【小説12巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女5」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864726009

作品紹介・あらすじ

2022年春TVアニメ第3期放送決定!シリーズ累計500万部突破!(電子書籍を含む)

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。そして、物語としては、いい感じでそのまま治療へ。
    ヴィルフリートのバカ行動が引き起こしていく問題とその決着のつけかた。
    それと、ヴィルフリートの妹シャルロッテの洗礼式で起きるキッドナップ事件。
    毒で死にかけているローゼマインを助けて、そのまま治療液につけられ、
    ここから2年の眠りにつく。その間の側仕えやら周りの人々の生活やらも語られる。
    まあ、アホ息子も大きくなってから処刑するしかなくなるより、
    年少の間に学んでくれるほうが、始末しやすそうではある。
    いい感じの落としどころで読んでいて違和感がすくなくて良い。
    脳筋おじいさまが私的には好き。ユクトクスと並んで2人推せる。

  • このところ順風満帆続きだったのが、久々に波乱のある展開。
    おもしろかった。
    切ない思いも、つらい時だからこそわかる人のあたたかみ。
    ジーンとくる。

    最初は影が薄かったカルステッドの父・ボニファティウスだが、後半になって明らかになった愛すべき個性がおもしろい。
    巻末おまけ4コマ漫画のエピソードも、彼の性格が出ていて、たのしい。

    今回のヴィルフリートは、さすがに愚かすぎた。

    冒頭の人物紹介で、内容がネタバレされているのが、気になる。

  • おぉ!急転直下!そして、前巻からの伏線もきっちり回収!お見事〜!おじいさまの性格も、こんな人柄だったのか、、、と好感しかない。
    領主一家の子供たちが、想像に反していい子たちだし、お互いが刺激しあって成長してる。
    孤児院の中もヴィルマの苦手克服が個人的にはググッときた。守られてるだけも良かったけど、成長するのってパワーいるけど克服した姿に感動する。
    ダームエルの結婚の行く末もそうきたかー、でした。お互い最後に話し合うことができて、本当によかった。ブリギッテのその後も気になるし、アンゲリカとおじいさまの特訓状況も気になる。

  • 前巻が恋のフワフワ話で、今回は結婚の現実が突き付けられるシビアな内容。ローゼマインにも魔の手が…。

    エーレンフェストの結婚事情が様々発生。
    派遣された灰色神官が現地の民と結婚したいと言い出したり、忙しくて恋愛どころじゃないルッツとトゥーリ。
    護衛騎士を続けたいダームエルと地元に帰りたいブリギッテの破局。
    …からのフーゴとエラの職場恋愛。
    結婚となると住む場所、仕事、生活様式、事前のに決めておかないといけないことが段違いに多くなる。

    「灰色神官でない生き方を見つめ、様々な家族や夫婦のあり方を見て、わかり合う努力をしてほしいと思います。わたくしはフォルクだけが譲るのではなく、カーヤにばかり負担をかけるのでもなく、苦楽を共にし、お互いを大事にできる関係を気づけることを祈っています」
    って言うのに、自分のことだと政略結婚の駒前提で話すんだもんなぁ。
    ローゼマインの情緒の歪さが目立って彼女自身の恋愛観があまり見えてこないけど、前世のときからそんなテンションだったんだろうか…?

    誘拐されたシャルロッテを助けるために飛び出したけれど、別の貴族に襲われ、毒を受けて眠りにつくことに。
    2年も眠り続けたローゼマインは全く成長しないまま貴族院に向かうことに。

  • 前巻で漠然とした「敵対勢力」の存在が示唆されましたが、ついにローゼマインにその手が迫ります。
    相変わらず敵の黒幕は正体をつかめず、ローゼマインは昏睡状態に陥るなど、大きな転換点を迎えたように思います。

    素材集めを終えた霊薬でローゼマインの虚弱体質が改善するのか、眠っていた間に家族(領主一族や側仕えたち)がどのように変化しているのか、そしてローゼマインはその変化にどのように対応するのか。
    これまでにいくつもの危機を乗り越えてきた彼女の活躍がこの後も楽しみです。

