魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)【ドラマCD付 初回限定版】

著者 :
  • ティー・オーエンタテインメント
4.43
  • (4)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864722285

作品紹介・あらすじ

魔王オーフェン・フィンランディは魔術学校の校長室で、目まぐるしく変化する情勢を放っておく他なかった。手を打つにも手の数が足りず、匙を投げるわけにもいかない。"死の教主"カーロッタ・マウセンと対面を果たすも、休戦を余儀なくされていた。混沌は極まる。キルスタンウッズの壊滅、市議会からの戦術騎士団への圧力、突然の合成人間の現出…。「約束の地」を夢見た原大陸で、混乱に混乱が上乗せされていく。それでも、オーフェンは知っていた。あの時とは違う。もう全てを捨てられるほど身軽じゃない。絶望だって受け入れなければ、希望はない。答えは決まっている。「笑われても、何度でもやるさ」20年にわたる長編「はぐれ旅」シリーズ。第四部、堂々の完結編!2枚組ドラマCD「魔術学校攻防」&特製小冊子付き初回限定版。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 終わっちゃったんだな……。まだ、余韻にひたっていたい。勝者なき戦い。誰もが敗者だった。誰もが誰かを裏切っている。意外性だったのがマジクの離反でした。魔王はもうどこにもいない。新たな秩序がアンバランスながらも生み出され、危うい均衡を保ってまた始まって行くのでしょう。思えばマヨールとベイジットの結末はすごくいい形で決着したと思います。コンスタンスやエド、マジクのその後ももう少し詳しく知りたかったです。次は短編集に期待します。ただ、作者は書く気がないだろうけど、空白の第三部も読みたい。ネタバレしてるから無理かな。

  •  ぁあ…終わっちゃった。
     の、ひとことに尽きます。
     中学生のころから付かず離れず、ずーっと一緒でした。オレの中の“魔術”のイメージはまるっきりこの作品にあって、だから正統派のファンタジーと馴染めなかったりして、小説書く上での過剰設定も(それで自縄自縛に陥ってることは置いておいて)、私服がずーっと黒ずくめだったのも、森久保声がちょっと得意なのも(←不可)、云ってしまえば一人称が“オレ”表記なのもぜんぶ。ほんと、ぜんぶである。ひねくれねじれた性格も、もちろん、含めて。

     あんまりにも誰かにちゃんと読んでほしくて、高校卒業したときに友達の弟に既刊全巻セットで譲って、結局こっちでぜんぶ揃えなおして、さて、それをいまから、1から読みなおそうとか思ってるわけです。もう一度ここまで戻ってくるまでに、最後の短編集出てるかな、っと。


     緻密な世界観を持った作品が時代を経ると、自然と歴史が出来上がってくる。故にちょっと社会性を持った物語になってくる…のを、こうやって好意的に受け止めるかどうかは、まぁ、受け手次第なんだろうけど。
     しかしずっと読んできた身としては、これくらい政治政治してきたところから、またはぐれていくオーフェンを、ニヤニヤして見送るわけです。
     …正直、今シリーズ(第4部)から読み始めたりした場合、保証は出来ない、よね。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

秋田禎信の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×