【小説8巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女1」

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  • TOブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864725217

作品紹介・あらすじ

自身の魔力を貴族から狙われたマインは、下町の家族や仲間との別れを決断した。大切な人々に危険が及ばないよう、名前も「ローゼマイン」に改名し、「領主の養女」として新生活を開始することになる。だが、その上級貴族社会での日々は過酷だった。儀式や礼儀作法を学ぶための猛特訓に加え、就任した神殿長や工房長の責任は重い。病弱な7歳の少女には厳しすぎる…はずが、神官長からのご褒美が「神殿図書室の鍵」だったことで一変!これさえあれば、たくさんの貴重な本が読める!名前が変わっても、変わらぬ本への情熱で、ローゼマインは新世界を駆けぬけていく!広がる緻密な世界観と本の生産体制。本を愛する全ての人に捧げる、ビブリア・ファンタジー第三部開幕!書き下ろし番外編2本+椎名優描き下ろし「四コマ漫画」+第1回人気キャラクター投票結果発表などなど、盛りだくさん!

感想・レビュー・書評

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  • 神官長のいじられ方がたのしい。
    特に、寄付金集めのチャリティーイベントがウケる。

    キャラの魅力と人気を存分に活かしているだけでなく、現世の知識を異世界で活かす、という意味でも楽しめるエピソード。

    巻末の人気キャラクター投票の結果も、納得。

    ジルヴェスターの手綱を握る、妻フロレンツィアとか。
    フェルディナンドを坊ちゃん扱いの、リヒャルダとか。

    男性陣をたじたじとさせる、たくましい女性陣の登場も、たのしい。

    巫女見習いになっただけでも、権力による無敵感があったのに、今回はさらに上の、領主の養女。
    なんでも実現できるので、無双感がある。

    展開が早く、本作りとしては一気に進展した感。

  • 貴族街の新天地。洗礼式の派手な感じが何回かあって、想像するとすごくキラキラしてて美しい。
    貴族の第一婦人や第二婦人、お兄様方も親切で受け入れてくれてるところがいい。
    印刷業も領主公認でさくさく進むし、ブロマイドの量産で一気に知名度上がった感じ。
    魔術の練習とファンタジー要素がもりもり出てくるのも面白い。
    下町の家族だったトゥーリとの触れ合いは切なかったー。これからはトゥーリやルッツが頑張って差を埋めていく努力をしなければ会えないのだから、つらい。
    領主の息子と今後どうなるのか、気になって早く続きが読みたくなる。

  • 領主の養女として、貴族社会に入ったローゼマイン。想像していたよりも(領主の威光も大きいのでしょうが)大きな害意に晒されることもなく、まずまず順調な滑り出しのように思えます。

    とはいえ、グッと登場人物が増え、これまでの(下町の)仲間たちとは距離を置かねばならなくなったこともあって、少し人間関係が複雑になって来ました。
    ゆっくり、じっくり、読んでゆけばよいのでしょうが、ついつい先が気になって駆け足で読んでしまいます。

  • 無料分を読み始めたらすっかりハマってしまいました。
    既刊数を調べたらまだまだ続きがあって、最終巻発売までに追い付けるかしら…

    貴族の娘「ローゼマイン」となり、7歳に年齢詐称して貴族街で再度洗礼式をうけ、そのまま領主の養女として印刷工房の運営、神殿長の執務、貴族のお勉強と大忙し。
    前巻の下町との家族の別れが、非常に悲しみに濡れたものだったのに、マインのテンションが変わらなすぎて笑ってしまう。

    舞台が貴族街に移った事で、魔術や魔石に関する話が多くなり、よりファンタジー感がでてきた。

    でもこの巻のポイントは、フェルディナンドのアイドル的扱いと、絵姿の印刷と販売でしょう。
    演奏会を開催する羽目になったフェルディナンドの大人げない対応と、懲りずに絵姿の販売を試みるローゼマインとのやりとりが楽しい。

    男性恐怖症のヴィルマに直接見てみたいと言わしめ、恋歌を歌えば失神者が出るフェルディナンドの美貌と美声。
    わずか一回で終わったフェルディナンドの演奏会、もとい即売会(笑)
    完売した絵姿は今後プレミアがつきそう。

    ローゼマインは絵姿で資金を稼ぎつつ、イタリアンレストランのレシピで貴族達の心を鷲掴みにし、新しい孤児院と工房の建設に進んでいく。
    やはり人間の食に関する欲望は貴族でも敵わないね。

  • くっそ面白すぎて、1日休み潰して読みきってしまった。

    第1部と第2部は、アニメ化されてるから、
    第3部を大人買いで、5巻セットで購入し、
    まず1冊目を読んだ。

    一応、『小説家になろう』ってサイトで作品読めるから、
    別に買わなくても読めるんだけど、
    でも、第1部から買うべきだったな。。。

    第3部から読むと、アニメとストーリーが繋がってなくて
    ちょっと序盤、よく分からないのと、
    中途半端にまとめ買いすると、全巻揃えたくなる(笑)

