本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘I」

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著者 : 香月美夜
制作 : 椎名優 
  • TOブックス (2015年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864723428

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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘I」の感想・レビュー・書評

  • 司書資格を取り大学図書館への就職が決まっていたのにもかかわらず、大学卒業直後に事故に巻き込まれ死んでしまった
    本好きな主人公の本須麗乃(もとす・うらの)。
    運良く転生した麗乃は、22歳の大人の女性ではなく、
    貧しい兵士の家の病気がちな5歳の女の子、マインとして目覚める。
    おまけに転生したのは、人びとの識字率が低くて本が少ない、以前とはまったく違う異世界。
    いくら読みたくても周りに本なんてあるはずないし、高価で手に入らない。
    追い詰められたマインは決意する。
    本がないならどうする? 自分で作ってしまえばいいじゃない!
    目指すは図書館司書! 本に囲まれて生きるため、本を作るところから始めるのだ!
    本好きにはたまらない
    前代未聞のビブリア・ファンタジーのはじまりはじまり。

    本書はweb小説投稿サイト「小説家になろう」に連載されていたものを加筆修正して、書き下ろしの番外短編2本を追加したものに
    人気イラストレーターの椎名優の可愛い挿絵がふんだんに使われています。


    それにしても目の付け所がいい♪

    本がないと生きられない本の虫が、
    庶民には手が届かない、
    「本が高価な異世界」に行ってしまったら…という奇抜な設定がまず秀逸ですね。
    (異世界転生ものは数あれど、少女が主人公でこれだけ本好きなキャラも珍しいでしょう笑)

    しかもその世界は本だけでなく、学校もなければ時計もないし庶民の家には鏡もない。
    お風呂は盥(たらい)で水洗いして雑巾のようなボロ布で拭うだけ。そしてトイレはなんと、大人も子供もみな、おまるなのです(笑)

    そんな過酷な世界に贅沢三昧の日本の女子大生が堪えられるのか?(笑)
    もちろんマインは激しい拒否反応を起こします(笑)

    そしてこの世界では7歳になって洗礼を受けると、子供であってもみんな見習いの仕事に就かなければならなくて、
    7歳以下の子供であっても森に行って薪拾いや家のお手伝いをするのが普通の常識なのです。
    しかし、マインにはまずその体力がないのです(笑)
    みんな森に行って薪を拾ってくるのに
    森に行くまでに体力が尽きて歩けなくなってしまう絶望的レベルの虚弱っぷり。
    (そしてムリをすると熱を出して何日も寝込むことに…)

    そんなダメダメなマインですが
    状況に甘んじないのが 
    この小説の面白いところ。

    体力がなければ頭を使えとばかりに彼女は成人だった記憶をフルに生かして、
    アボカドに似た木の実を潰して植物油を取り薬草で匂いを付けて
    自家製シャンプーにしたり、
    細いかぎ針を作ってもらい、母にレース編みを教えたり、
    金属を磨いて鏡を作ろうとしたり、 
    草の繊維を編んで古代エジプト時代の紙であるパピルスもどきにチャレンジしたり、
    紙の代わりになる粘土板や木簡を作ったり、
    パルゥという果物の搾りカスを使ってホットケーキやパルゥバーグを焼いたり、
    少しずつ少しずつ自分のアイデンティティを見つけ
    自信を取り戻していく様は爽快です。

    本が買えないなら本を作ろう。でも本を作るにも紙がない。
    紙がないならば紙を作ろう。
    でも紙を作るにも体力、腕力、身長、年齢、お金がない…。
    そんな「ないない尽くし」の多すぎるハンデを背負った少女が
    持ち前のチャレンジ精神と粘り強さで
    一つ一つ地道に問題を解決し、
    亀の歩みながら夢に一歩一歩近づいていく展開が妙にリアルで共感するし、
    ハラハラドキドキしながら
    小さな主人公を応援したくなるのです。
    (この作者、コレがデビュー作らしいですが、文章は思ったより上手いし、先行きが気になって一度読み始めると途中で止められない中毒性があるのも魅力だと思います)


