郵便配達人 花木瞳子が仰ぎ見る (TO文庫)

著者 :
  • TOブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864723664

作品紹介・あらすじ

年の瀬、約33億枚の年賀ハガキの配達に追われる中、郵便局員の花木瞳子は行方不明となった先輩を捜索していた。一方、謎の「手紙探偵」の元には親指のない死体を捨てたと、犯人「親指泥棒」から挑戦状が届く。二つの事件を繋ぐのは、怪しげなバイトの青年、郵便事故に遭遇した郵便物、そして、次々と起こる連続殺人。全てが一つになる時、あなたは狂おしい真実に胸が締めつけられる!大人気お仕事ミステリー!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2

    この作者の本は初めてなので、
    おそるおそる読み進めて。

    いつのまにか、瞳子ちゃんのおじさんにも負けないパワーと、可愛らしさと、熱さに引き込まれ

    そこから、陰のあるバイトくん、モデルみたいなイケメン探偵、でこぼこ刑事コンビ…そして、仲間の郵便配達員たち!


    3分の1すぎたら、そこからノンストップに
    一気読み!

    途中ものすごく不安なシーンもあったけれど、
    最後は大満足のエンディング。

    未読の方にはぜひおすすめしたい一冊。

    他の巻もすでに購入済みなので、
    楽しみに読む〜

  • なかなか面白かった。瞳子(郵便配達員)が事件を解決するのかと思いきや、なんかちょっと違った。結局探偵が犯人だったとは。展開外資系意外だった。

  • この作品を最初に読んでしまったけど、他の方の感想見たら間違えていた事に気付きました。
    でも特に違和感はなかったです。
    面白かったとは思いますが、いつもより読み終わるのに時間がかかってしまったという事は、自分としてはそういう事なんだろうと、隙間時間を使って少しでも先を読みたいという気持ちにあまりならなかったんだろうと思って★3つとしました。
    シリーズものはキャラクターが愛せないと次回作まで手を出さないと思いますが、キャラクターはそれぞれ個性があって、好きだなと思いました。
    あと2冊積読になっているので、間をおいて読み進めたいと思います。

  • 今回もマニアックな郵便の世界がキーワードとなる。
    クッラシュカバーとは初めて知った。
    今回も猟奇殺人が犯行動機なので焦点はトリックの方へ。
    登場時点から森谷の胡散臭さは感じられるのでやっぱり読者の中では予想はついていたんじゃないだろうか?
    前巻を読んでいれば犯人が刑事に近づくというテクニカルな行為をしてくるのは分かっているので疑いながら読める。

    水野の警察に1度こうだと思われたら簡単には拭えない、という主張を、瞳子尾行している刑事コンビで補強しているのはやっぱりうまい。一見コミカルな展開も話を補強させるのに使っているのは凄いなぁ。

  • 前作よりは気持ち悪さがなかった。
    郵便マニアって、切手くらいしか思い浮かばないけど、そんな本当にマニアのマニアな世界があるって事を初めて知った。

  • あーーーー、いいね!瞳子ちゃんのまっすぐさもいいし、五班のみなさんもとてもいい。

  • 郵便配達人が主人公って初めてかも。

    ドラマ化してもいけそうなシリーズ。

    ほのぼのとしたラストがよかった。

  • もうすぐ年末で、もうすぐ元先輩が行方不明になって
    半年になる。

    手紙探偵の所へ、妙な手紙が届いたのが始まり。
    いや、それ以前に始まっていたみたいですけれど。
    年末という、年賀状区分けアルバイトの時期に
    怪しげなアルバイトがやってきたり
    事件が勃発してみたり。

    非常に怪しげな感じですが、それを言えば
    どれもこれも怪しげな人物ばかり。
    探偵小説の読みすぎでは? と思うほど、首を突っ込み
    翻弄しているような、リードしているような男。
    何も言われず、やきもきしている同棲中の彼女。
    そんな彼に調査中の話をしてしまう刑事。
    仲良くなったり情報をもらうのはいいのですが
    確実に、超えてはいけない一線を…。
    まぁ本当にやっていたらアウトですが。

    一度社会的な信頼を失うと、どこまでも。
    それはよくある話ではあります。
    だから自分で、というのは納得できる話です。
    しかし、仕事は団結力。
    ここまですごい団結力を見せつけられると
    これはこれで圧倒してしまいます。
    人望、大事!

  • 勢いづいて一気に読んでしまいました…
    今更ながら、郵便がテーマなのがまた面白いですね。身近なものだという意識はあるけど、知らないことも沢山あるし、自分ではすっかり手紙出さなくなってしまったし…
    次も読みます。

  • 『沈没する青函連絡船。炎上する飛行船。墜落する飛行機。もしそこに自分が乗っていたら。目の前でその様を見たら。大切な人が乗っていたとしたら。船内に入ってくる海水、次々に暗い海中に沈んでいく乗客、飛行船から零れ落ちて地面にたたきつけられる乗組員、座席ごと粉々になる人々。実際にあったことスよ。明日起こってもおかしくないことスよ。

    事故に遭った人たちは何ら特別な人じゃない、俺らと同じごく普通の一般人で、俺らと彼らを分けるものなんて何もない……そこに、何か好奇心というか、心が引きつけられませんか。』

    小さい頃、世界中の切手を集めていたので、なんとなくわかる世界観。クラッシュカバーなんてジャンルもあるんだな。
    そういえば、切手、貨幣、ミルクのフタ、ワインのラベルとコルク、絵葉書、いろいろ集めてたなぁ〜。
    そういう物への執着心はいつの間に消えて無くなってしまったんだろう…。

    前作より面白かった。ミステリーとしてはそうでもないけど、キャラ萌えが良い。今回も相変わらずのとんでもないサイコキラー。

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著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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