【小説13巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員1」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864726344

作品紹介・あらすじ

約二年間の眠りから目覚めたローゼマイン。周囲の変化は大きく、浦島太郎状態に不安がいっぱい。けれど、休む間もなく、貴族になるための学校「貴族院」へ入学する。そこは魔力の扱いや魔術具の調合を教えられ、領主候補生は領主として領地を治めるための魔術を学ぶ場。個性的な教師や他領の子供達と一緒に寮生活をしながら、成長を目指す-はずが、院内に大型図書館があるとわかって大変。王族も領主候補生もほぼ眼中になく、ローゼマインは図書館へ突き進むのだった!本を読むためには手段を選んでいられません!学園を舞台に繰り広げられる、ビブリア・ファンタジー新章開幕!書き下ろしSS×2本、お馴染み椎名優描き下ろし「四コマ漫画」、「第2回人気キャラクター投票結果」収録!このライトノベルがすごい!2018(単行本・ノベルス部門)第1位。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。ほんと、設定がすばらしい。
    ホグワーツ大好きだったが、もしかしたら、ここの貴族院はそれより面白いかも。
    全世界で翻訳されて、どれぐらい受け入れられるか、ものすごく興味がある。
    2年間、治療の眠りについたあと、すぐに”貴族院”へ。学校を卒業しないと、貴族にはならない、というところがまず面白い。権力や力をもつものは、それ相応の知性と知識、そして訓練がいるという、当たり前ながら、日本では存外意識されていないと思うところにフォーカスされていて、非常に共感が持てる。
    学校でのカリキュラムも面白い、最初にテストがあり、不合格の者だけ講義を受けるシステム。これは、とても合理的。”貴族”という設定と、明確なハイエラルキーがあればこそではあるが、これは合理的で羨ましい。
    入学、入寮、側仕えの選出と、ローゼマインの学年(1年生)の全員初回合格を目指す成績向上委員会。
    王族と他領の貴族がちらほら出てくる。
    なんといってもヴァイスシュヴァルツが良い。
    シュタープ作成もとても面白い設定で楽しかった。
    これは、ますます読むのが加速する。

  • 毎回、環境を変えながら下剋上していくシリーズ。
    今回の変化は特に大きかった。

    基本視点が国になり、スケールも大きく。
    全寮制魔法学校的な、ファンタジーライフが中心に。

    ローゼマインが眠っている間に、まわりがぐっと成長し、パワーバランスが戻ったのが、よかった。
    ローゼマインとフェルディナンドだけが賢く、まわりを一方的に啓蒙するのではなく、双方向にやり取りがある方が、やっぱりたのしい。

    登場人物が一気に増え、キャラをつかみきれていない。

  • 眠りから目覚め、準備不足なまま貴族院に領主候補として入学したローゼマインが、図書館目掛けて暴走する。

    2年の間に周りは成長しているのに自分は変わらず、健康になるどころか筋肉が衰えて魔力が増えて扱いづらくなっているし、貴族院入学は目前で、自覚がないのに10歳だからと周りの扱いも変わってくる。

    色々足りてない中、貴族院でのエーレンフェスト領の順位を上げるため(図書館での利用優先権をあげるため)、ローゼマインのやる気に火が付いた。

    貴族院入学で新しい登場人物がめちゃくちゃ増えて、登場人物一覧と地図があることがすごくありがたい。。

    下町時代を知る人がいないから、ローゼマインの虚弱さと本への執念と突飛な行動に振り回される周囲の困惑がすごい。
    しかも貴族らしく領主の養女の能力に対する思惑が入り混じる中、図書館と本しか目に入らないローゼマインの行動がすごく危うい。

    まだ4章が始まったばかりなのに中央の王子に絡まれるわ、図書館行きたさに試験を速攻で終わらせ、一年生全員合格のためスパルタ指導したり、倒れて捜索されたり、図書館に来れた喜びで思わず一曲作ったり、思わず祝福を行いウサギ型の魔道具の主となったり、領地で待つ保護者達の胃を痛めまくっている(笑)

    ヴィルフリートや側近たちはローゼマインの暴走を止められるのか!?