    ラノベはちょいちょい読むけど、
    これはめっちゃ面白かったー‼️

    マインとフェルナンド様のやりとりが
    めっちゃ面白いんだよね(笑)

    結構なボリュームがあるから、
    遅読家の俺は1冊読むのに、丸1日を要したが、
    面白いから一気に読める。

    マインの家族想いなところもグッと来るし、
    まぁ、読んででテンポ良く話が進んでいくから、
    いくらでも読めちゃうんだな。

    とりあえず、本好きの下克上は、
    大好きな作品だから、出来れば全部揃えたい・・

  • エーレンフェストの領主の養女となるローゼマイン。
    領主達をレストランに招待しての飯テロと、フェルディナンドの演奏会場面がに盛り上がる。
    『妹の護衛騎士』コルネリウス視点の妹ローゼマイン。完全書き下ろし短編。
    TOブックス特典のSSはA3用紙両面にびっしり書き下ろしで、大変読みごたえありです。フェルディナンドの演奏会に参加した女性視点で、領内でどのような受け取られ方をしたのかが楽しめる。

  • 貴族としての生活が始まります。
    いつも読んでてすごいな〜マインと思うのが、ステージが変わるたびに新しく常識や慣習を覚え直してるんですよね。
    そんな四苦八苦する様子と、珍しく周囲の暴走に振り回される様子と、こつこつ新しい印刷手法を完成させていく様子が楽しかったです。

  • やっぱり貴族の娘になってもマインはマインなのだなと(笑)。
    フェルディナンドとのやり取りは楽しい、というか微笑ましいというか爆笑です。二人とも遠慮せず言いたいことが言えるというのはある意味貴重な存在なのではないでしょうか。

    ジルヴェスター達のレストラン会食も上手くいったし、寄付金集めのコンサートも楽しかったです。メニューは本当にお子様が好きそうなものでジルヴェスター向きだったかもしれません(笑)。
    ローゼマインがフェルディナンドに教えたお子様大好きアニメソング、愛と勇気と友達がどんなラブソングになったのか、あのメロディーから想像できません(笑)。

    笑いが盛りだくさんの巻でした。

  • 3部開始
    さて、ここからが本番ですよ!w

    ローゼマインへの改名と身分ロンダリングのための画策による詰め込み教育
    下町の家族との別離からの激しい環境の変化を想像するに、改めて大変だよなぁと思う

    ただ、そんなシリアスな展開からの幼女趣味疑惑はウケる
    ある程度の魔力を流していないといけないという特徴について、フェルディナンド様はやはり調べてなかったのかな?と思う
    アレって知りたいところが勝手に表示されるので、逆引きも可能なはず
    となると、やはり調べてなかったのでしょうねぇ


    ファンブックの「神殿案内」で載っている神殿の見取り図
    洗礼式でマインがいた部屋はどこなんだろ?
    富豪の娘と思われる子を休ませられるような部屋で、貴族区画に迷い込みそうな部分が見当たらない


    洗礼式で適性というか加護を公表するのは必須ではないのか?
    フェルディナンド様は「やはり」と言っていたけど、この時点では調べた後だからか?
    それとも、自明の推測なのか?


    そう言えば、洗礼式でボニファティウスの描写が特にない
    最初の方に挨拶する立場だし、特徴的な反応をしていたはずなので描写がないのは不自然な気がする
    牽制とか言ってたので、事前にローゼマインの虚弱さについて重々言い含められてたのでしょうね



    フェシュピール演奏会は何度読み返してもウケるな

    エルヴィーラからの無言の圧力、そしてショックに打ち震える様子からのリヒャルダ無双
    フェルディナンド様の「絶望した」顔も面白いな

    フェルディナンド様からの復讐で本のお預けを食らった意趣返しとしてのアニソン提供
    「君の幸せを知りたい、とか、わからないまま終わりたくない、とか、愛と勇気が必要、とか……そういう感じです」
    「ふむ、愛を乞う歌か」

    いや、違う 実は丸顔の孤独なヒーローなんだよwww

    ま、その後にローゼマインもアニソンで自爆するんですけどねー



    ランプレヒトとエルヴィーラの神殿襲来
    それにしても、ランプレヒトのところは主従揃って考えなしですねぇ
    後に、食事に釣られて神殿に言ったことや、その流れで警備を任された事、フェシュピール演奏会がジルヴェスターに漏れた経緯でカルステッドに注意されるわけで……

  •  多分6回目の再読。今回気になったのは、『妹の護衛騎士』でのエックハルトの言動。
     この時もう、平民だって理解している筈なのに、フェルディナンド信仰が原因のローゼマイン賞賛。いや、努力を既に認めていたか?ここから、エルヴィーラに情報が流れていてもおかしくない。ふむ。とすると、エルヴィーラのローゼマインに対する公平感(ローゼマリーへの嫌悪と比較して)も頷けるか。
     深読みし過ぎ?

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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