希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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  • 飛鳥新社 (2014年4月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864103138

希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話の感想・レビュー・書評

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  • 構成もデザインもナイス。
    内容もゲーテとカフカの言葉なので外れなし。

    どっちかをageてどっちかをsageるもんでもなく、対比させて陰と陽を楽しむといいよ。希望名人ゲーテが眩しいときはカフカの言葉に浸り、絶望名人カフカが鬱陶しいときはゲーテの言葉を謳えばいいよ。

    中庸万歳(ぇ

  • ことごとく、自分次第。
    自分が、かなりカフカよりだということに気づかされる。
    でも。カフカほどではない。
    自分の出来る範囲を決めてしまい、自分の周りからの評価をきめつけている。常に不安をおぼえ、余計なことを考えている。
    ゲーテは、少なくとも自尊していて、明るく前向きに過ごすことを常としている。
    根っからのものではないとしても、どう思うかは自分次第なんだなと思う。
    自分も自分の力で、もっと前向きになれるようにしたい。

  • 「絶望するよりは希望を持つほうがいい」
           VS
    「希望はたっぷりあります…ただ、ぼくらのためには、ないんです」

    明のゲーテと暗のカフカ。
    「ぼくのことは夢だと思ってください」と言い放つカフカに笑ってしまった。

  • 栞紐2本が気に入った

  • 希望の人ゲーテのポジティブな名言と絶望の人カフカのネガティブな名言を対比させて紹介する名言集。

    ゲーテ
    大地にしっかりと立って、まわりを見渡すのだ。
    力のある者には、世界が語りかける。 (ファウスト)

    カフカ
    ぼくの足の下に、たしかな大地はありません。
    はっきりとはしないまま、ぼくはとても怖れていました。
    自分が地面からどれだけ浮き上がってしまっているのか、
    ぜんぜんわからなかったのです。 (ミレナへの手紙)
    p.50-51

    といった具合に。
    カフカはとことん自己肯定感が低い。おそらく感覚過敏もあったのではないだろうか。
    カフカはゲーテを愛読していたという。どちらかというとカフカタイプのわたしは、カフカに共感し、ゲーテに憧れながら読んだ。
    それにしてもカフカというのはつくづく面倒くさい人である。こんな面倒くさい人と友人付き合いを続けたブロートは本当にえらいと思う。

  • このなかのどれかが必ず誰かのお気に入りになる。対局の二人の、でもどこか似通った言葉が所狭しと詰まってる。個人的にはやはりゲーテ様のお言葉が胸に刺さりました。『生きてる間は生き生きとしてなさい。』

  • ゲーテVSカフカ。レフリーは頭木弘樹!!

    飛鳥新社のPR
    http://www.asukashinsha.co.jp/book/b176752.html

  • 「希望であふれているときは希望の言葉を読み、絶望であふれているときは絶望の言葉を読み、両方の間で揺れているときは両方を読む。」
    うん、なるほど、人って共感するだけで心の何かが軽くなる気がする。
    対比することで、その時々に忘れている感覚に触れる事が出来る気がする。

    一気読みでなくても、ケース別に言葉が小分けにされているから、ものぐさでも読みやすいです。

  • <太陽の光を放つ人、月の光を放つ人>
    この二人を比べた面白い本――タイトルが凄すぎますが(汗)――あるのを図書館で発見しましたので、ご紹介してみたいと思います。

    「希望は、私たちが生きるのを助けてくれます」★ゲーテ
    「朝の希望は、午後には埋葬されている」★カフカ

    「厚い雲、立ち込める霧、激しい雨の中から、希望はわれわれを救い出す」★ゲーテ
    「救世主はやってくるだろう。もはや必要ではなくなったときに」 ★カフカ

    「大地にしっかりと立って、まわりを見渡すのだ。力のある者には、世界が語りかけている
    ★ゲーテ
    「ぼくの足の下に、たしかな大地はありません。はっきりとはしないまま、ぼくはとても怖れていました。自分が地面からどれだけ浮き上がってしまっているのか、ぜんぜんわからなかったのです」★カフカ

