も仕事がんばろう!

    だからやっぱり★5つはあげられない(笑)

  • ちょーくだらない英文集。
    普通に英語を学びたいのではなくて、英語で笑いたい人に。。
    でもこの表現が、ネイティブに通じるかどうかは。。。

  • 無駄には最高の笑いがつまってる(*^^)v

著者プロフィール

群馬県太田市出身。「くだらない」をテーマに、動画や英語で変なコンテンツを作成している。

「2019年 『カフカの東京絶望日記フォトブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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