アゲインスト・リテラシー ─グラフィティ文化論 Against Literacy: On Graffiti Culture ((LIXIL出版))

  • LIXIL出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864800143

感想・レビュー・書評

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  • 内容は面白いのに、このクソ文章のせいですげー読み難い

    やっぱりグラフィティって、ナルティシズムと自己顕示欲だよなー
    と思わせる文章

  • 都市空間に自らの名前(タグ)をかき残すことで、都市の中に痕跡を残していくこと。都市の歴史とともに始まったようなこういった行為が、20世紀以降の歴史の中でどのように変化していったのかということを、非常に豊富な事例で解き明かしている。

    その中で、特に「リテラシー」という観点から、それが受け取り手に対してどのように受け止められるのかということに重点を置いて分析がなされている。

    確かに、都市空間の中で行われるグラフィティという行為は、美術館のように特定のアートの意味を読み解くリテラシーをもった人に向けた行為ではなく、ほぼ不特定多数といってもよい人々の目に触れる行為である。

    その中で、だれにどのように解ってもらうかということは非常に戦略的なビジョンを要求される。また、意図的に解ってもらわないことも、時には重要であろう。

    そして、そのようなグラフィティがつくり出すコミュニケーションが、その都市空間や社会の文化的な側面を映し出し、またその地区を変えていく一つのきっかけとなる。スタイルやメッセージの内容だけでなく、そのような都市文化の変容も捉えたという意味で、非常に興味深く読めた。

    また、最近注目を集めているシャロン・ズーキン氏の議論などを参照しながら論を展開している点も、都市の新しい捉え方を実践しているように感じた。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784864800143

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著者プロフィール

アーティスト。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を起点にメディアを横断する表現を展開し、現代美術の領域で注目される。1983年にイタリア人の父と日本人の母のもと東京に生まれ、同地で育つ。2007年、慶應義塾大学環境情報学部卒業。2009年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。2011年にアジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘で渡米。2012年よりニューヨークを拠点にする。大和日英基金(ロンドン)、マリアンナ・キストラー・ビーチ美術館(カンザス)、ポーラ美術館(箱根)、中村キース・ヘリング美術館(山梨)、タワー49ギャラリー(ニューヨーク)で個展を開催。著書に『アゲインスト・リテラシー―グラフィティ文化論』(LIXIL出版)、『ストリートアートの素顔―ニューヨーク・ライティング文化』(青土社)、企画監修に『美術手帖』2017年6月号エアロゾル・ライティング特集、コラボレーションに「コム デ ギャルソン 2012S/S ホワイトドラマ」などがある。www.enricoisamuoyama.net


「2020年 『ストリートの美術 トゥオンブリからバンクシーまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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