【小説2巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘2」
- TOブックス (2015年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864723473
作品紹介・あらすじ
見知らぬ世界で、貧しい家の幼い少女マインに生まれ変わってから一年。彼女は本が大好きにも関わらず、手に入れるどころか、読書さえ難しい中、本作りに追われる毎日だった。何とか文字を書き残すべく奮闘するも失敗続きで前途は多難。おまけに「身食い」に侵されて寝込んでばかり。持ち前の頑張りで、お金を稼ぎつつ、近所に暮らす少年・ルッツの助けもあって、ようやく本格的な「紙作り」が始まるが…さて、一体どうなるやら?本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー第2章!書き下ろし番外編、2本収録!
感想・レビュー・書評
-
まあ、面白いことは面白いが、個人的には第一部は第三部などに比べると、少々テンポが悪く、くらい。
しかし、完結まで読み終わると、この第一部の面白さがわかる。
本好き、というよりは
本狂、のほうが近いかもしれない。
大変共感できる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回も夜に読み始めて、夜中の2時半頃までかけて、一気読みしちゃいました。一度読み始めたら止まらないです。
まだまだ道のりは長いですが、完結巻まで1冊ずつ着実に読み進めていられる気もして嬉しいです。
今回はついにこっちの世界でいう「和紙」の完成に向けて奮闘の回でした。夢中になるあまり、墓穴を掘ってしまい、ルッツに怪しまれ始める場面はハラハラしました。
紙作りと変更して、商人としての心構えや行動を習い始めた2人。そろそろ洗礼式も控えているので、正式に見習いになった後の2人のがんばりに期待大です。
マインの世話係として使命をまっとうするルッツの姿が頼もしすぎます。
一方で、「身食い」が進行していくマイン。莫大なお金など到底用意できない家庭だがどうなってしまうのだろうか。 -
アニメの原作。
第1巻は、異世界への順応と、ないない尽くしからのささやかな一歩と、かなりスローな展開。
今回は、商人という出資者を得て、テンポよく進むのが、おもしろかった。
見た目は6歳でも、中身は女子大生。
子ども相手よりも、大人相手にかけひきや交渉をする方が、本領発揮という感じ。
紙づくりが本格的に始まって、本好きの情熱があふれでているのも、たのしい。
書下ろし番外編「コリンナの結婚事情」「洗濯中の井戸端会議」もたのしかった。
ふだんのマインの世界=子ども側ではなく、大人側をえがいているのが、新鮮。
ほほえましいエピソードで、番外編らしい楽しさ。 -
2巻からはパトロンも得て、本格的な紙づくり。
トロンベといった希少な原料が都合よく手に入ったり、割と予定調和な展開が続くものの、春から冬に続くこの世界のルーティンがわかりやすく、読んでる方にも馴染んでくる。
ラストいよいよ身喰いによる熱で倒れてしまう緊迫シーンで続刊へ持ち越しになるものの、短編で少し雰囲気が変わるのでうまいこと編集してる。 -
「本がない」「親の職業を継ぐことが当たり前」という異世界に転生した主人公が、幼なじみとともに「商人の見習い」になります。
それぞれ、体力や「身食い」に悩まされるマイン、家族からの大反対にあうルッツと前途多難ではあるものの、ようやく紙の試作品も出来上がり、少しずつ先行きの明るさは見えてきますが……。
ファンタジー要素(魔法を用いた契約など)も出てきますが、主人公のマインといっしょに「何もわからない」ところから学んでゆくことになりますので、世界観に置いて行かれることもなく、スムーズに読み進めることができます。 -
紙作りが始まり、商売の一部にも携わり、色々と話が進み始めた。
ちょっと面白くなってきた。 -
異世界に転生しておよそ1年。
マインの虚弱さに辟易としながらも、
本を手にするために、さまざまなことにチャレンジしていきます。
そのたびに失敗するんだけれど、挫けないマインは応援したくなります。
でも、興奮しすぎるとすぐ倒れる。
実際にそんな子が身近にいたら、困るどころではないけれど、
愛情あふれる家族と、親身になってくれるルッツのおかげで奮闘しています。
ベンノさんという出資者と出会えたことも僥倖で、
紙づくりが本格化していきます。
いつも「ふんぬぅ!」と鼻息荒くてちっこいマインは、傍から見てると可愛いよね。