【小説11巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女4」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864725866

作品紹介・あらすじ

2022年春TVアニメ第3期放送決定!シリーズ累計500万部突破!(電子書籍を含む)

感想・レビュー・書評

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  • 今回の軸は、印刷の拡大と、ブリギッテにまつわる恋のさや当て。

    ラブラブな夫婦ののろけ話はあったものの、しっかりした現在進行形の恋愛ネタは、今までなかったような。
    フーゴの恋愛は、ローゼマインとは離れたところでの話だったので。

    神殿から出ることで、同年代や、お年頃の人間とのかかわりが増え、エピソードにバリエーションが加わった感じ。
    ほほえましく、たのしかった。

    領主の養女として、向かうところ敵なしでハラハラ感に欠けがちだったところ、新たな敵があらわれて、波乱の予感。

  • トゥーリのその後の身の振り方を離れたところでマインやベンノが考えたりするところ、家族への愛を感じる。今回はイルクナーやアーレンスバッハといった、これまで関わりの薄かった場所からたくさん物語が動いてる。
    こういう感じで下町とは違う広範囲での展開が増えてるあたり、物語の広がりを感じる。あちこち遠征に行くのって、楽しい。

  • 領主の養女として着々と知識を蓄えて地位を確保しつつあるローゼマインですが、養父の姉をはじめとるする敵対勢力が次第に存在感を増してきています。読んでいると、これまでとは違って「正体がはっきりと見えない敵に何をされるかわからない」という恐怖を感じることもあってハラハラさせられます。

    一方で、ローゼマインの側近たちについてはこれまでに明かされてこなかった過去や、それぞれの家族についてのエピソードが語られることで、今まで以上に親近感を抱きます。

    愚な兄のせいでまた危機が訪れそうな予感がありますが、どうにか乗り越えてもらいたいと思います。

  • まるで舞台のような騎士のプロポーズに、「キャー!(≧∇≦)」と叫びながらゴロゴロ転げまわりたい…!!

    「身分を弁えて引き下がった結果、私は罰を受けました。騎士は守るべき者がいる時に身分を理由に引き下がってはならないと厳重注意を受けた以上、私が引くことはできません」

    後半にこの小話(挿絵つき)を持ってくるなんて!
    エルヴィーラじゃないけど、乙女心が騒ぐ。
    ダームエルゥ~!たまに劣等感じみた愚痴も言うし、上からだいぶいじられてるけど、ここぞという時はやる男!
    ローゼマインの作る騎士物語が一つ増えたかも?(笑)

    後半は領主の姉のゲオルギーネも登場し、領主一家のお家騒動も明らかになり、
    舞台が他領にも広がっていく。
    なんというか、領主の母の系列って非常に苛烈な性格の女性が多いのね…
    末っ子は不明だけど、ヴィルフリートやシャルロッテは非常に素直な性格でそこは似なくてよかったねぇ。

  • 今回の見所はブリギッデの新しい衣装とダームニエルの活躍、アンゲリカの剣に付与された面白い能力(これはアニメでみたら笑えるヤツ)、魔力の釣り合いから見た婚約者の考察(ここに挿絵いれてくれてありがとう!)、イルクナーの森の紙素材探し、マインの薬材料としての卵狩り。そして、エーレンフェストに残る旧神殿長に絡む不穏な動き。
    第三部になってからは本当に続きの本があると、他の返却予定本を差し置いて下剋上読んじゃう位楽しくなってます。

  • 素材集めの続きや印刷機の完成にアンゲリカの喋る魔剣、ブリギッテの衣装とイルクナー行き、ダームエルの恋、ゲオルギーネの登場。
    この巻も、面白さてんこもり!

    ダームエルの求婚よりも、ヴィルフリートのやらかしに対するローゼマインのハリセンツッコミと、フロレンツィアの“このバカ息子!”っていう心の叫びのくだりが強烈で、そっちが強く印象に残ってしまった(笑)

    イルクナーで作られた初の試作品がハリセンになったっていうのも可笑しかった。

    ゲオルギーネ(名前からもうめっちゃ強そう)の登場で、次巻からヒリヒリ、ピリピリしてくるのだろうなぁと予想しつつ、この巻はとても楽しめた。

  • ボニファティウスとの交流の少なさ
    ローゼマインに洗礼式で少し挨拶しただけとある
    あのボニファティウスが騒がなかったのか?と疑問に思ったものの
    ローエマインの虚弱さについて周囲から重々言い含められてたのでしょうねぇ


    星結びの儀式で、フェルディナンドの結婚相手にローゼマインはどうかという話題にニヤニヤが止まらない
    貴族院にいる間に婚約者を見つけるとかさぁ~
    ま、ここで既に断られていると後々までローゼマインは思っているのですよねー


    ブリギッテ視点のSSはとてもキュンキュンする
    本当に騎士の恋物語じゃないですか
    ユルゲンシュミットの貴族のあれこれを知った今だと、エルヴィーラ様達が打ち震えるのもわかるわ

    あと、ダームエルの友人たちもよい
    やはり、ダームエルの人柄か?努力家なところとか?が評価されてるのかな?

  •  多分6回目。今回見落としに気づいたのは、P284「まぁ、グローリエではありませんか」とゲオルギーネが声をかける婦人。シキコーザの母だ!名前まできちんと出てたなんて、今まで気づかなかった。
     領主の養女になってから、名前が増えていく事で、主人公の世界が広がる様子がわかるが、こんな所にまで…。深い。

  • 【内容】
    ・印刷機の試運転。ギルベルタ商会から印刷部門を独立させプランタン紹介設立。お茶会スキルをゲット。ブリギッテのファッションショー。アンゲリカの魔剣が面白いことになっちゃった。フェルディナンドの還俗。これでフェルディナンドはローゼマインの婿候補にもなれるか? イルクナーで紙の原料探し。素材集めシリーズ・夏。ゲオルギーネ登場。ローゼマイン最大の障害になる可能性も? どうやって排除するか取り込むか?
    ・《自重、捨ててもいいですか?》p.67。

    ▼本好きについての簡単なメモ(累積)

    【アーレンスバッハ】ジルヴェスターのいちばん上の姉が第三夫人として領主に嫁いだ地。女性はヴェールをかぶる習慣がある。
    【アイデロート】エリマキトカゲとサンショウウオを足したような魔獣。ローエンベルク山で遭遇。
    【アイフィント】リスのような形で猫くらいの大きさの魔獣。
    【アウブ・エーレンフェスト】領主。
    【青色神官】青色神官は貴族院を卒業していないので貴族出身ではあるが正確には貴族ではない。
    【諦めない】「わたくし、絶対に諦めません。凡人はやめて、奇人変人を目指します!」「待ちなさい、君はすでに変人だ。目指すべき方向はそちらではない」領主の養女3 p.80
    【アニカ】インゴの妻。
    【アルノー】神官長の側仕え。仕事はできるが面白みがなく地味だと思われている。神官長の好みには合致している。かつてはフランとともにマルグリットの側仕えだったこともあるようだ。で、マルグリットのファンの一人のようだ。フランに対してかすかな敵愾心というかからかいたいような気持ちを抱いているようだ。
    【アングリーフ】武勇の神。
    【アンゲリカ】成人していない女性騎士。可憐な容姿の美少女でお茶会などでの護衛に向く。貴族街にいる間のマインの護衛。スピード特化型でかなり強い。ただし、勉強が嫌いなので騎士になったというご仁なのでかなりお馬鹿。人気キャラになりそう。火と風の適正があるが神の加護は火のみ。愛剣はローゼマインとフェルディナンドが魔力を通したせいで進化したお説教魔剣シュティンルーク。本人が気に入ってるのだから、まあいいか。