    決して、ゲーテの後進となるカフカのパロディではないと思うのですが、それにしても、あまりの可笑しさにクスクス笑いながら読みすすめていると、また面白い言葉に出会いました。

    「一晩に、わたしは千匹のハエをたたき殺した。それなのに早朝、一匹のハエに起こされた」
    ★ゲーテ
    「かわいそうなハエを、なぜそっとしておいてやらないのですか」 ★カフカ

    ここでゲーテがいうハエというのはもちろんメタファー(隠喩)で――確かに千匹のハエって一体どういう事態なの??――どうやら当時のゲーテに対する悪評や嫉妬・羨望の声のようですが、そのようなことに委細かまわず己の信ずる道を突き進むゲーテらしい言葉ですよね。でも1匹のハエに叩き起こされるあたり……巨人ゲーテも太陽神ならぬ人の子(^^♪

    ここで私が注目したのはカフカ。ご存じのとおり、彼はもともと虚弱体質だったようで、かなり内向的な性格です。とても心根の優しい人で、とりわけ弱い者や虫やら小鳥や生き物に対して格別の優しさ。まるで踏みつぶされそうな弱い虫と自分を同一視していたようにさえ思えます。ついつい有名な「変身」を想起します。
    ある朝起きてみると、突然醜い虫になっていたグレゴール・ザムザ……ひどくおどおどして、その仕草のひとつ1つが妙にリアルで過敏で、痛いおかしさと涙を誘う憐れな虫の境涯(脱線ついでにご紹介しますと、この作品にインスパイアされた村上春樹さんは、「恋するザムザ」という短編を書いています。これもまた、いとおかし)。

    「あの人がわたしを愛している――そのときから、わたしは自分自身にどれほど価値を感じられるようになったことか!」★ゲーテ
    「なんと言っても、あなたもやはりひとりの若い娘なのですから、望んでいるのは、ひとりの男であって、足もとの一匹の弱い虫ではないはずです」★カフカ
    ***
    ある日、カフカは恋人ドーラといっしょに公園を散歩していると、人形をなくして泣いていた少女に会いました。「お人形はね、ちょっと旅行に出ただけなんだよ」とカフカは言いました。その翌日から、カフカは毎日人形が旅先から送ってくる手紙を書いて、その少女に渡しました。お人形は旅先で様々な冒険をしたそうで、その手紙は3週間も続きました。最後は悩んだカフカでしたが、お人形は遠い国で立派に成長して幸せな結婚をしたという結末になりました。そのころには、人形に会えないことを少女は受け入れていたそうです。当時、カフカは病気のため余命1年弱と宣告されていました。

    この少女とカフカのやりとりに想いを馳せていると、カフカにとって濃密だった3週間のおとぎ話(手紙)とはどんなものだったのだろう? そして妖しくも柔らかな月の光を放つカフカの作品をつらつらと思い浮かべてみたりして、なんだか久しぶりに再読したくなりました。

    「自らを不滅の存在とするために、わたしたちはここにいるのだ」 ★ゲーテ
    「目立たない生涯。目立つ失敗」★カフカ

    いや~カフカの作品は、時代を超えて月光を放ち続け、多くの芸術家に霊感を授けていますね♪

    「最も幸福なときにも、最も苦悩しているときにも、わたしたちには 芸術家を必要とする」
    ★ゲーテ
    「自分の城の中にある、自分でもまだ知らない広間。それを開く鍵のような働きが、多くの本にはある」★カフカ

    太陽の光を放つ人、月の光を放つ人、ふたりの性格や作風はまるで異なっても、芸術や書物をこよなく愛した人たちであることに違いはありません。

  • おもしろかったです。
    うまいこと対比してあってでらウケました。
    巻末の本の紹介もよかったです。

    カフカ全集の復刊ぜひ希望。

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