《水と音》が分かれば《宇宙すべて》が分かる ウォーター・サウンド・イメージ 生命、物質、意識までも――宇宙万物を象る《クリエイティブ・ミュージック》のすべて
- ヒカルランド (2014年6月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864712026
感想・レビュー・書評
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いや、タイトルをもうちょっとちゃんと読むか、出版社とかを調べればわかったのかもしれないがらメチャクチャ、スピリチュアル系でした。
ダメ、受け付けない。
添えられている画像は美しい。
こんな実験を繰り返しているうちに飛んでったのか、飛んでってたからこんな実験に魅入られたのか。
画像は美しい。アナロジーな絵のセレクトもまぁまぁか。
もうちょっとありそうだけども。
それに対して、引用を敷き詰めて持論を補強してるようだが、ノヴァーリスやゲーテなどのドイツロマン主義か、東洋思想から。
ひも理論についてのソースがグリーンのみというのもね。
どうしても、狭い世界で思い込みを深めていっている姿しか見えない。
錬金術師のようだけども、ただ、生まれている画像はどれも美しいし驚くべきものだ。示唆に富む。
ただ、フィリップ・ボールのほうが面白い。アナロジーより一歩進めて、追求しているからだ。
人知を超えたものがあるとして、それは人知を超えているのだから、人には知り得ない。
スピリチュアルな体験は、あくまで人知を超えたものではなく、人知そのもののことだと思う。
スピリチュアル体験そのものを否定するつもりはないが、それを人知の外に根拠をもつものとするところにスピリチュアルの怪しさがある。
人が人であること、人の認識の形、人のもつゲシュタルト、そういったことにそって神秘体験が訪れるのは、神秘体験は、人の形、構造に宿るものだと思う。
本当に人知を超えたスピリチュアルな体験であれば、それを人が人であるまま受け取れる理由がわからない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の序文でツマズキ放り出しそうになったけれど
飛ばして本文を読んでみれば内容がとても面白く
重たく読みにくい翻訳を休み休み読み通してしまった
この本は「始めに言葉ありき」に始まって
世界中の神話や宗教が説明してきたように
この世は波動で出来ているということを
順を追ってアレクサンダーさんが丁寧にまとめて
研究を進めたものである
物理的な実験による波形のキレイな写真を丹念に検証して
周波数順や画数順に並べて比較しているので理解もしやすい
現代の宇宙物理学者は知性体重視説という考え方によって
意識は原初の段階から存在しいたと推測している
生物の形態形成学が注目され
分析した部分を集めて全体を知るというダーウィン的発想に
無理が生じてきている
DNAの塩基配列は生物のパターンや形態を決める唯一の
答えではない
無機物との間にも多くの共通パターンを見いだせる
自然の形は共振する宇宙の対称性の一つである
生物の多様性は進化的な機能でしか説明できないのだろうか
葉隠の術のようなパターンは変則的に突然変異しただけなのだろうか
むしろ単なる生存競争や捕食や生殖のためなのだろうか
進化を「作品」とみなすべきなのではないか
「内なる目的としての表現」「存在としての自己表現」でないのか
水滴の振動によるパターンと周波数による変化で見ることのできる
数学的な秩序が自然界のあらゆるものとつながり
フラクタルにパターンを共有している
そう言えばニホンにも
「大誘拐」というおばあちゃんのシタタカな話があったっけ