    【イェニー】神殿長の寵愛を受けている。クリスティーネの側仕えだった。
    【イェレミアス】ダードルフ子爵と第一夫人の間にできた子ども。グローリエはイェレミアスを廃しシキコーザを跡継ぎにしようと企んでいた。
    【イグナーツ】ヴィルフリートやローゼマインと同世代の子ども。中立派。ヴィルフリートの側近候補。
    【イタリアン・レストラン】マインのアイデアでベンノが出すことになった店。ベンノはこの辺をとっかかりに独立を考えているようだ。料理人候補はフーゴ、エラ、トッド。
    【イルゼ】フリーダんち(ギルド長んち)の料理人。ぶっきらぼうだが協力的。頼りになる。マイン考案のレシピを欲しがっている油断のできない面も。
    【イルクナー】ブリギッテの故郷。エーレンフェスト近辺とはまた異なる植生の木々があるので紙の原料にできるものがあるのではないかとローゼマインは考えている。基本的に物々交換の土地で住民はお金を持たない。旅商人が来たときギーベが必要なものを購入し館に保管し配布するようだ。
    【インゴ】印刷機を作ってくれる予定の木工職人。先進に逸るローゼマインやヨハンを抑え現実的で冷静な目で作るものを見てくれる。

    【ヴァルゲール】春野菜。旬を過ぎると堅くなる。
    【ヴィルフリート】領主の息子。ランプレヒトが護衛騎士。小型ジルヴェスターでローゼマインを引っ張り出そうとしてぶっ倒れさせてトラウマを植え付けられた。
    【ヴィルマ】灰色神官の一人。美少女。芸術巫女と呼ばれたクリスティーネの側仕えだった。絵が上手。孤児たちの世話を一番しているお母さん的存在。マインは絵本作りに必要な人材として側仕えにしようとするがかつて花を捧げされそうになって以来男性恐怖症となり孤児院から離れたくない。マインいわく「マジ聖女」。
    【ヴォルフ】インク協会の長。マインの絵本に使われたインクが既存のものと異なっていたので誰の発案なのか知りたがっている。貴族とのつながりを強固にするためなら犯罪も辞さない評判の良くない男。その後、死亡。おそらく口封じされた。
    【麗乃/うらの】本須麗乃。主人公マインの転生前。本さえ読んでいられれば他に何もいらないというくらいの本好きで、司書になれることが決まりこれからバリバリ読書三昧と思っていたところで地震で崩れてきた本の山であえなく圧死しマインとして転生した。たぶん麗乃としてはもう出てこない? 番外編でもない限りは。なんぼ読書家でも不思議なくらいなんでも知っている。本人は記憶力よくないと言うのに。だからこそこの世界に連れてこられたのかもしれないけど。

    【エイフォン】イルクナーに生えている魔木。ロックっぽい歌を歌う。うるさいだけで害はないが近くに同じ木がいると競いあうようにだんだん声が大きくなる。紙の原料に適している可能性がある。
    【エーヴィリーベ】命の神。土の神ゲドゥルリーヒに一目惚れし略奪婚? してしまったのでゲドゥルリーヒの家族の神々からは快く思われていない。
    【エーファ】マインの母。翡翠のような緑色の髪の美女。兵士長の娘で、ギュンターに惚れられた。
    【エーレンフェスト】主人公が転生した中世ヨーロッパ風の街。領主の名前が付いている。南部ほど貧民街で北部ほど金持ち街。さらに北部には貴族街があり一般市民の暮らす街とは完全に区切られている。神殿はその中央にある。一般市民街の北部の金持ち街ですら貴族にとっては汚くて臭い。貴族街の中でも南部ほど格は低い。貴族と市民は同じ世界に生きていないとすら言える。これはエーレンフェストに限らずどこに行っても同様と思われる。なお、エーレンフェスト領は他の領地に比べると弱い方だという話。
    【エグモント】青色神官。神殿長の取り巻きの一人。「マインの」図書室を荒らした男。
    【エックハルト】カルステッドとエルヴィーラの長男。騎士寮にいる。出会ったとき十八歳。実はフェルディナンドの護衛騎士でもあり、フェルディナンドに心酔している。
    【エラ】ベンノがイタリアンレストランのために雇った若い料理人。女性。結局ローゼマイン付きの料理人になるもよう。
    【エルヴィーラ】カルステッドの第一夫人。ローゼマインに淑女のたしなみを教える。緑色の髪。フェルディナンドのファン。基本的にカルステッドはエルヴィーラに頭が上がらない。三人の息子、エックハルト、ランプレヒト、コルネリウスがいる。味方につけている限りはとても頼もしい。兄はギーベ・ハルデンツェル。

    【オズヴァルト】ヴィルフリートの側仕え。領主と血縁のある上級貴族。
    【オットー】南門にいる兵士の一人。元旅商人なので文字を書け計算もできるので事務仕事を担当している。物語開始当時新婚さん。妻はコリンナ。マインに字を教えてくれ、その代わり事務仕事を手伝わせた。商人として培った営業力とプレゼン力を嫁自慢に使う男。
    【オットーの家】城壁に近い高級住宅街にあるコリンナの実家の三階にある。
    【オティーリエ】領主の城でのローゼマインの側仕えの一人。
    【オトマール商会】商業ギルド長がトップをしている商会。街よりも前からここにあり、前領主のときは御用商人でもあった。基本的には貴族対象の食料品を扱う店だったようだ。フリーダが属し、なんとかマインを取り込もうとしている。
    【オルドナンツ】連絡用の魔術。白い鳥などの形になる。

    【カーヤ】イルクナーのギーベの館で働いている下働きの女性。
    【カイ】孤児院の子どもの一人。
    【隠し部屋】部屋の主の魔力によって開閉する。広さも魔力によって変えられるらしい。フェルディナンドの隠し部屋は一定の魔力量がないと入ることもできない。神殿でも入れるのはフェルディナンド本人とマインだけと思われる。マインにとってはお小言部屋。
    【課題】《ローゼマインには常に課題を与えておかねばならないのだ》領主の養女第4巻p.77。とフェルディナンド。でないと本を読む以外何もしなくなってしまう。
    【活字】ヨハンが作った。マインは「ひゃっほー」となりその素晴らしさをとうとうと語ったのち興奮のあまりバタンと倒れた。
    【カトルカール】別名パウンドケーキ。マインがフリーダの家で作ったお菓子。小麦粉、卵、砂糖、バターが同量で作れるのでうろ覚えのマインでも作れそうだった。
    【鐘】エーレンフェスとの街では時報代わりの鐘が鳴る。二の鐘で開門、神殿では朝食。四の鐘はだいたい正午くらいのようで、神殿では昼食。三の鐘でマインとルッツが待ち合わせにしているようなのでそれが九時くらいなら開門は、不定時報だとしても朝の六時前後になるか? ベンノの店は二の鐘の少し前から三の鐘までの間が最も忙しいようだ。六の鐘が閉門の時間でありベンノの店も閉店する時間。おそらく日暮れで商売は終わるのだろうから全体にぼくらの世界より早く動いているとは思われる。一の鐘は朝の四時頃だろうか? 七の鐘が就寝を促す鐘らしい。鐘ひとつ分は二時間から三時間くらいと思われるが今のところよくわからない。
    【貨幣】小銅貨一枚が十リオン、穴が開いている中銅貨が百リオン、大銅貨が千リオン、小銀貨が一万リオン、さらに大銀貨、小金貨、大金貨と続く。
    【髪飾り】マインの稼ぎのひとつ。トゥーリ用に作ったものが一部で評判に。
    【神様】闇と光の夫婦神。そして五柱の神、水の女神フリュートレーネ、火の神ライデンシャフト、風の女神シュツェーリア、土の女神ゲドゥルリーヒ、命の神エーヴィリーベ。そしてそれぞれに十二の眷属の神々がいるようだ。命の神は土の女神を隠すので女神の兄弟神に疎まれている。武勇の神にアングリーフというのがいるようだがいずれかの眷属なのかもしれない。
    【カミル】マインの弟。神殿にいた期間中に生まれた。彼にとってマインは「貴族に殺されたお姉ちゃん」ということになるのだろう。
    【カルステッド】騎士団長。公の場ではフェルディナンドに対してかしこまっているが私生活では友人。領主とも血縁がある。後にローゼマインの父親だとわかる(という嘘八百の設定となる)。
    【カルステッドの第三夫人】→ローゼマリー
    【簡易ちゃんリンシャン】衛生環境改善の意味もありマインが作った最初の発明品。メリルの実から採れる油を使った。髪がツヤツヤになる。
    【簡単パルゥケーキ】マイン二つ目の発明品。鶏の餌にしかならないと思われていたパルゥの絞りかすを活用したホットケーキ。パルゥのおからを使ったレシピは他にもいくつか考案したもよう。パルゥバーグとか。
    【カントーナ】文官。孤児の売買についてハッセの町長とつながりがあるらしい。
    【カンフェル】フェルディナンドの特訓を受けている青色神官。ローゼマイン推薦。

