出口汪の「最強!」の記憶術

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著者 : 出口汪
制作 : ソウ 
  • 水王舎 (2015年4月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864700214

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出口汪の「最強!」の記憶術の感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    詰め込み型暗記(教育)の効率の悪さを、脳科学を元に検証する本、といった感じ。
    反復学習、1.理解、2.記憶、3.実践による三位一体学習法から、「記憶に残す」作業を解説する。

    本自体、対談形式にすることで、読みやすさ、覚えやすさが増す仕立てになっている。
    ただ文章がだらだら書かれたものなら、眼が滑るし詰め込み型暗記になりかねない。

    内容は……特に目新しくもない気がするが、「ゆとり教育」の議論のきっかけにもなった、「詰め込み型教育」の問題点、効率の悪さとは何だったのか、検証できるものではなかろうか。

    扉絵の、主人公の記憶力の悪さをアピールする一コマ漫画がウザい。

  • ・下記のポイント押さえておけば、購入するほどではない。
    ・海馬は一時保存場所であり、情報がなければ前頭葉に情報があるかを確認し、前頭葉が記憶の保存場所である側頭葉を調べ、保存されておらず保存する必要なものであると判断した場合に側頭葉に記憶するように指示を出す。
    ・記憶力がいい人と悪い人はいるが、忘れることは誰でも同じ。
    ・エビングハウスの忘却曲線では、無意味な情報は、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後に77%、1か月後に79%を忘れる。
    ・最初は丸暗記ではなく理解することを考え、1時間以内に理解できていないものだけ反復復習し、翌日はもう一度全てを反復学習し、最後に1週間後にチェックし覚えていないものだけ反復学習すれば、記憶を定着化(側頭葉に保存)できる。
    ・興味ある情報では忘却曲線がもっと緩やかになる。詰め込み式ではなく、興味を持ってそれを理解し整理することで自然と記憶する(基礎的なことでは丸暗記も必要な時はある)。
    ・興味を持って覚えようとすると、前頭葉は長期保存すべき情報だと判断して側頭葉に移そうとする。
    ・記憶とは単なる覚えることではなく、その内容を理解し自分の考えを持てることが重要。
    ・物事を論理的に理解、整理することで大切な知識が自然と記憶でき、それを実際に使う(問題集を解く等)ことで定着する。
    ・論理とは、「イコール関係」「対立関係」「因果関係」から成り立つ。
    ・人間だけが言葉でものを考えるため、言葉の使い方が論理的なことが重要。
    ・前頭葉に長期保存させるためには、記憶すべき対象に関心を抱くか、論理的に整理することが大事。それを良いタイミングで反復学習する。
    ・ノートには本当に大切なことしか書き込まない。きれいなノートを完成させることが目的ではない。
    ・予習をし(1回目)、授業を聞き(2回目)、その日のうちに復習する(3回目)ことで、長期保存できる。
    ・記憶には、ファミリア(親近感=覚えたことがある程度の漠然とした記憶)、リコグニション(見分ける=自力では思い出せないが、選択肢から見分けることができるレベル)、リコール(再生する=自力で思い出せるレベル)、オートマティック(自動的、習熟=思い出さなくても自然に浮かんでくるレベル)の4段階がある。
    ・睡眠中には外部から情報が遮断され、干渉されないため記憶が定着しやすい。レム睡眠時に記憶を定着させているが、短時間の睡眠ではノンレム睡眠から目覚める直前にレム睡眠になるだけで、繰り返されないので記憶が定着しない。
    ・その日のうちにリコール状態にし、睡眠を挟んで反復練習をして定着化させる。
    ・1冊をバイブルとして、徹底的に読み込んで反復学習する。参考書等を何冊もやってはダメ。
    ・覚えようとせず、興味あるもの、関心のあるものに関しては、本を読み、それについて考え、頭の中で整理して、誰かに伝える。

