アイアンマン:エクストリミス (MARVEL)

  • ヴィレッジブックス
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本棚登録 : 53
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864910545

作品紹介・あらすじ

国際的な巨大企業の経営者にして世界有数の頭脳の持ち主である大富豪トニー・スターク。人々の耳目と羨望を集め続けてきた彼のもう一つの顔は、黄金のアベンジャーこと"インビンシブル"アイアンマン。だが、とある先端技術の盗難事件をきっかけに、彼の人生は大きな転換を迎える事となる。そのキーワードは「エクストリミス(死の際にて)」。2005年1月、『ニューアベンジャーズ』シリーズのスタートと共に創刊された『アイアンマン』第4シリーズの冒頭を飾り、世界的な大ヒットを記録した映画シリーズの基礎ともなったアイアンマン史上屈指の名作を映画『アイアンマン3』公開に合わせ邦訳。

感想・レビュー・書評

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  • トニーのピュアな理想家としての内面を端的に示したW.エリスのストーリーがしっとりくる。A.グラノフのアートは美しい反面コミックならではの表情のダイナミズムを捨てているのが惜しい。

  • 映画「アイアンマン3」のアイデア元、「エクストリミス」絡みの事件が描かれたアイアンマン単体の作品。他のヒーローは名前のみで、徹底的にアイアンマン1人しか出てこず、作風の統一感があるのが何より魅力的だ。その統一された作風というのが、「優れた技術者であり、社長であり、ヒーローであり、それらのことで悩める一個人トニー・スターク」という軸で徹底している。

    映画版から入った身としては映画版の飄々とした雰囲気は微塵もなくなかなか悩みから出てこないトニーは意外だが、この悩みがどうにも面白い。
    エクストリミスを巡る話としてその要素がしっかり中心に来ており、それをめぐる他キャラとの絡みの中で、悩みは解決されないものの、どういう悩みかがはっきりしてくる展開はかなり練られていて唸る。
    無茶なことをする辺りは、映画版と共通するイメージかもしれない。

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    漫画とアメコミの、表現方法の違いや文化や思想の違いがひたすらに面白くて、何故こうなった、なんかいいとこ取りできないかな、というのを妙に考えてしまいます。映画の枠を出れない不自由さも感じるけど、記号文化を知らなくても誰にでも読めるユニバーサルな表現方法としても観ることができ、アメコミ側の変化も観察したいなと思いました。

    アメコミ版の社長はエキセントリックさが少ない寡黙な人になってるのでちょっとむずむずするよね!!

  • 映画『アイアンマン3』公開に先駆けた、その原案となったエピソードの日本語版。
    ストーリー自体は「強敵出現→敗北→新たな力を得て再戦」という、ヒネリも何もないもの。しかし、冒頭をはじめ要所で差し挟まれる会話シーンに、時代性を感じさせるところがあって、これが割と痛烈。映画版のビジュアル・イメージに影響を与えたアディ・グラノフによる、金属質的な雰囲気の作画も相まって、シンプルな大筋と対照的に、全体の印象はかなり重厚。
    また、この『エクストリミス』の中で、アイアンマンのオリジンが時代(と映画の設定)に合わせて新しいものに差し替えられ、アイアンマン=トニー・スターク自身も「アーマーを着た常人」から「ハイテク超人」へと変化することになる。
    まさに、多くの意味でアイアンマンが「アップデート」された、マイルストーンといえる。

  • まさにチートなエクストリミスの力を得るトニーだが、彼の心はまるで乾いている。内容は事件の派生から顛末まで政治がらみの難しい話。写実的なアートも無駄がなく実に堅実な作りで遊びが一切ない。

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著者プロフィール

●ウォーレン・エリス[作] ……イギリス出身のライター。映画『アイアンマン3』の原作となった『アイアンマン:エクストリミス』(ヴィレッジブックス刊)をはじめ、多くのコミックス手がけている。

「2022年 『ムーンナイト:フロム・ザ・デッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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