    【ギーベ】領主から土地を与えられている貴族のこと。ふだんは地元で暮らしており冬の社交界シーズンになると貴族街にある屋敷に滞在する。名前の前に付けてよぶのが普通のようだ。
    【記憶を見る魔術具】フェルディナンドがマインに対して使い、マインの過去を知られた。マインはそのことは気にしないがこの道具によって自分が一度読んだ本をもう一度読めることに気付き使いたくて仕方がない。
    【騎士団】貴族の息子たちの中でも魔力の強い者が入るエリート集団。なのだが政変により貴族の数が減っているので本来なら騎士団に入れない程度の者も入っている現状。魔獣に乗って空を飛ぶ。
    【騎獣】貴族たちが魔法で作り乗って空を飛ぶ魔獣のような形をした乗り物。騎士団が使う魔獣は手甲の魔石から変じる。どんな形になるかは術者の好みによる。魔力の供給が切れない限り動き続ける。ユニコーンが今のトレンド。フェルディナンドの魔獣は羽のある獅子。どうやら獅子の形が許されるのは領主の一族だけらしい。ローゼマインも騎獣を作ることに成功したが紆余曲折の末レッサーパンダの形をした自動車のようなものになった。年齢を重ねるともう少し落ち着いたものになるかもしれない? いや、すでにメンタリティは大人なので変わらないか。
    【貴族】貴族の血を引き、魔力を持ち、貴族院を卒業した者のこと。この世界の貴族はかなり横暴で一般人は歯牙にもかけない。というか、この世界の貴族は他の世界の貴族たちよりもさらに特権階級であり、貴族と一般庶民はほとんど生活域が重ならず別々に生きている。貴族だけが魔力を持つ。逆に言えば魔力があれば貴族になれる可能性もあるということかも?
    【貴族院】洗礼を受けた貴族の子どもたちが行く学校。各種コースがあるようだ。領主候補生コース、騎士コース、文官コース、側近コースなど。
    【貴族街】貴族街に住む貴族の数はおよそ三百人(洗礼式を終えた者)。意外に少ない。
    【貴族男性の条件】エルヴィーラいわく「腹芸の一つもできない、敵を排除することもできないような優しいだけの男は駄目よ」領主の養女(1)p.51
    【汚い】現代日本から転生したマインにとって庶民の生活は全体的に不潔で、ことあるごとに「汚い」と感じる。偏見というよりもおそらくほとんどの現代日本人はそう感じるだろう。特に身体の弱いマインにとって衛生は重要なので身近なところから改善していってる。
    【ギュンター】マインの父。三十二歳。エーレンフェスト南門を守る兵士で班長。青色の髪。エーファに惚れて猪突猛進で結婚までこぎ着けた。
    【キュントズィール】芸術の女神。
    【教育】いわゆる教育を受ける機会がほとんどないこの世界の庶民の子。ルッツは「そういうの、教えてもらえることって滅多にないから、せっかく覚えたことは忘れたくなくて」と言った。
    【ギル】マインの側仕えとなった灰色神官で十歳の少年。目付きが悪く反抗的でよく反省室に入れられている厄介さだったがマインに篭絡された。
    【キルケ】フーゴの恋人。
    【ギルド長】→グスタフ
    【ギルベルタ商会】マインがメインで取引するようになった商人ベンノの店。彼の実家の一階が店、二階が家族の住居、三階より上が賃貸しの住居で、その三階といういい場所にベンノの妹であるコリンナと夫のオットーが婿養子的に暮らしている。貴族などが取引相手のようで高級な感じ。基本的に服飾関係、ファッションブランドのようだ。将来的にベンノはコリアンナに家督を譲り自分は独立するつもりがある。
    【綺麗好き】マインは周囲から病的な綺麗好きだと認識されている。まあ、やから昔は寿命も短かったし、子どもや出産時の死亡率が高かったんやけど。虚弱なマインにとっては自分の生命を守る必要性もあった。実際、オリジナル・マインはとっくに死んでるわけやし。

    【グーテンベルク】思うのだけど、その世界に印刷という技術が必要になったとき、神さまがマインのような人材を転移させてブレークスルーを発生させるのかもしれない。一番最初のグーテンベルク以外は、称号としてのグーテンベルクなのだ。マインたちの世界では、ますヨハンがそう呼ばれ、ルッツやベンノも組み込まれた。次いでインク工房のハイディ、ヨハンが仲間入り。候補としてはインゴ。
    【グスタフ】商人ギルドのギルド長。オトマール商会のトップ。ベンノと仲が悪いのはベンノの父が亡くなったとき母親を後添えにしギルベルト商会を取り込もうとし、断られ、今に至るまでネチネチと嫌がらせを続けているから。実は意外にベンノに目をかけている感じがある。
    【薬】神官長フェルディナンド特製のお薬。効果はあるけどのたうちまわらされるくらい苦くてまずい。
    【グラーツ】貴族。
    【グラオザム】ゲルラッハ子爵? 親ゲオルギーネ派。
    【クリスティーネ】以前神殿にいた青色巫女見習い。芸術をことのほか愛し、詩と絵と音楽に耽る毎日。ヴィルマやロジーナをはじめ側仕えの灰色巫女は下働きはせず全員貴族の令嬢のように優雅だった。名前だけ聞こえているが、いつか登場することはあるのか?
    【グリュン】レッサーパンダに似てるかもしれない魔獣かなにかのようだ。こちらでは可愛いという認識はないらしい。
    【グローリエ】ダードルフ子爵の第二夫人として嫁ぎシキコーザをもうけた。マインとフェルディナンドとジルヴェスターを憎んでいる。