  • 第三部、完。三部が大変楽しかったので、★5つけました。
    グリム計画という、再話事業に手をかけるのですが、そこは柳田國男計画にしてほしかった。
    今回は最近のキャラクター、ボニファティウス(カルステッドの父)、シャルロッテ(ジルヴェスターの長女)なども活躍し、側仕えなど含めるとかなり名前記憶が大変になりつつあります。次から、学校だしなぁ。登場人物紹介が毎巻ついてて、助かります。
    リュエルの実回収も済み、ついにマインが健康に?というところで、前の巻の不穏な種が芽吹いて…というところが一番の山場でした。

  • ヴィルフリートは本当に素直なのだと思います。だから騙されやすいし信じやすい。でもちゃんと自分の非を認めて謝罪出来るってフェルディナンドの言う通り、得難い美点だと思います。
    妹シャルロッテに良いところを見せようと頑張るローゼマインが微笑ましい。ローゼマインの案でとりあえず緩い処分になったヴィルフリート。頑張れ!

    ダームウェルとブリギッテは上手くいきませんでした。イルクナーについてきて欲しかったブリギッテとローゼマインの護衛騎士を辞める訳にはいかないダームウェル。うーん…。難しい二人でしたね。でも傷が浅いうちで良かったのかも。

    襲撃されて毒を飲まされたローゼマインはそのまま二年眠ることになりました。周囲も大変です。
    そして出産を控えた灰色巫女のためにヴィルマを一喝するベンノ。ローゼマインの側仕えも成長せざるを得ません。

  • 3部の終わり

    通して読むと、ヴィルフルートの過ちのバックボーンが理解しやすい
    貴族としてはやはり迂闊だよなぁ
    オズヴァルト達のの教育の問題なのか
    まぁ、それまではそれまでなので、学習面はそこそこだとしても社交や貴族の知識については教育がされてないのでしょうねぇ

    ただ、ヴィルフリートがヴェローニカを慕うのも仕方がないのもよくわかる
    ずっと甘やかされて大事に育てられてきたのに、病気で会えなくなったというのに、実はローゼマインとフェルディナンドに陥れられていると聞かされたら、そりゃぁねぇ……

    一番の問題はオズヴァルトを信用しすぎている領主夫妻かもね



    シャルロッテに激甘なローゼマイン
    貴族の常識としては養子だし、同腹の兄弟ではないのでそこまで親しくすべき関係ではないんですけどね
    現代人の感覚故か、それとも本当の家族と離れている事の穴埋めなのか、姉妹という関係をトゥーリに当てはめて憧れているのか
    ま、全部ひっくるめてなんでしょうねぇ


    ユルゲンシュミットの貴族の常識を知っているシャルロッテだからこそ、ローゼマインの行為を気に病む
    自らを助けようとしたために毒に倒れ、長い眠りにつくことになった姉への想い
    幼い頃からヴィルフリートに対抗する存在として育てられた経緯があり、そんなヴィルフリートが褒めそやす存在のローゼマイン
    まぁ、親近感も湧きますよねー

    その想いの危うさについてジルヴェスターの指摘しているなぁ



    ヒルシュール視点のSS
    ノルベルトが叔父なんだよなぁ
    となると血筋も領主一族に近いわけで、魔力もそこそこあるのでしょうね

    後の行動があれですけど、一応教師らしい仕事もめんどくさがりながらこなしてはいるんですよね
    そして本当に学生の事を考えているんだよなぁ
    ま、研究狂いなのは変わらないんですけどね

  • 起承転結に分けるなら第三部そのものが「転」ではあったが、その最終巻の大ラスですっげえ大玉転がしをしてきたな!

    製紙業、印刷機、本の題材集めと主人公のメインストリームが着々と進む中、政治的なきな臭さが一気に領主の娘としての身に降りかかってきた。てっきり大人達が解決するかと思いきや、思わぬ鋭い洞察を見せ丁寧に捌く様は面白い。

    そんな中、もしかしたら本作シリーズで初に近い気がする本格恋愛模様が出てきたが、その顛末が世界観の強化になっているのも面白い。

  • ブリギッテとダームエルに涙
    ボニファティウス最高!
    久々にルッツ嬉しい

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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