文字の博覧会―旅して集めた"みんぱく"中西コレクション (LIXIL BOOKLET)
- LIXIL出版 (2016年3月10日発売)
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感想 : 7件
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- Amazon.co.jp ・本 (86ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864805131
感想・レビュー・書評
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まさに“文字”の博覧会!
“言語”ではなく“文字”の世界コレクション。
書かれる粘土や石、葉、紙の材質によっての変容。
装飾、それをわかりやすくするための変容。
土地の言語に合わせての変容。
様々な変容により、文字は淘汰し、分岐する。
これが一個人の蒐集というのも驚きである。
万人に寄与するために、国立民族学博物館に
寄贈した遺族の選択も素晴らしい。
研究者でなくとも、現物の世界の“文字”を一冊の本で愛でられる、
そんな国にいてよかったと、しみじみ思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人類にとって最大の発明の一つとされる「文字」にスポットを当て、その中でも"みんぱく"こと国立民族学博物館に収められた「中西コレクション」を中心に、世界の文字から約50種類を取り上げた本。
カラー図版が多く、特に写本の手仕事の美しさがよく伝わってくる。コレクション本なので語族、語源などに言及した解説は少ないが、文字の特徴はよくまとめられている。収集した際の苦労エピソードもあって読み物としても楽しい。
祖父江慎デザインなので、1ページも油断できない。フォント、紙質、文字組どれもが収集された文字に合わせたデザインなので変幻自在にページが変わる。ただめくっているだけでも楽しい一冊。
この本LIXIL出版 (1982〜2021.11)も倒産している。現在出回っている分で終わりだろう。残念。