    【契約魔法】貴族の横暴に対抗するために生まれた契約方法。かなり強制力が強く破る度合いによっては生命も失うほど。これはまったく関係ない第三者にも適応され、知らないうちにその契約に反することをしてしまうと知らないうちに何らかの罰則を受けるという恐ろしいもののようだ。なので、第三者が自分の頭で考えたアイディアがどこかの契約に抵触する場合にも適応される可能性がある。とりあえず効力の範囲は魔術結界の中、都市内だけのようだ。貴族同士の契約魔法はもっと広範囲のようだ。
    【ゲオルギーネ】ジルヴェスターの姉の一人。アーレンスバッハの領主に第三夫人として嫁ぐ。どうやら後に第一夫人に成り上がったもよう。やり手そう。かなり強烈な人であるもよう。心をえぐるような皮肉を連発してくるらしい。元領主候補でいるといろいろ面倒を起こしそうだとよその地、エーレンフェストより格上のアーレンスバッハに嫁がされた。当然ながら元神殿長の姪で、さらにお気に入りだったようだ。ローゼマイン、ピ~ンチ。ただアホでない人なのは確実なのでしょーもない企みはせえへんような気もするんやけど。もしやるとしたらエーレンフェストをアーレンスバッハが吸収してしまうくらいの大がかりなことをやるやろう。
    【ゲドゥルリーヒ】土の女神。温もりや寛容の象徴。イメージカラーは赤。
    【ゲルダ】子守りのおばさん。危なくないところで放置するというタイプ。
    【ゲルラッハ】貴族。

    【コージモ】グスタフの右腕的存在。
    【子供部屋】貴族たちの冬の社交シーズンの折、洗礼式を終えたばかりの同世代の子どもたちは子供部屋に集められ貴族院に行くときのために子ども同士の社交を行う。こんなところにローゼマインを放り込んでいいのか?
    【コリンナ】ベンノの妹で、オットーの妻。有名な針子で業界では幹部クラスの立場。両親の工房を継いで工房長となっている。びっくりするくらい可愛らしくて細くてはかなげなのに巨乳。一目惚れしたオットーは彼女と結婚するため大金を出し市民権を手に入れ自分の店を持つ夢を諦めた。オットーがこの話を始めると長くなるのでベンノは止めようとする。将来的にベンノは店はコリンナとオットーに任せ自分は独立するつもり。
    【ゴルツェ】猫のような魔獣ザンツェの最終進化形。でかくて狂暴。騎士団の討伐対象の魔獣。マインの魔力をこめたリュエルの実を食べたザンツェは段階をすっ飛ばしてゴルツェに進化したら。
    【コルネリウス】カルステッドと第一夫人エルヴィーラの三男。マインがカルステッドの養女になったとき十一歳。神の加護としては光と水と火と風の適正がある。

    【ザーム】フェルディナンドの側仕えの一人。後にローゼマインの側仕えとなる。
    【裁縫協会】工房長として認められるためには一年に五着以上の衣装の注文を受けることと、貴族の顧客を持つこと。コリンナはそれをクリアしている。
    【ザシャ】ルッツの兄。長兄。風貌は父親に似ている。建築関係の職人。
    【ザック】鍛冶のヴェルデ工房の若い職人。ヨハンをライバル視している。技術そのものはヨハンに劣るが発想力は素晴らしく、設計屋として一流。
    【サバイバル】この世界はまだ文明社会だがマインにとっては毎日がサバイバル生活に近い。個人的には山登りが趣味やったんでキャンプ生活も長くマインよりはマシと思うがそれでもこの世界に放り込まれたら苦労しそうだ。
    【ザンツェ】猫のような魔獣。進化したらゴルツェになる。

    【ジーク】ルッツの家の二番目の兄。木工工房で働いている。
    【シキコーザ】若い騎士団員。マインに反感を抱き、護衛対象であるにもかかわらずマインを害し、トロンベを活性化させた罪で「処刑」されたということなので死刑になったようだ。軍隊にとって命令違反は許されないので相当重い罰を受けるだろうなとは思っていたが、まさかそこまでとは。
    【シキコーザの母】→グローリエ
    【司書】図書館で本の管理やレファレンス業務を行う専門職。個人的に司書資格は持っているだけに今の日本で実際に司書になるのがどれくらい大変かは、ぼく自身は司書になる気はなく書店でバイトしてたし本好きの教養のひとつとして取った資格ではあるけれどなんとなく知ってる。麗乃さんは優秀なんやなあと思う。
    【市民権】街にすむことができる権利。旅商人になると手放すことになるらしい。
    【しめじのような茸】一回火を通さないと踊るらしい。
    【修ちゃん】麗乃の幼馴染み。麗乃の世話役。異世界でのルッツみたいなもんか。そのままだったらいつか麗乃と結婚したのかもね。「誰かが面倒みなくっちゃなあ」とかボヤキながら。母親が学会に出るというような記述があるので学者の息子か。麗乃を「妖怪本スキー」と呼ぶ。彼も転生してきていて上級貴族の息子にでもなっていたら都合がいいのだけど。
    【シュタープ】魔法使いが使うタクトみたあな棒。ハリポタを思い出せばよさそう。
    【シュツェーリア】風の女神。
    【シュツェーリアの夜】秋から冬に変わるとき、月が紫色に変じ魔力の高まる夜。リュエルの実を採取するのに最適な日。逆に冬から春に変わるときを「フリュートレーネの夜」があり月が赤く変色する。
    【シュティンルーク】アンゲリカの魔剣。貴族院をなんとかクリアできたごほうびにローゼマインが魔力をこめ、ヘンなことになってないかとフェルディナンドがチェックしたせいで進化しお説教する魔剣となった。アンゲリカがとても気に入ってるようなのでいいけど…
    【出産】今の日本でも出産時の乳児死亡率は意外なほど大きい数字だがマインのいる文明レベルだと出産は母子ともに相当危険だと思われる。マインの家では、最初の子は流産、次は男の子で一年たたずに死亡。次がトゥーリ、その次がマイン(オリジナル・マインは実は死んでいる)、次の子は冬を越えられず、その次は流産。の六人きょうだいで本当に生き残ったのはトゥーリだけだった。そして物語中で出産された七人目のカミルはどうなる?
    【十歳】一般市民としては、洗礼式と同時に始まった見習い期間が終了する。契約更新するか他の工房へ移動するかなと進路を決めねばならない。助勢はスカートが膝丈から脛丈に変わる。
    【シュミル】魔獣。おおむねウサギ。子どもでも捕獲でき肉も旨く他にも捨てるところがないくらい利用価値が大きい。ただし前足の爪に毒を持っているので注意は必要。
    【シュムネティルム】かなり強い魔獣。ローゼマインは冬の主としてのシュムネティルムと出会う。
    【商業ギルド】商売に関わる者は必ずギルドに登録していないと厳罰を受ける。権力があり、がめつい。
    【ジルヴェスター】若い青色神官。神官長がこいつは性格が悪いと言った。ただ、性根が腐っているわけではないとも。メンタリティは小学生男子。いつも面白そうなことを探しておりマインは面白そうなことをする玩具だと思っているフシあり。誰もこいつの所業を止めようとはしないので上級貴族の一員かあるいは扱いからして領主の一族の可能性が高い。ネタバレすると領主その人。マインとはお互いに「好き放題やな、こいつ」と思いあう関係。何か思いついたら他者にそれを丸投げしてやらせるタイプ。妻はフロレンツィア、子どもは三人いて、ヴィルフリートが一番上で、あとはシャルロッテ、メルヒオール。
    【ジルヴェスターのいちばん上の姉】→ゲオルギーネ
    【白ラディッシュっぽい野菜】包丁の側面で叩き潰すと「ギャッ」と叫び赤ラディッシュになった。
    【神官】神殿の要員。青色の僧衣を着た貴族出身の青色神官と青色巫女。多くは孤児出身の灰色神官と巫女。マインは特殊な条件で青色巫女になった。政変により貴族の数が足りなくなり、神殿に追いやられた貴族の姉弟たちが呼び戻され、今の神殿は要員不足に悩んでいる。特に深刻なのが魔術具に魔力を籠められる者が減っていること。
    【神官長】→フェルディナンド
    【神殿長】→ローゼマイン
    【神殿長・先代】→ベーゼヴァンス

