家事場の女神さま (ヴィレッジブックス F キ 3-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (597ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864910392

作品紹介・あらすじ

サマンサ・スウィーティング、28歳。職業、弁護士。ロンドンの大手法律事務所で昼夜問わず分きざみの仕事に追われる毎日だ。ところがある日、クライアントに高額の損害をこうむらせるという自分のミスが発覚する。ことの重大さに耐えきれなくなった彼女は事務所を飛び出し、あてもないまま電車に飛び乗った。やがて行き着いたのは郊外の町のとあるお屋敷。ひょんなことから、そこで家政婦として働くことになったサマンサだったが、掃除に洗濯、料理はひとつもできない。バレないようにごまかし続けていたけれど、屋敷の庭師として働く青年ナサニエルに見抜かれてしまい…。

感想・レビュー・書評

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  • バリキャリの弁護士だが家事は苦手なヒロインが、ひょんなことから家政婦に‥?
    面白く読めました☆

    サマンサ・スウィーティングは、ロンドンの大手法律事務所で働く28歳の弁護士。
    母親も兄も弁護士という育ちで、キャリアを駆け上ってはいるが、私生活はすっかり犠牲になっている有様。
    冷蔵庫は空っぽ、恋人と会う時間もとっくに消滅‥

    あり得ないような自分のミスで大きな損失を出したことに気づき、ショックを受けたサマンサはロンドンを飛び出してさまよう。
    たまたま迷い込んだ家で、セレブでちょっとおかしな夫婦に家政婦と間違えられ、その場しのぎで働いてみます。
    バレそうでなかなかバレないのが、スリルと笑いをもたらします。

    その家の庭師として働いていた感じのいい青年ナサニエルには見抜かれてしまうが、その紹介で家事を教えてもらえることになり、次々にこなして間に合わせていきます。やがて‥
    そこでの暮らしに幸福を感じるようになったサマンサだが、ロンドンでの事件にもまた展開が‥?
    ちょっと、このタイトルと内容は、ずれているみたいだけどね。
    家事場というのは、サマンサにとっての台所の火事場っぷりにあってるかも♪

    ミステリ的な要素もあり、窮地に陥ったヒロインが逆転ホームランを放つ痛快な活躍を楽しめます。
    ユーモラスでよく出来た娯楽作。
    元気が出ますよ♪

  • ロンドンの大手弁護士事務所でパートナーを目指し昼も夜もなく働くサマンサ。
    たった一つのミスでクライアントに莫大な被害を与えた彼女は、あてもなく電車に飛び乗り辿り着いた街で家政婦として働き始めるが…。

    バリキャリで家事は人任せだったサマンサが雇い主の指示を口とお金でごまかし乗り切って行くのは面白いけれど、かなりイラっとさせられる。
    イギリスの学校には全員必修の家庭科とかないのかしら?
    そんな状態のサマンサがいい指導役についただけでみるみる苦手だった家事をこなせるようになっていくのもちょっと…。
    でもこういう話はそこを気にしたら負けなんだろうなぁ。
    プライドが高いサマンサが人生に楽しみを見出して行く様をロマンスと共に楽しんで良し、なんだと思う。
    量を読むと辟易しそうだけれど、たまに手を出す分にはいいかな。
    仕事と人生のバランスは誰にとっても大切なことだと思う(と、自己弁護w)

  • 努力してきた分野で挫折をしても、培ってきた経験により別の分野で役に立てる、という設定が私はすごく好きみたい。

  • 主人公の女性、サマンサと私は、少し似ている。

    いつも時間に追われていて、
    いつも何かに焦っている。

    敏腕弁護士サマンサは、
    とある事件がきっかけで、法律事務所を逃げ出し、家政婦として田舎で働くことになる。
    仕事にがんじがらめになっていたサマンサだが、
    田舎の人々と触れ合うことで、
    次第に人間らしさを取り戻す。

    予定がない休日の過ごし方がわからないシーンでは、思わず「わかるわかる!」と頷いてしまった。
    実際私も何かしていなければならない気がして、動いていないと気が済まない性分だからだ。

    ナサニエルの母、アイリスの言葉が胸に沁みる。


    〜*〜*〜
    行くあてがないときも、人生にはある。
    大きな目標をいつも持っている必要はない。
    つぎにするべきことがわかっていれば、それでいいのだ!

  • レベッカのお買い物日記の同じ作者の本。テイストがとても似ている。家事をまったくやってこなかった主人公がたった一回で料理など習得するのはラノベっぽい。

  • 痛快でした
    結構厚い本ですが
    昔好きだったメグ・ライアンの映画を観ているよう
    何となく結果は分かってはいるけれど
    それでも、楽しくまた共感したりして
    ページをめくる手を止められない
    ここ数日の眠れない夜に一気に読んでしまいました

  • 今まで読んだ小説のなかでも5本の指に入る名作

    あらすじとしては、28歳のサマンサとゆう大手法律事務所でばりばり成果を出す女性弁護士が、とんでもないミスをしてしまい、事務所を去ることになる。ひょんなことから家政婦として働くことになって、自分にとって本当の幸せとはなにかとゆうことに向き合う、とゆうはなし。

    最近読んだ『人間として最良のこと』とゆう本で紹介されていて、面白そうと思って読んでみたけど、私にとってこのタイミングでこの本に出会えたことに運命的なものを感じた。

    まず、私自身が大手の法律事務所で働いていたことがあり、そうゆうとんでもない働き方をしてる弁護士をほんとうに間近でみていたこと。

    そしてサマンサとおなじ28 歳から29歳になるタイミングであること。

    コミカルだけど、ぱっと心が晴れる感じ。読んで良かった。

  • ちょっと今読むのしんどかった(^^;

  • おもしろかった☆バリキャリ弁護士のサマンサ。分刻みのスケジュールをこなし、残業もバンバン休暇もプライベートもなし。
    掃除洗濯等の家事一切どころか片付けすら全く出来ない。そんな彼女のブッ散らかった机に、期限を過ぎた書類を見つけて自分のミスを恐れ慄くあまりパニックになって失踪!
    そこからはもうコメディ!いきなり知らないお屋敷で家政婦になったり、キッチン器具の名前等テキトーなこと言ってバレない(笑)
    アメリカでドラマ化したらおもしろいかも✨
    家事場の女神さまは家事一切を教えてくれたサナニエルのお母さんだよσ^_^;
    登場人物の、良い人悪い人がハッキリしててそこもおもしろい☆
    屋敷の主人夫婦はおバカかもだけど良い人☆
    姪っ子はクソ生意気!
    弁護士仲間はボスを除いて嫌なやつら!
    ナサニエル含め村の人たちはみんなあったかい人達☆
    そのメリハリがとても良かったです☆

  • 面白かったヨ

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