    マインより一つ年上の優しい性格の姉、トゥーリと
    みんなの兄貴分の少年ラルフ、
    主人公のマインと
    病弱なマインの面倒をいつも見てくれる金髪頭で男らしい少年のルッツ。
    この二組の淡い恋も気になるところですが、
    とにかくスローテンポな物語のため(笑)
    この第一巻ではまだ紙の代わりをなんとか用意できる段階になったばかり…

    本が手に入らない世界で司書になるというマインの夢が叶うのは
    どうやらまだまだ先のようです(笑)
    ( 無料で読めるweb小説投稿サイト「小説家になろう」では現在第四部まで連載されており、書籍化も第三巻が6月に発売予定です)

    サクサク進む派手なストーリーより
    地味なテーマでも丁寧に綴られた世界観を堪能しながら
    ゆっくり物語に浸りたい本好きさんや、
    ハリポタのように壮大で長い長いファンタジーが好みであれば
    ハマる要素はあるんじゃないかな。

    あっ、表紙を見れば分かるように
    イラストがホント素晴らしい出来なので
    それぞれのキャラをイメージしやすいのも◎。

  • やだちょっと面白い。
    小説の文章としては荒削りだし、うまくはないのかな、と思うけど、本も紙もない世界に突然行ってしまってどうしても本を読みたい!どうしたらいい?っていう設定に惹かれて2冊一度に買ってしまった。2冊目も早く読みたい。
    ジャンルとしてはラノベなのかな?ラノベも、文体が苦手だったりして読みづらいものも多いんだけど、発想の自由さとか、作者の書きたい世界が比較的自由に表現されるとことか、ハマると面白くてあなどれない。
    続きが楽しみです。

  • 本好きの主人公が、本が全くない世界で生きることになって……という設定がおもしろい。
    何とか本を作ろうと、いろいろな紙を作ろうとして失敗するところも、おもしろく読んだ。

    ただ、いろいろ設定で気になることもあったりして。
    とにかく、こんな幼女がいろいろなことを知っていて、かなり不自然! それと、今までいた世界といろいろ違うみたいだけど、言葉は通じるの? とかね。少しご都合主義的かな?

  • 読んでみようと思った動機は図書館でこの本のシリーズがずらっと並んでいたという単純な動機。手に取ってみると、普段ちょっと毛嫌いしていた「異世界転生もの」だったので、「はずれかも」という不安を持ちながら読み進めた。最初、転生した主人公の麗乃(マイン)の性格の描写でちょっとイラっとする部分もあったが、読み進めていくうちにそんな気持ちは消え本を作るために色々悪戦苦闘するマインの姿に共感した。年齢の割に聡すぎるマインにこの後色々な出来事が待ち受けると思うが、マインの本懐が達成できるのか。続けて読んでいきたいと思う。

  • ついていけなかった。10年若ければそこそこ楽しめただろうに…と自分の加齢を嘆いておこう。

  • ちょこちょこと直されていて、web版読んで気にいった人は、読み直す時には書籍版を読んでも楽しいと思う。

    マインとルッツに会ったベンノとオットーがコリンナと会話するところまで。

    web版の第1話〜第26話の範囲。

    書き下ろしが、2つ。
    ・マインのいない日常
    マインが寝込んでる時のルッツ達が森に行ってる時の話し。シュミル狩りでシュミル登場と一般の子供視点代表としてフェイからマインの印象が語られる。
    ・変わらぬ日常
    転生前の麗乃と修ちゃんの話し。最後のセリフはお約束。