    【煤鉛筆】木簡に字を書くために作った。竈や煙突の煤を集め粘土で固めた。

    【聖女伝説】ローゼマインを聖女に仕立て上げようというフェルディナンドの企み。この企画はローゼマインのためではある。桁違いに大きな魔力量のローゼマインは時として無意識に魔力を垂れ流すことがあるが聖女なら忌避されることはない。
    【政変】どうやら貴族どうしの争いがあったようで貴族の人口が著しく減っているようだ。ゆえに一度は神殿に追いやられていた貴族の子弟たちが呼び戻されているようで青色神官の人数が減っている。そして側仕えだった灰色神官が孤児院戻ってきて一人あたりの食糧が減りいつも飢えている状態。
    【前例】「大丈夫です。わたくし、前例になる覚悟はできています」「後に続こうと思う貴族などいない。君だけだ」領主の養女3 p.160
    【洗礼式】七歳になると洗礼式があり以降は半ば大人扱いになる。

    【素材集め】ローゼマインの生存確率を上げるための薬、ユレーヴェを作るための素材を集めるシリーズ。ファンタジー色が強く出てくる数少ないチャンス。冬は冬の主となったシュネティルムの魔石。春はタルクロッシュ。夏はローエンベルク山のリーズファルケの卵。秋はリュエルの実。

    【ダームエル】若い騎士団員。マインにも偏見なく接してくれた。ただそのときシキコーザを止めることができなかったので同様の処罰を受けそうになったが多大な罰金と降格(マインの護衛)を受けた。どうもヘンリックの弟らしい。神の加護としては風の適正がある。
    【ダールドルフ子爵夫人】→グローリエ
    【タウの実】森にときおり落ちている赤い実。中は水だけだが持って帰ると干からびているのだがそのまま放置しておくと水分が増え大きくなる。街の人々は夏の星祭りの夜それをぶつけ合って楽しむ。実はトロンベの種。魔力を吸い取る性質があるのでこれを使えば身食いで死ぬ子どもが減るのではないかとマインは考えた。ただし、それを明らかにすると社会が崩壊する可能性がある。
    【ダプラ契約】商人や職人の見習いの雇用契約。将来的に店や業務を任せるための徒弟契約。八年間。マルクはいつか実家の商店に戻るダルアとして数回の契約更新をした後、実家との折り合いが悪くなりダプラとして契約した。
    【ダミアン】グスタフの孫でフリーダの兄。強引で人の言うことを聞かないが商人としての練度は高い。プランタン商会に派遣されてきた。油断ならなそう。
    【ダルア契約】商人や職人の見習いの雇用契約。店長との雇用契約で、ギルベルタ商会では他の商人の子弟をダルアとして預かることが多い。おおむね三年から四年の契約となる。
    【タルクロッシュ】魔獣。女神の水浴場に出没しているようだ。泉からでてくることはない。形状は、デカいガマガエル。

    【ディード】ルッツの父。建築関係の職人。頑固っぽい。
    【ディッター】貴族の競技のようだ。騎獣に乗って戦う。空が舞台なので危険。
    【ディルク】孤児院に預けられた赤ちゃん。デリアが姉代わりになったので似た名前にした。
    【デグルヴァ】イルクナーに生えている木。水につけていると粘りのある水になるらしい。
    【デリア】マインの側仕えとなった八歳の少女。神殿長のスパイだったがマインに敵対する態度を丸出しにしたため望まれた情報が手に入らなかった神殿長に切り捨てられマインに泣きついた。ツンデレではあるが取り込んでみれば貴族の習慣等に詳しいその知識はマインが「化ける」ためには有用だった。マインの部屋をきれいに保つことが主な仕事。
    【天然酵母】「ふわふわパン」を作るためには必要。

    【トゥーリ】マインの姉。一歳違いだがすくすく育っている。緑の髪の美少女。現代の日本人の目から見たら薄汚かったのがマインのお陰できれいになった。お針子をめざしていてコリンナに憧れている。後にコリンナの工房にダプラ見習いとして入社。
    【トウラゴット】ヴィルフリートやローゼマインと同世代の子ども。ライゼガング派。ヴィルフリートの側近候補。
    【トール】ハッセの町の孤児。十一歳男子。ノーラの弟。
    【トッド】ベンノがイタリアンレストランのために雇った若い料理人。男性。
    【トラオペルレの実】イルクナーで紙の原料として試した。乾きが早くツルツルした紙になった。その紙はなんとハリセンへと変じた。
    【トルデリーデ】カルステッドの第二夫人。ローゼマリーを疎んでいた。
    【ドレッファングーア】時の女神。
    【ドロワーズ】ももひきみたいなもんかしら? 女性騎士もスカートの下にはいている。
    【トロンベ】ものすごく成長が速い木。見ている間ににょきにょき伸びていく。マインは「不思議なにょきにょっ木」くらいに思ってるが皆にとってはそんなに気楽なものではないようだ。伸び始めに刈り取らないと辺りの栄養が吸いとられてしまう危険性の高いものなので住民たちは発見したら何を置いても刈り取ることを最優先する。育ちきったらあたりを荒廃した土地にしてしまいさらに拡大しようとし、騎士団でないと対応できない。ただ、紙の材料として最適だったのでマインはけっこう危なっかしいことをしたりもする。本当に大きくなってしまうと一般人の手には負えず騎士団に依頼する必要がある。マインは後にその現場に参加することになる。ちなみにトロンベで作られた紙は燃えにくく、手に入りにくいこともあって高価なものになる。

    【ナディーネ】ブリギッテの下級側仕え見習い。
    【ナンセーブ】イルクナーに生えている魔木。紙の素材に適しているかもしれない。自力で歩き寄生できる木を探す。

    【ニコラ】灰色巫女見習い。オレンジ色っぽい髪を三つ編みにし美味しいものが好き。いつもニコニコしている。モニカとともにマインの側仕えとなる。

    【粘土板】マインがパピルスの次に作ろうとした紙の代替物だが焼いて保存しようとしたら爆発。

    【ノーラ】ハッセの町の孤児。顔立ちが美しいので町長の人身売買商売の商品だったようだ。十四歳。
    【ノルベルト】領主の城での側仕えを束ねる執事。
    【ノレンワケ】暖簾分け。たとえばギルベルタ商会二号店を他の街に作る。別の店として独立するのではなくあくまでも同じ店の別店舗。一号店と二号店は人員の移動も物品の移動もふつうにできる。トゥーリがギルベルタ商会とダプラ契約を結んでもこの方式ならローゼマインについていける。ただこちらの世界にはない考え方で他の人が理解できない。