  • 書かれている内容は知っていることばかりだった。それをどう具体的に実践していくのかが知りたいが、そこにはあまり触れられてなかった。

  • 覚えた、と覚えている、は違う。一度覚えたと思ったらすぐに復習すること。忘れないうちに4~5回繰り返す。

    論理は、イコール、対立、因果関係、の3つで理解する。

    ノートは誓いの印。ノートに書くことは絞り込む。覚える、という誓い。

    論理で記憶する。問題を解いて使ってみる。

    軸になること、を記憶する。

    記憶の4段階。
    見たことがある=親近感、
    見分けられる=選択問題ならできる
    再生できる=選択肢がなくても穴埋めできる
    自動的(オートマチック)=自然に浮かんでくる、習熟=語学、計算方法など

    分散学習=集中より分散
    睡眠を挟んで分散学習する。

    1時間後復習、翌日復習、1週間後復習
    新しいことを学習するより反復のほうが効果的。

    記憶したものを使う。

    俯瞰的学習。
    雪だるま式記憶術。
    物語式記憶術=知らない人に説明できるように。

  • 斜め読みだが、参考になる書籍。
    特に子供の勉強法を教えるときなどに活かせるのではとも感じた。

    ポイントとしては、無理やり覚えるのではなく、理解し、整理し、自然と身に着ける。
    その流れや感覚をみにつけるのが大事なのだと感じだ。

    忘却曲線や単語の覚え方(フォーカスして特定の単語帳を、そしてそれを活用した英語を見たり聞いたり)、全体を俯瞰で見てから、細かい方へ、

    p.76
    勉強で大切なのは、
    1.勉強事態をたのしめること
    2.理にかなった勉強法であること
    3.科学的な記憶術であること

    p.91
    記憶とは、りかいして自分の考えを持てること。

    p.184
    記憶のコツは、記憶しないこと。興味をもつ。覚えたことは反復する。

    p.186
    理解->記憶->実践
    テキスト->ノート->問題集
    予習->講義->復習

    軸にするのを把握して、俯瞰してから、細かいことを把握する。

    p.209

  • 表紙イラストのOLさん(26才)が印象的な本ですが、会話形式ですすむハルカさんの内容がぶっ飛びすぎ(ずれている)ていて面白い。

    そういう意味で強く記憶に残るのは狙っているからなのか…。

    「記憶術」というと一度覚えたら忘れないスキルのように感じますが、実際のところ忘れていくのを前提とした効率的な記憶の定着を狙っていて、非常に理にかなっている手法です。

    テレビなどで本をパラッと見ただけで内容をすべて理解してしまうような超人になることを目指す怪しい方法ではありません。
    あくまで普通の人が普通に修得できるスキルです。

    記憶とは根性論ではなく、少ない労力で最大の成果を目指せるのが本書を読むとわかります。
    子どもの頃から知っていれば…^^;

    「記憶に対する一番のコツは、記憶しないことだ。」(P.184より引用)

    この言葉で思い出したのが、以前に読んだことのある『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』での鳩山邦夫さんのエピソード。

    【第1章 思考のフィールドで勝つより引用】
    『鳩山邦夫さんは「勉強をするときには最大のムダを省くべきだ」と語っている。勉強ができない人というのは、何か余計なことをしているというわけだ。
    では、その「最大のムダ」とは何なのかというと、じつはそれが「考えること」なのだそうだ。』

    頭のいい人は考えることが違うなぁ〜と思いがちですが、記憶するには記憶しようと強い意思を持たないことが大事。

    誰だって好きな分野の事柄なら、辛い思いしなくたって「そんな無駄な知識はどうでもいいから、もっと勉強に使え!」と言われるくらい覚えちゃいます。

    記憶術とは記憶しようと思う強い欲望からの脱却なのかも。

    もちろん記憶したいことの事柄に対して「無関心」ではダメでしょう。
    記憶したいと思える最強のメンタル順位はこんな感じでしょうか。

    興味(ゾーン)

    情熱・挑戦(記憶したい欲が強すぎ)