  • 2年寝てて、目覚めたらみんな大きくなってた恐怖、すごい伝わった。これは怖い。知ってるのに知らない人に囲まれるのってホラー。
    でもマインの適応力がここでもフルで発揮されるし、すぐに貴族院に入ってまた新しい環境に入るとか、かなりハードモード。
    体力回復のために眠りについたはずなのに、全然回復してない感じがするのが残念。。。
    貴族院で一気に登場人物が増えたし、これまで少し出てた魔術関連のワードもたくさん出てくるし、読んでる方も環境の変化についてくの必死。

  • 貴族院編も楽しい!表紙のウサギがスッゴく話に出てきて、それも楽しいし、フェルディナンドの師、ヒルシュールが約束通りってキャラクターでたまらない。早い段階で出てきていた「シュミル」がなにか、ようやく解ります。あとは、王族との係わらせ方がまた読み手の心をくすぐる。これからどうなっていくのやら。まだ、学校で殆ど過ごさず一冊終了なんて、先はながーく楽しめるようです。

  • まさか、2年も眠り続け浦島太郎になるとは思っていませんでしたが、フェルディナントのスパルタ教育の甲斐あって、貴族院での生活も順調な(?)スタートを切りました。
    念願の図書館にも足を踏み入れ、滑り出しはまずまずです。

    とはいえ、因縁のアーレンスバッハ勢とは揉め事も多くなりそうで、ヴィルフリートの頑張りに頼るしかないこと、新しく「側近」となった面々の個性がこの後どのように花開くのかということも次巻以降の気になるポイントです。

  • 貴族院の開始

    ハルトムートが初っ端からキモい
    オティーリエの心配がよくわかる……

    ローゼマインの側近が少なすぎないか?
    まぁ、同年代にヴィルフリートとシャルロッテがいて、2年間眠ていたという事情があるのはわかるんだけど
    護衛騎士、特に成人の女性が少ないんだよね
    今までもブリギッテしかいなかったというのも異常といえば異常なんだけど
    それは神殿に立ち入るという特殊性もあってだからなぁ
    となると、やはり側近が少ないというのも仕方がないのかねぇ


    アナスタ0ジウスとの初対面
    聖女云々のやり取りが強烈に皮肉効いてる
    「情報収集できてねーなオメェ」と言っているに相応しい
    保護者ーズが後の尋問回で頭抱えるわなぁ


    一年生が全員合格まで図書館禁止令
    やはりヴィルフリートは迂闊……
    ただ、ローゼマインはフェルディナンドのスパルタが基準なので、まだ緩い方かもしれない


    アンゲリカの評価について
    座学とかはともかく、騎士としての実直な態度は評価されてるんだよなぁ
    考えることに関してはポンコツではあるんだけど、騎士としてはフェルディナンド様にも剣を向けられる程に忠義がある
    ま、やはり考えられないからその後がダメですけどね

    そしてレオノーレは既にこの時点でコルネリウスの事が気になっているというね ニヤニヤ


    騎獣作成の授業でフラウレルムがローゼマインへの当たりが強いのって、ビンデバルト伯爵の件がローゼマインのせいだからか?
    この時点で知ってるんだっけ?
    まぁ、フラウレルムのなのでいつもの事なのかもしれないですけどね


    ハルトムートが言う祝福の違い
    普通の貴族の祝福は魔力を放出しているだけなのに対し、ローゼマインは本当に紙に祈りを捧げた祝福だからか?
    光の煌きの描写って奉納式に参加した学生視点でも語られているし、祝福も本当の貴色ということなんじゃなかろうか?

  • 貴族院入学のお話。
    安定した面白さ。

  • いよいよ領地を離れる貴族院編に突入です。
    他領の領主候補生との交流に国内で二番目の蔵書量を誇る図書館。こんな、マインが暴走して騒動を巻き起こすことが約束されたシチュエーションが面白くない訳ありません。
    そして、期待を裏切ることなく次から次へと騒動を起こしくれるマイン。最高だな。
    この先もどんな騒動を起こしてくれるのか貴族院での生活楽しみです。
    しかし、ここは各地の領主候補生が集まる場。楽しいだけではありません。アーレンスバッハの領主候補生ディートリンデが保護者のいない場でどう絡んでくるのか。ヴィルフリートは過ちを繰り返さずに対処することができるのか。
    ヴィルフリートが成長した姿を見せてくれることに期待したいですね。

  • 二年間の眠りから覚めたらいきなり貴族院での生活へ。
    さらに魔法色が強くなってローゼマインのぶっ飛び具合もグレードアップ。ものすごく楽しいですよ。

    『このライトノベルがすごい2018』第一位おめでとう!

    限定SS『特別措置の申請』ヒンシュール視点。眠ったローゼマインについて貴族院ではどう対応されたか?

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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