    【バートアッフェ】小猿のような魔獣。群れで行動し、一匹見たら三十匹はいると思わねばならない。麗乃時代の天敵、「黒い悪魔」のような。
    【灰色神官】神殿の孤児院出身の神官。基本的に神殿以外の場所をまったく知らず生まれて死ぬ。青色神官の側仕えとして使われるが青色神官が何らかの理由で去ると再び孤児院に戻る。女性には貴族や青色神官のへの「花捧げ」の役目も負わされ、それで生まれた私生児がまた孤児院に送られる。
    【ハイディ】ビアスの娘。インク研究に特化したマインみたいな人物でかなり気が合う。夫のヨゼフは苦労の毎日。
    【ハイデマリー】エックハルトの亡くなった妻。
    【ハスハイト】ブリギッテの元婚約者。ちょっと厚顔無恥な人かな。
    【ハッセの町】町長の権力が強い。彼自身は前神殿長に似たタイプの小悪党に過ぎないようだが後ろだてがありそうだ。
    【花捧げ】基本的に女性の灰色神官が求められる、いわゆる夜のおつとめ。ヴィルマは毒牙にかけられそうになったところを危うく主人のクリスティーネに救われそれ以来男性恐怖症になった。
    【パピルス】マインが最初に紙の代わりとして作ろうとして失敗。
    【パルゥ】甘い汁が採れる実。冬の晴れた日の朝、雪の中でしか採れない。実のなっている枝を暖めなければならないが魔力があるのか炎は消えてしまうので手で暖める。昼を過ぎるとぎゅーんと大きくなってぴゅーんと実が飛んでいき木は消えてしまうので午前中が勝負。絞りカスを使ったパルゥケーキはマインオリジナルレシピだが、パルゥの絞りカスは家畜の飼料でもあるので広まって飼料がなくなるのは避けたいから内輪だけの楽しみ。
    【はるか高みに上がる】どうやら死んだことの謂らしい。それも処刑か? 文中ではアルノーやローゼマリーに対して使われていた。

    【ビアス】ヴォルフの死後インク協会の会長になった男。苦労している。
    【東門】街道に面していて旅人が多く活気がある分、治安が悪い。
    【ビンデバルト】伯爵。太っている。

    【フィリーネ】ローゼマインと同じときに洗礼式を受けた少女。絵本の読み聞かせに目を輝かせている。
    【フーゴ】ベンノがイタリアンレストランのために雇った若い料理人。男性。作中で恋人ができるが結局フラれたようだ。
    【フェイ】トゥーリと同じ年の少年。ピンク頭で悪ガキふう。
    【フェシュピール】楽器。リュートと琴を合わせたような感じで、バンドゥーラによく似ている。貴族の嗜み。
    【フェルディナンド】神官長。最重要キャラの一人。マインにとっては神殿におけるベンノのような位置付けとなる。まあ、要するに保護者ですな。ルッツにつぐマインの秘密を知る二人目となる。落ち着いていておっさんぽいが初登場時で実は二十歳。神殿では神殿長に次ぐ位。魔力量はけた外れに多く、彼の「隠し部屋」に入れるのは神殿でも他にはマインしかいない。貴族でもあり、愛妾の子どもだった。年齢的に案外マインの婿候補No.1かもしれない? 笑顔になるときは何か悪巧みしてるときで非常に恐ろしく子どもは泣くだろう。普段の無表情がもっとも優しいとき。数少ない趣味は魔術具や薬を作ること。《効率を大事に》
    【冬の主】毎年冬に現れる魔獣の中で最も強いもののことを言う。狩らねば春の到来が遅れるので騎士団総出となる。ローゼマインが出合った冬の主はシュムネティルム。白いサーベルタイガーののうな姿。巨大化したゴルツェよりさらに巨大だった。
    【ブラウ】シュミルという愛玩魔獣。黒と青の中間の色のつやつやした毛並みと金色の瞳。ジルヴェスターが子どもの頃可愛がっていたが可愛がられすぎて命の危険を感じたようでカルステッドに懐いた。ジルヴェスターいわくマインはブラウに似ている。
    【フラン】十七歳の灰色神官。落ち着いているので二十代に見える。フェルディナンドの信頼も厚い側仕えだったがマインの側仕えとなった。当初は不満だったようだがいつも落ち着いておりいろいろめんどうみてくれ、側仕えたちの中心となる。紅茶を淹れるのがとても上手。どうやら美形の一人らしい。
    【プランタン商会】「プランタン」とはグーテンベルク同様、麗乃の世界で印刷に多大な貢献をした人物の名前。本来服飾関係の店だったギルベルタ商会がジャンルを広げすぎ圧力がかかってきたので印刷部門を独立させプランタン商会を設立する。ギルベルタ商会はオットーがトップになり、プランタン商会をベンノが経営する。他にマルクとルッツがベンノについていった。利権を得たい他の商店からも人員が派遣されてきておりそれが各店の精鋭揃いでなかなか優秀。この商会はローゼマインが居を移したときにもついていく予定。ただ、プランタン商会はローゼマインへの依存度が高すぎるのが不安ではある。もしローゼマインになにかあったらやってけるのかと。まあ、ベンノはその辺も意識はしてると思うが。トゥーリはローゼマインについていきたいが、コリンナを尊敬しているのでギルベルタ商会に入るべきかどうかが難しい。
    【フリーダ】商業ギルドのギルド長の孫娘。洗礼式のための髪飾りを欲しがっていた。桜色のツインテール幼女。会話のどこにワナが仕掛けられているかわからず油断できないが、親しい友人ともなる。一番好きなのはお金を数えることと貯めること。マインと同じく身食いを抱えているが金の力で貴族から魔術具を購入し生命を繋いでいる。将来はとある貴族の愛妾になることが決まっているがその代わり貴族街に店を持つことができるので売り上げの三割を貴族に差し出さねばならないもののむしろ楽しみにしている。ギルド長の家は将来貴族の中で暮らしていくフリーダために貴族の習慣や道具を取り入れている。マインとは異なり身食いがなければ健康体。
    【ブリギッテ】女性騎士。ダームエルと同期でともどもローゼマインの護衛となる。暗い赤の髪にアメジストのような瞳。薙刀のような武器を使う。神の加護としては火と土の適正がある。領地持ちのイルクーナ子爵の妹。中級貴族だが婚約者の一家が家の乗っ取りを図ったので婚約破棄した。そのせいでもう結婚相手は見つからないだろうと考えている。レッサーバスが気に入ったらしい。
    【フリターク】フェルディナンドの特訓を受けている青色神官。ローゼマイン推薦。
    【フリッツ】灰色神官。青色神官だった頃のシキコーザに側仕えとして仕えていた我慢強い性格。ローゼマインの側仕えになったが、彼女は以前フリッツが誰に仕えていたかは知らないようだ。おもに工房関係の仕事をしている。
    【フリュートレーネ】水の女神。眷属として十二の女神がいる。
    【フレーベルターク】エーレンフェストの西にある領土。政変でいろいろ困り事が多い。ジルヴェスターの姉の一人が領主に嫁いだ上にジルヴェスターの妻フロレンツィアの実家で領主は兄でもあるので二人はフレーベルタークにとても甘い。
    【フロレンツィア】ジルヴェスターの妻。二歳年上の姉さん女房。銀に近い金髪でおっとりした美女に見えるがジルヴェスターと小型ジルヴェスターである息子を押さえられる偉大な能力を持っている。彼女に言わせるとローゼマインは《整った容姿と強大な魔力、末恐ろしいほどの頭の回転、新しい流行を生み出すための発想、それをいち早く作り上げてしまう行動力、他人に対する慈愛の心。目を離すと、すがにも死んでしまいそうな虚弱さ。》領主の養女第4巻p.331

