魔術士オーフェンはぐれ旅 女神未来(下)【ドラマCD付 初回限定版】
- ティー・オーエンタテインメント (2014年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864722285
作品紹介・あらすじ
魔王オーフェン・フィンランディは魔術学校の校長室で、目まぐるしく変化する情勢を放っておく他なかった。手を打つにも手の数が足りず、匙を投げるわけにもいかない。"死の教主"カーロッタ・マウセンと対面を果たすも、休戦を余儀なくされていた。混沌は極まる。キルスタンウッズの壊滅、市議会からの戦術騎士団への圧力、突然の合成人間の現出…。「約束の地」を夢見た原大陸で、混乱に混乱が上乗せされていく。それでも、オーフェンは知っていた。あの時とは違う。もう全てを捨てられるほど身軽じゃない。絶望だって受け入れなければ、希望はない。答えは決まっている。「笑われても、何度でもやるさ」20年にわたる長編「はぐれ旅」シリーズ。第四部、堂々の完結編!2枚組ドラマCD「魔術学校攻防」&特製小冊子付き初回限定版。
感想・レビュー・書評
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ぁあ…終わっちゃった。
の、ひとことに尽きます。
中学生のころから付かず離れず、ずーっと一緒でした。オレの中の“魔術”のイメージはまるっきりこの作品にあって、だから正統派のファンタジーと馴染めなかったりして、小説書く上での過剰設定も(それで自縄自縛に陥ってることは置いておいて)、私服がずーっと黒ずくめだったのも、森久保声がちょっと得意なのも(←不可)、云ってしまえば一人称が“オレ”表記なのもぜんぶ。ほんと、ぜんぶである。ひねくれねじれた性格も、もちろん、含めて。
あんまりにも誰かにちゃんと読んでほしくて、高校卒業したときに友達の弟に既刊全巻セットで譲って、結局こっちでぜんぶ揃えなおして、さて、それをいまから、1から読みなおそうとか思ってるわけです。もう一度ここまで戻ってくるまでに、最後の短編集出てるかな、っと。
緻密な世界観を持った作品が時代を経ると、自然と歴史が出来上がってくる。故にちょっと社会性を持った物語になってくる…のを、こうやって好意的に受け止めるかどうかは、まぁ、受け手次第なんだろうけど。
しかしずっと読んできた身としては、これくらい政治政治してきたところから、またはぐれていくオーフェンを、ニヤニヤして見送るわけです。
…正直、今シリーズ(第4部)から読み始めたりした場合、保証は出来ない、よね。