    あと、
    生活改善中

    冬の甘味
    は、
    第6話 閑話 変になった妹

    第13話 閑話 オレの救世主
    の視点変更でなかなか興味深い。

  • 本好きにはたまらないんじゃないかと思う設定の1冊です。
    紙の発明すらまだで、本は超貴重品でそうそう手に入らない世界に転生してしまった、司書志望の読書マニア女子高生。
    ないものは自分で作ってしまえと本づくりに挑戦するけど、この世界での自分は病弱な5歳幼女だから、スポーツ万能じゃないコナン君状態、頭脳は大人だけど体がついて行きません。
    それでも、パピルス、粘土板、木簡、竹簡と、書物の歴史を辿っていくように本作りに挑戦していく姿は、読んでいてとても面白い。古代文明人にリスペクトな気持ちになりますね。

    しかし、目指すところは紙を作り、本を作り、出版して、図書館を作って、司書になるというもの。
    だけど、この世界で大衆が手に取れる本を作るなんて、市場をひっくり返すどころじゃない、国をも転覆させかねないことです。
    この後もそう簡単にはいかないはず。
    続きがとても気になります。

    それにしても主人公の知識が凄い。
    いわゆる女子力的な要素もかなりありますが、やっぱり図書館で様々な本を読んで、いろんな雑学が身についちゃってるんでしょうね。

  • WEB版から書籍へは他キャラからの視点変更などで記載されている分、また違った角度から話を楽しめる。
    WEB掲載時点でとても完成度の高い作品だと思う。

  • 本好き大学生が、地震で死んだあと異世界へ。
    5歳の少女に生まれ変わった(記憶が残ってるので乗っ取った?)
    本がなく識字率も低いこの世界で本に囲まれた生活を過ごすためにまず本作りを目指す。

  • 友人オススメオンライン小説。見事にはまってしまった。これを読むためにキンドル買うくらいはまった。もう4回は読み直してる。ライトノベルテイストな文章が苦手なのに、これは抵抗なく読める。続きが楽しみ。

  • 本が変態的に好きで、大学図書館の司書に就職が決まっていた女子大生・本須麗乃(もとすうらの)。自宅で本を読んでいて、地震のような揺れを感じた時、積み上げられて本が麗乃の上に降ってきた。そして…
    気がつくと、見知らぬ世界で生まれ変わっていた。病気がちな5歳の少女・マインとして。貧しいけれど仲のいい家族。兵士のお父さんに、美人で裁縫が得意なお母さん、1歳年上だけどしっかり者のお姉ちゃんトゥ ーリに守られ、病弱ながらも幸せに暮らしていた。
    現代日本での記憶も残しつつ、マインが生きてきた生活の記憶もある。(なんで?)
    でも、現代日本人だった麗乃としては、お風呂に毎日入れないのやか髪を洗えないのは辛い。生活のいろいろが前時代的。
    マインは知識を持って生活改善に取り組む。
    あくまでも、夢は司書。
    いつか、この世界でも本を作ってやる!

    なぜ異世界に生まれ変わったのかとか、年の割に賢いマインの事を、家族やご近所さんたちは違和感なく受け入れていることやなどは謎。識字率も低く、本なんて貧しい家庭には縁のない世界で、本が読みたい、本が好きだから、自分で本を作る!というは発想がすごい。思うところは残りつつも、続きはよ見たい。

  • 本好きだったというわりに、あんまり昔風の暮らしや異文化に対して知識や免疫がないなあ…というのは少し気になったけど、全体的にはおもしろかった。次も読みたい。

  • タイトルにつられましたねー

  • 【図書館本】タイトルで気になったのと、転生(憑依)ものは嫌いじゃないので。読み始めたときはタイトルの“下剋上”に引っかかっていて(誰に? 神?)混乱ばかりだったのと、あまりの病弱ぶりに気持ちが冷めたりという状態だったけど、終盤から徐々にストーリーが楽しくなってきて“下剋上”の意味が気にならなくなったし、あまりの虚弱体質も伏線だったことがわかりどんどん引き込まれていった。今段階でオットーさんとベンノさんはツボりそうな予感。