    【ベーゼヴァンス】マインが神殿に入ったときの神殿長。自尊心だけは高い小者。領主の母親の弟。そのわりに魔力量が少なく劣等感を抱いている。マインに威圧されて失神した。今後もいろいろ不愉快なことをやってくれるだろう?
    【ベルーフ】工房の親方になるための資格。
    【ベレア】酒のようだ。
    【変人】「わたくし、絶対に諦めません。凡人はやめて、奇人変人を目指します!」「待ちなさい、君はすでに変人だ。目指すべき方向はそちらではない」領主の養女3 p.80
    【ベンノ】商人。ギルベルタ商会のトップ。特に重要なキャラの一人。オットーに紹介された。ベンチャー企業のトップのようなギラギラしたところがある。商人として遣り手で厳しくもあるがだんだんマインの保護者のような立場になっていってしまう。虚弱な姪を心配する叔父ってところか。結婚したかった女性が亡くなっていて、彼女以上の女性は見つけられないだろうからおそらく結婚しないだろうと自分で考えている。近い将来商会は妹に任せ、自分は独立するつもりのようだ。
    【ヘンリック】下級貴族。フリーダの契約相手。グスタフが人柄だけで選んだらしい。ということは人柄はいいということなのだろう。どうやらダームエルの兄らしい。

    【星祭り】夏の祭り。水風船のようなタウの実をぶつけ合う祭り。結婚した新郎新婦にぶつけるらしい。貴族の間では星結びの儀式というものがあるらしいが、水風船のぶつけ合いはなさそうだ。
    【ボディス】女性が身につけるベストのようはもの。前が開くようになっていて紐で締めつけボディラインが美しく見えるようにする。
    【ボルフェ】アルマジロのように甲羅が堅く、ボールのように丸まる魔獣。転じてそれを蹴って楽しむサッカーのような競技の名称。
    【本の内容】マインというか麗乃は本当に本であれば何でもいいようで、兵の運用方法の本ですら楽しく読めてしまう。恐ろしい子。

    【マイン】主人公。本須麗乃の転生した姿。スタート時五歳だが身体が弱く三歳くらいに見える。何かしたら基本倒れるので何もさせてもらえない。あくまでも頭脳労働者。紺色(夜色)の髪。ふだんは金色の瞳だが怒ると複雑な虹色になる。たぶん油膜ができるのだろう? あるいは魔力膜? 本を読んでいれば他に何もいらないというタイプなのにこちらの世界には(容易に入手できるような)本がなくそれならば自分で作ってしまおうという考えに至った。オリジナルのマインは麗乃より音感がよくほぼ絶対音感に近いのではないかと思われる。エラ視点では超絶美少女のようだ。神の加護としてはおそらくすべての要素の適正がある。
    【マイン工房】元々はマインが小遣い稼ぎのために立ち上げた。本作りと、そのための資金作りが目的だが孤児院の外貨獲得のためともなった。
    【マインの家族】父親の兵士長ギュンター。裁縫の腕がいい美人の母エーファ、将来美人になるであろうお針子見習いの姉トゥーリ、そしてマインの四人家族。後に一人追加。
    【マインの結婚】巫女見習いのとき神官長によるとマインの魔力量だと遅かれ早かれ貴族に取り込まれ、中級以上の貴族と結婚するしかなくなるとのこと。まあ、なんとか生き延びることができればの話なのでこの時点でのマインは特に気にしていなかったが。
    【マインの体調】マインは身体が弱い。最初は家を出るだけで青息吐息という虚弱体質。オリジナルのマインはすでに熱で死んでその身体に本須麗乃の精神と記憶(魂というか)が入った形。オリジナルのマインから病弱なところは受け継ぎちょっと無理をしたらすぐ熱を出して倒れる。どうやら「身食い」と呼ばれる病気らしい。マイン=本須麗乃はとてもわがままで自分の目的のためならそう簡単には誰の言うことも聞かないので突っ走っては倒れる。後に、マインの体調を最もよく把握しているルッツがベンノたちから「マイン係」? に任命された。彼女の身体が人並みだったら無制限に世界を変えるようなとんでもない騒動を引き起こすことになっていたかもしれないし、誰かの不興を買って殺されたりしていたかもしれないし、魔女として処刑されたかもしれないし、その後の成り上がりもなかったかもしれない。
    【マインの知人】まず、何かと世話を焼いてくれる幼馴染みで商人になりたいと思ってる少年ルッツ。門番で会計がらみの仕事を一手に引き受けている元旅商人のオットー。新進気鋭の商人ベンノ。その部下でよく気がつくマルク。マインをスカウトしようとしている商業ギルドのギルド長グスタフ。その孫娘でお金を数えるのが何より好きな桃色ツインテール美幼女フリーダ。など。
    【マインの知人・神殿編】神官長フェルディナンド。側仕えとして頼りになるフラン、腕白なギル、神殿長のスパイで貴族の愛人になりたいデリア、絵や文字の上手なヴィルマ、楽器の演奏が好きでマインよりよっぽど貴族のお嬢様に見えるロジーナ。
    【魔剣】魔力をこめると刀身が長くなってゆく。アンゲリカの魔剣にローゼマインの魔力をこめると…フェルディナンドになっちゃった。
    【魔獣】体内に魔石を持ちそれに刃物が触れた瞬間溶けてしまう。集団で出てきたとき他の魔獣の死体の魔石を食べると強くなるので倒すときには必ず魔石を壊すようにしないといけない。
    【魔術結界】街を取り囲んでいるらしい。契約魔術が届く範囲はこの結界内。ただし、貴族が使う契約魔術は結界を超える。
    【マルク】ベンノの経営するギルベルタ商会の従業員。ベンノの右腕的存在。従業員の教育係でもあるようだ。マインとルッツに発注書(契約書)の書き方を教えてくれる。後々マインとルッツの面倒を親身に見てくれる。マインいわく「素敵紳士」なので作業服が似合わないから力仕事はさせたくない。ベンノならOK。実家も店をやっていたのでいつか戻る予定だったが長兄との折り合いが悪くなりベンノとともにギルベルタ商会を大きくした。その途中で実家を踏み台にしたらしい。
    【マルグリット】マインの入った部屋を前に使っていた青色巫女。貴族らしい貴族だったようだ。出ていったのかと思っていたがどうやら自殺したもよう。それにはフランが関わっているような感じ。クリスティーネと同一人物かどうか不明。違うような感じ。
    【マルテ】ハッセの町の孤児。まだ小さいが顔立ちが美しいので町長の人身売買商売の商品だったようだ。八歳。引っ込み思案。

    【身食い】マインを侵す熱。魔力過剰症。魔力に食われて遠くない将来、死ぬことになる。対応手段はあるにはあるがそのための壁が厚い。フリーダもそうだった。後にマインはこれを回避する手段を見つけ出すが世界のありようを変えてしまうほどの情報なので外には出せない。基本的に貴族は全員身食いなのかもしれない?
    【水汲みポンプ】ローゼマインが発案し、ザックが設計した。これは売るというよりも水汲みの大変さを緩和させるため普及させたい商品。ただ、鍛冶協会に設計図を管理させ売れるたびいくらかが入ってくるようなシステムを構築しようとしている。特許ってことやね。後々著作権を導入したいローゼマインの布石。

    【女神の水浴場】フォンテドルフ近くにある泉の中にローゼマインの薬の素材のひとつ、ライレーネの蜜が採取できる花が咲く。睡蓮みたいな感じ? 春のフリュートレーネの夜に魔力が満ちる。
    【目薬】暗いところでも明かりなしで活動できる目薬。素材集めで使われた。ローゼマインいわく「苦い」そうだ。目薬に味を感じる人と感じない人がいるそうで、ローゼマインは感じる派だがフェルディナンドは感じない派だ。
    【メスティオノーラ】英知の女神。
    【メリル】食べられる木の実。油が採れる。これを使ってマインは「簡易ちゃんリンシャン」を作った。

