きみと見た ほうき星を探して (G-Lish comics)
- ジュリアンパブリッシング (2016年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864572873
作品紹介・あらすじ
“この気持ちをなんと呼ぶのだろう”
両片思いのふたりが夜空に織りなす恋と友情
高校最後の文化祭で仲良くなった同級生の河合と大原。
たったひとり、廃部の決まった天文部で頑張る河合は、
大原にとって特別な存在だった。
それから2年ーー
多忙な大学生の河合と、進学を諦め社会人になった大原は
同じアパートに住みながらもすれ違いの生活を送っていた。
ある日、偶然大原の引っ越しを知った河合は、
大原の近くにいたいという気持ちが恋だったことを自覚し…
“息がかかるほど近くにいるのに、絶望的に届かない”
もどかしく切ない想いがすれ違う、ディスタンス・ラブ。
感想・レビュー・書評
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電子版に再編成&描き下ろしを加え、コミックス化。
両想いで近くにいるのに自分の気持ちが相手に届かない、というじれったくもすれ違う恋を、きらめく星々とともに絶妙に描き出したストーリーでした。
夢に向かって突き進む大学生の河合×夢をあきらめて社会人になった大原。
高校時代の文化祭で、天文部の展示をたった一人で準備していた河合を大原が手伝ったことから仲良くなった二人です。
この高校時代の二人の話がほんとに切なくて…
天文部の展示の顛末も胸が痛かったけど、河合はさばさばしていて潔かったです。傷つかないのはひたすら一直線で前向きだからなのかも。
一方の大原は、自分の性癖に悩んで、大学も家のために諦めて、自己犠牲なタイプ。傷つくのがこわいくせに、とても傷ついています。
大原と河合の名前、最初はわからなかったけど早稲田と代ゼミ出てきたあたりでネーミングの深さに感動しましたw
前作「結んで、ほどいて…」でも板橋とか足立とか、ネーミングが光ってましたよね~
同じアパートにせっかく住んだのに、一番大事なところですれ違ってしまったのは、「好き」の度合いとか温度差だったんでしょうか。
大原はかなり受け身体質ですね。ゲイということで負い目を感じてるのか、傷ついた過去にも原因があるのか、待ってて来なかったら勝手に諦めるところがあります。でも、受け身だけど強さがあるのが大原のいいところです。美形だし。
そんな大原のデリケートな気持ちなど理解しなさそうなw目標に向けて突っ走り系の河合です。
二人とも自分の本心に向き合ってから、すごく成長変化していって、そこがよかったです。男前な行動力で自分の気持ちを相手に伝える事ができた二人に、胸アツになりました!
手作りプラネタリウムが、理系ぽいのにハンパなくロマンティックですてきでした。
代々木のドラマアドバイスが笑ったけど深かったです…!特に火ドラ「行動R no me」は胸に刺さったw
エロ的にも「好き」の重さの違いを感じるキスシーンとか、「オレのこと抱いて」のHシーンとか萌えまくりました!甘くて辛い、いいH。そこからどんどん激しくなってくのも萌え。センセの作品では一番ドストライクでした。
何度も読み返してしまった一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もー最高に好きです。星の話がたくさん出てきてお話に奥行きがあり、絵も最高に綺麗!色んな見所がありますが、攻めの河合くんがガレージの大原くんに向かって、泣きながら叫ぶシーンにはグッときました。河合くん、要所要所でイケメン出してくるなぁ!三月先生のBLはストーリー性があって表情も絵も好きです。
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冒頭3コマ目で瞬殺されてしまいました。(天文部展示にて河合の後ろ姿)
練り上げられた人物像や、交互に変わる視点にもうメロメロでした。どうしたらこの恋が報われるのか胸が苦しくて仕方なかったです。
流星を重ねる心理描写の美しいこと…「彗星は太陽を回り切れずに燃え尽きたと知った」は特にかっこいい。
とりわけ最高だったのが洗車機の車中。神かな。
本気になったら大原
自分の夢まで、自己採点しないでください。河合塾
感動のエンディングが待っています。代ゼミ
名キャッチからの着想なのか、寄せたのか、後付けだったのか…知らんけど素敵すぎて泣きました。 -
なんかドラマチックだったー。引き込まれた。