    根性(一夜漬け)

    強要・怒り(覚えなきゃという仕事感)

    無関心(悪い意味で記憶しようと思わない)

    「世界一無理のない勉強法」というサブタイトルに偽りはなかった。
    それほど最初から最後まで楽しく学ばさせていただきました。

  • 人間は忘れる生き物であるということを前提に、
    効率的な学習の仕方を提唱している受験の神様。

    エビングハウスの忘却線の実験から、意味付けのない文字列は1時間以内に半分以上忘れてしまう。1日経つと75%も忘れるという。

    よっぽど楽しんで学んでいるか、好きじゃないと英単語や歴史上の人物などをたくさん急には覚えられないということ。

    なので、覚えなければいけないことは厳選してノートに書き、1時間以内にもう一度復習し、翌日に再度見直して、忘れたことを思い出すこと。それを繰り返すことで徐々に定着するらしい。

    近年は検索すればすぐ探せるので、厳選して、しかして使えるレベル(選択でわかるのか、スペルや意味まで完璧にできるレベルなのかは自分で目標設定が必要)まで記憶を引き上げることで役に立つ。

    歴史は軸となる出来事から因果関係で広げていく。数学などは公式を暗記ではなく理解する。
    英語等は興味のあるものから学んで、実際に使ってみる。
    このやり方で教養知識を深めていこうと思う。

  • とあるところで紹介されていたので読んでみた。

    そもそも記憶すること、勉強することってどういうことか。

    勉強はもともと「遊び」だった(昔の有閑階級の暇つぶし。遊び=学問の発達)が、近代社会では「仕事」として、いかに有用か、効果が出たか、成績があがったかの一方向に注目があつまるようになり、勉強の意味がすり替わったという。

    遊び:楽しいかどうかの瞬間性
    仕事:効率・生産性(有効性)があるか、儲かるかどうか

    興味があることは勉強も苦じゃないどころか、楽しみ(遊び)になる。だから関心が持てるかどうかは重要…そりゃそうなんだけど、まあ興味のないことを仕事にしている不幸もあるからな…ごにょごにょ。

    それはさておき、

    ・人間は忘れる生き物であるという前提。さらには「記憶しようとしないこと」が「記憶すること」のポイント
    ・記憶の維持は大変な労力になるので、瑣末なことにこだわらずに、本当に必要なことだけ(例えば歴史ならば分岐点(軸・核)となるような年号を覚えるなど)を記憶する→そこから雪だるま式に
    ・興味を持って意味を理解(そして頭の中を整理)

    ということが何か記憶をする上での原則だそうだ。

    エビングハウスっていう人が提唱した忘却曲線によると、人は覚えたことを1時間で56%、1日で74%忘却してしまうという。

    つまり、「毎日○個の英単語を覚えれば、365日でいくつ覚えられる」と全国各地の学校で言われてそうな小言(?)についていえば、仮にこれを実践できたとしても、忘却曲線によると1年後には悲劇(記憶保持されているのは20%ぐらい)が待ち受けているってことだ。ねえ、学生の皆さん。まあ、これは言われなくてもほとんどの生徒が三日坊主だと思うけども。

    逆にいうと、80%覚えてるくらいで記憶し直せば、20%の分(しかもこれは一度覚えたものだから労力が少なくできる)で済み、1年後に残る記憶も40%と2倍に。

    要するに、

    ・4~5回繰り返せば1年後も記憶を維持できるということ。

    試験などの目標に合わせてスケジューリングし、それをもとにモニタリングとコントロールを繰り返すことで記憶を管理することができるという。

    また、記憶を司る脳の部位と役割は以下の通り。

    ・海馬:番人(一時記憶:メモリ)
    ・前頭葉:司令塔
    ・側頭葉:保管場所(長期記憶:HDD)