    【モーリッツ】ヴィルフリートの家庭教師。デキの悪い生徒に、というかまったくやる気のない坊っちゃんに苦労している。
    【木簡】マインが挑戦したパピルス、粘土板に次ぐ第三の紙代替物。黄河文明。が、あえなく薪として燃やされた。
    【本須麗乃/もとす・うらの】→麗乃
    【モニカ】灰色巫女見習い。深緑色の髪を後ろでひとつにまとめている寡黙で真面目な性格。委員長タイプ。ニコラとともにマインの側仕えとなる。ヴィルマに懐いている。

    【闇と光の夫婦神】最高神。

    【ユストクス】秋の収穫祭に共に行くことになった徴税官。リヒャルダの息子。灰色の髪、茶色の瞳、やや小柄で細身。フェルディナンドに気安い感じで話せる人。どうやら諜報活動を使われているようだ。情報や素材を集めることが趣味。騎獣は角がいっぱいあり羽もある牛のような魔獣バッヘルム。好奇心を満足するためだったらなんでもやってしまう、ある意味ローゼマインと互角のトラブルメーカー。レギュラーになったら頼りになりそう(楽しそう)。
    【ユッテ】フリーダんちの下働きの女性。
    【ユレーヴェ】マインのための薬。体調を整え、回復もさせる。滋養強壮薬でもある? そのための材料は自ら採取するのが効果的。

    【曜日】曜日のようなものもある。水の日、芽の日、火の日、葉の日、風の日、実の日、土の日があり順に繰り返される。土の日は安息日。
    【羊皮紙】マインが最初に見かけた紙のような物体。一枚でギュンターの月給くらい。
    【ヨゼフ】ハイディの夫にしてビアスの工房の実質的な跡取り。同じようなパートナーを持ったせいでルッツと気が合う。
    【ヨハン】鍛冶工房の若い職人。腕はいい。仕事にこだわる完璧主義者だが遅い。マインから「グーテンベルク」の称号をもらう。
    【夜】「ホニャララの夜」と呼ばれる時期がある。その頃には一定地域で魔力が満ちふまんと異なる状態になるらしい。春は「フリュートレーネの夜」、秋は「シュツェーリアの夜」

    【ライデンシャフト】火の神。イメージカラーは青。
    【ライデンシャフトの槍】神殿にあった神具。臨時にローゼマインの武器となった。
    【ラウラ】トゥーリの工房仲間。
    【ラルフ】ルッツの兄。トゥーリと同じ年の男の子。赤毛。子どもたちのまとめ役。たぶんそのままいけば将来的にはトゥーリの夫になれるかもしれない果報者。
    【ランプレヒト】カルステッドとエルヴィーラの次男。騎士寮にいる。ヴィルフリートの護衛騎士。出会ったとき十六歳。騎獣は羽のついた狼っぽい動物。

    【リーズファルケ】鳥の魔獣。ライデンシャフトの怒りを鎮めると言われている。卵がローゼマインの素材集めのため狙われた。ローエンベルク山にいるようだ。
    【リーゼ】ベンノの恋人だった人物でもう亡くなっている。その死後ベンノはもう結婚に対しての興味を失っている。商人としてもベンノと対等なパートナーになれるレベルだったようだ。商売に関する口喧嘩でベンノはリーゼに勝てたことがないらしい。ベンノにとってマインは娘のようなものでもあり、リーゼの生まれ変わりのような感もあるのかもしれない。三十歳くらいの歳の差があるので結婚はできなさそうだが。
    【リタ】トゥーリの工房仲間。
    【リック】ハッセの町の孤児。十二歳男子。マルテの兄。
    【リヒト】ハッセの町長の親戚で雑務を手伝っている補佐的な人物。いかにも中間管理職っぽい。
    【リヒャルダ】領主の城でのローゼマインの側仕え筆頭。「おばあちゃま」といった印象で孫もいる。カルステッドの教育係で、ジルヴェスターの乳母をしたのちそのまま側仕えをした。フェルディナンドも子どもの頃から知っている。敵に回してはいけないが好意的に接してもらえている場合とても頼りになりそうだ。ローゼマインのことを「姫様」と呼ぶ。
    【流行】《わたくし達は流行を追わねばなりませんから、似合わぬ衣装でも身にまといます。》領主の養女3 p192
    【料理】マインはけっこう料理が上手い。麗乃だった頃は本しか読んでなかったのかと思ったら意外。本の知識だけでなんとかなるものではなかろうに。
    【リンハルト】騎士? ヴィルフリートの側近。

    【ルッツ】マインと同じ年の少年。重要キャラの筆頭。マインの相棒となる。ラルフの弟。金髪で翡翠のような緑色の目。なんというかある意味色仕掛けでマインに利用されることになりマインの世話役として長く苦労を共にした。旅商人になるのが夢だが壁は大きい。マインの秘密を知った最初の人物。《だから、オレのマインはお前でいいよ》第三巻p.182。順調ならマインと結婚する相手候補No.1だが、貴族としか結婚できそうにないマインの立場からすると難しい。
    【ルングシュメール】癒しの女神。

    【レオン】ギルベルタ商会のダプラ。神殿の孤児院に派遣され行儀作法の修行とともに工房の手伝いをさせられている。
    【レッサーバス】マインの騎獣。レッサーパンダの姿をしたバスタイプの乗り物。サイズは可変。他者も乗せられる。バックミラーもついている。ローゼマインの体力のなさを考慮すると次はエアコンも実装したいとこやね。モデルは猫っぽいバスか? イラストの登場回数を増やしてほしい。
    【レナーテ】コリンナとオットーの娘。カミルと同時期、マインの巫女見習い期間中に生まれた。ギルベルタ商会の跡取り娘。

    【ロイエーア】ゲルラッハ子爵夫人。
    【ローエンベルクの山】夏の素材集めで行くと思われる地。火山と思われる。リーズファルケというライデンシャフトの怒りを抑えると言われる鳥型魔獣の卵をいただくそうだ。正確にはリーズファルケの卵はローエンベルク山の魔力を蓄えて孵化する。卵を盗むと行き場のなくなった山の魔力により噴火する。
    【ローゼマイン】マインの新しい名前。
    【ローゼマインおすすめレシピ集】領主の娘になったからには流行の発信者にならねばならない。印刷業が広まったら出版してみたいと企んでいる。
    【ローゼマリー】カルステッドの第三夫人。トルデリーデに疎まれ心労で倒れた。マインの実の母。という設定。存在自体は架空ではないが、設定は架空。
    【カルラ】ルッツとラルフの母。
    【ロジーナ】灰色神官の一人。芸術巫女と呼ばれたクリスティーネの側仕えだった。楽器の演奏が得意。綺麗な顔立ち。マインの側仕えとなりフェシュピールを教える役目を仰せつかるが他のことをまったくしようとしないので他の側仕えと軋轢が発生。マインにとってはお嬢様的振る舞いのためのお手本。芸術巫女の嗜みとして絵を描くのも上手い。クリスティーナ凄い!

  • 事業拡大フェイズ、という言い方も雑だが、製紙業の拡大や服飾デザインの新規考案など、異世界がどんどんと我々の世界の技術に侵食されていく。

    そうした物品の変化も面白いのだが、そこにくっついて「概念(考え方)」が変わっていくのが面白い。前巻から引き続きだが、著作権的な考えを導入しようとしているのが印象的だった。

    どう考えても主人公では太刀打ち出来なさそうな政敵キャラも出現し、さて周りの大人たちとどのように対抗していくのか、また先が楽しみ。

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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