運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方

著者 :
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864102384

感想・レビュー・書評

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  • ギャンブル好きなので東大卒のポーカーチャンピオンの本を。ためになります。そして基本ロジックはMBAとおんなじ。期待値のゲームと割り切ること。熱くなるやつの話とかブラフとか。

  • ○プロポーカープレイヤーである木原直哉氏の著作。
    ○自信の学生時代の話しから、アメリカでの世界ポーカー選手権大会でチャンピオン(ポット・リミット・オマハ・シックス・ハンデッド)になるまでの経験を、各種頭脳ゲームの紹介や、ポーカーのプレーにおける選択などを交えつつ記述。
    ○運に左右されるもの、実力で勝負できるものといったポーカー特有の状況における、人間の思考、メンタル、確率論といったポイントについて、詳細かつ丁寧に記述されており、とても勉強になる。
    ○何より、「運」が大半を占めるゲームでありながら、技術・メンタルをコントロールすることで、勝利の確率を高めていくという方法論は、実際のビジネスや勉強などでも必須の考え方になるのだろう。
    ○全くポーカーに関心が無かったが、とても興味深かった。

  • 2013/10/26
    自宅

  • 勝負事のノウハウというより、単純にポーカーの魅力に引き込まれる。
    そういう意味で面白い読み物だった。

  • やっぱり最後はメンタル。
    ただ、凡人はそこまでの領域に達してもいないのにそこに結論を求めてしまいますよね。
    しかし、そこまでの領域に辿り着くための土台となるのもメンタル。
    ぁー、難しい。

  • 個人的2013夏の課題図書の1つ。おもしろくて一気に読めた。タイトル通りに受け取るとすこしずれた内容ながら、

    ・学生時代の健全な競争経験(模試・将棋・麻雀・バックギャモンなど"知的ゲーム"への没頭)
    ・オンラインポーカーでのデータ蓄積
    ・アメリカでのポーカー大会参戦記(後半はこれがメイン)

    が、冷静にわかりやすい筆致で語られる。


    「ギャンブルは嫌い」の言葉に、最初は?だったけれど、冷静に考えれば、冷静さがないと(相手よりも)冷静な判断が行えないのはどの世界でも同じ。文中でも、冷静さを失ってしまった(ティルト)相手、カモとしてプロに狙われやすいフィッシュなど、相手の状態や心情を細かく分析しながら、冷静にプレーする様子が絵に浮かぶようにわかる。


    あえて冷静という単語をまき散らしたけれど、読んで感じたプレーヤー像としてはまさにそれで、13章の見出し "淡々と「期待値」で動く" もまた、端的にそのイメージを表しているように感じた。


    「不完全情報ゲームを制す」のに必要な、より一般的な方法をこの本に探すのはむずかしい。そのようなゲームの"一例である"ポーカーにまつわる取り組み方として、6〜10章あたりにわかりやすく書かれている。無理矢理まとめれば、
    ・1回1回の勝敗ではなく長いスパンでプレーし、その期待値で判断する
    ・ゲームの経験値はオンラインポーカーでとにかく貯め、あらゆる状況に判断できる方法論を自分の中に確立するのが大事
    という内容。


    自分の場合はどうだろう。将棋も麻雀もそこそこ好き(強くはない、最近はめっきりしなくなった)、バックギャモンもポーカーもやってみたい、知的ゲームとして突き詰めるのも楽しそう。だけど果たしてここまで資産と時間をかけて一線超えられるだろうか?(反語)やっぱりその線を越えて進んでいく人は違うよなあ、というのが、まあよくある読後の感想だった。

  • 不完全情報ゲームをどう制するか。
    その秘訣をポーカーの
    世界チャンピオンが語った。

    ポーカー、麻雀、ビジネス、人生は
    すべての情報が開示されていない
    不完全情報ゲーム。
    だから、相手によって、状況によって
    プレーを変えるゲーム。
    これと対照的なのは
    将棋、囲碁。
    こちらは相手が誰だか関係ない。
    だから、「次の一手」という
    出題が可能になるという。

    では、ポーカーに人生を学ぶとしたら。
    筆者は2012年WSOP(世界ポーカー選手権)の
    あるトーナメントで優勝したプロのポーカープレーヤー。
    彼の人生にヒントを探そう。

    読破して納得。
    目次がまさに答えになっていた。
    この本は一級のビジネス書であり
    トレードの参考書でもあるのだ。

    目次をかみしめよう。

    〇価値があるのは競争相手がいる環境
    〇強者と同じ空気を吸う
    〇「とりあえず練習」では強くなれない
    〇成長に繋がるのは真剣な時だけ
    〇短期間で可能な限りの経験値を積む
    〇点検して試行錯誤する
    〇高い集中力を身に付ける
    〇強者を観察して真似る
    〇変化こそ人間の能力だ
    〇コストのかかっていない情報は信用しない
    〇買ってる時こそやり方を変える
    〇淡々と「期待値」で動く
    〇運が来た時に勝ち切るために
    〇感情にかられれば負ける

    いろいろ腑に落ちることがたくさんあった。

  • 概ね運と実力がフィフティー・フィフティーである高度に洗練されたプロのポーカー・ゲームにおいて、運に見放された時の対処の仕方、逆にツイているときの戦い方についてのポイントが記されている。ただ、いずれの場合も実力を備えていることが前提として書かれており、本著の序盤ではその実力の養い方を筆者独自の経験則で論じている。が、これがまさに正論調であり、中長期的に勝つためには奇策は通じず、王道を極めるしかない、みたいな。
    所謂成功者の語り下ろし。ポーカーへの興味の持たせ方は、この道の日本人トップランナーとしての矜持を感じる。

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