    この3つのやりとりをスムーズにできるかが重要となる。だから、この中が混沌としていると記憶があやふやに。

    部屋の整理整頓の例のように、いらないものは置かずに、すっきりと整理されていれば、必要なもの(記憶)も取り出しやすい、という例えは最近断捨離気味の身としてはすっと腹落ちした。

    ☆記憶には頭の中で整理すること=「論理」が不可欠(※論理とは、物事の道筋)
    ⇔ただの棒暗記(もはや「忘」暗記と呼ぶべきか)

    論理的に理解、整理することで大切な知識が自然と記憶でき、それを使いこなすことによって、その知識が次第に定着してくる。そしてその確固たる知識を使って文章を読んだり、問題を解いたりするから、その知識は忘却されることなくますます頭が冴えていくことになる、と。

    ・人間は無意識にカオスの世界を言葉で整理している。
    ・人間は言葉でものを考えている。そのときの言葉の使い方が論理
    ・「イコール/対立の関係」「因果関係」で世界の捉え方が変わる

    言葉がなければ「考える」ということができないんだ、というのは忘れがちなことだが、言葉は人間特有のものだし、人間らしさそのものなのだな~と記憶術とはちょっと違う点の気づきもあってよかった。

    無意識の反復記憶(例:気になる異性のことはその後もしばしば思い起こす(反復=記憶の強化)ので忘れることがない)という点も面白かった。やはり何より関心のあることは覚えるんですな。

    そしてこのブクログに書くことも「物語記憶」の一種になるから、記憶に一役かっているということで、めでたしめでたし!(?)

  • 忘れることはしかたがない。だから、記憶すべきことは反復して記憶する。

    -レバレッジメモ-
    ・覚えなければならないことはぎりぎりまで絞り込む。逆に、考えるための核になるようなことは、使いこなせるまで記憶する。
    ・ノートはこれだけは絶対に覚えますという「誓いの印」。
    ・日本史でいえば、軸になる年号を記憶するとよい(時間軸を整理できるだけでなく、全体を俯瞰できる)。
    ・セレゴ・ジャパン「iKnow!」のセレゴメソッドによる記憶の4段階
    ①ファミリア→ほとんど覚えてない。
    ②リコグニション→聞くとわかる。
    ③リコール→しっかり覚えている。
    ④オートマティック→無意識にわかっている。習熟。
    ・エビングハウスの忘却曲線によれば、人間の記憶は20分後には42%を忘れ、1時間後には56%を忘れる。したがって、「1度目の学習は丸暗記せず理解するように。2度目の学習は1時間以内に行う。」

  • 記憶力を高めるには反復と論理力を高めるに尽きるといった内容が書かれている。

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出口汪の「最強!」の記憶術の作品紹介

「君の仕事と恋愛についての問題は、記憶力に原因がある」
「えっ!?」
まったく仕事ができない上に新人教育係を任され、さらには英語の勉強もしなくてはならなくなった26歳のOLハルカ。
結婚相手も見つからず、行き詰まった彼女が救いを求めて訪ねたのは、カリスマ講師・出口先生だった……。
果たして彼女は数々の課題を乗り越えて、運命のパートナーにめぐり合うことができるのか!?
イラストには『アニメで分かる心療内科』で大人気沸騰中のソウ氏を起用!読むだけでグングン頭が良くなる「勉強法」の決定版!

★本書はこんな方におススメです★
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、仕事もうまく行かない方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、人の名前が覚えられない方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、できればデキる人になりたい方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、語学の資格を取得しなくてはならない方
☆自分のこと頭が悪いと思っていて、気の利いた言葉がすぐに出てこない方
★自分のこと頭が悪いと思っていて、恋愛もうまく行かない方

簡単に読めて、“理にかなった記憶術”がマスターできる1冊!
本書を実践することで、ビジネスや勉強の現場で何よりも頼りになる「武器」を手に入れることができます!

イラストには『アニメで分かる心療内科』シリーズで大人気のソウ氏を起用。
読むだけでグングン頭が良くなる「勉強法」の決定版!

出口汪の「最強!」の記憶術はこんな本です

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