  • 図書館、相互貸借。本好きすぎる主人公が異世界に転生…そして受け入れるの早すぎてびっくりした(笑)けど私もそこにある物を工夫して使って便利にするの好きなので、マインと似たタイプかもしれない、と思った。粘土板の爆発…練りが足りなくて空気が入ってたのかなー?子供の力じゃ無理だろうなぁ(^_^;)

  • やーっと1巻読み終わったー。本が手軽に無い世界で生活環境改善しようとしていくマイン可愛すぎか。リンシャンとか麗乃スゲーって思いながら読んでた。レース編みのところで何故かテンション上がる手芸憧れ人であった。

  • 設定がおもしろい!強くてニューゲームのような、前世の記憶を持ったまま生まれ変わるような、誰しもが一度はしたいなと思うことですね。私も麗乃のように本はすごく好きだけど、その読んだ本の内容をいきなり異世界に飛ばされても実践できないと思いました。いろいろなジャンルを読んでいる彼女だからこそひとつの想いを胸に工夫をしてあのような環境でも生きていけるのでしょう。あとお母さんのおかげもありますかね。
    続きが気になるのですぐに予約しました。

  • 図書館で。友人に薦められたけど買うのはなあ…と思ったら図書館にあった。有難い事です。

    ちょっと…いや、大分主人公はダメ人間ですが周囲が甘やかしてたんだろうなあ…。母子家庭で夕食出来たら呼んで、は無いだろう(笑)。その割に母がいろいろ仕込んだ手作業が結構頭に残っているのは母がすごいのか。

    色々ツッコミどころはありますが本が読みたい、無い、じゃあ作っちゃえ、という考え方は面白い。けど…なんか違う気がしないでもない。今のところこちらの常識と彼女の世界の常識がそれほどずれていないので面白く読んでますがそのうち魔法とかが出てきたら許容できるかどうかが微妙な所。
    取りあえず一部は読んでみようかな~

  • 一言で表すなら「本がないなら作ればいいじゃない」
    下町に生まれた主人公が、生まれもった高い魔力と、前世の知識があるという才能?を十二分に発揮して、虚弱体質でありながら成り上がっていくストーリー。主人公の常識、周囲の非常識。周囲の常識、主人公の非常識!この対比がすごく面白い。
    ぜひレクラム文庫くらいまで本づくりを頑張ってほしい。

  • 本好きの女子大生が転生し、兵士の娘で虚弱な5歳児に…。
    本なんて何にもないマインが何とかしようと奮闘する話。
    マインの性格が最初とっつき悪く、自分が○○したいからから始まる行動が強引。しかしながら読み進めていくうちにその頑張りに応援したくなって…、読み応え有り。
    『マインのいない日常』ルッツ視点。子供達からみたマインとかあって楽しい。
    『変わらぬ日常』幼馴染の修視点。麗乃の本好きは10年前から病気だ…な話。

  • 無類の本好きの麗乃は、とある事故により識字率の低い、異世界の庶民の病弱な幼女マインとして生まれ変わってしまう。どうしても本を読みたい、司書の仕事をしたいと願う彼女は、前世での知識をフル活用し奮闘する。本がないなら作れば良いじゃない──!
    小説家になろうにて連載中の同タイトルを書籍化。マインの行動力が凄すぎる。わたしも同じ本好きだけれどここまで出来ないよ。石版で文字を書ける喜びに浸る場面がお気に入り。紙すら製造できていないので、夢が叶うのは相当後になりそう。全話Webで公開中なので続きはWebで読みます。

  • 最近多い、異世界に飛ばされちゃった!そんで現世のスキルを使ってなぜか大活躍!みたいなお話の一種ではあると思いますが、タイトル通り本好きにはとっても「わかるわかる~」。そして本の歴史の勉強にもなります、たぶん。(i44)

  • 読んで良かった。ぜ☆

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