ワールド・ウォー・ハルク (MARVEL)

  • ヴィレッジブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864910705

作品紹介・あらすじ

シビル・ウォー前夜、世界のさらなる安定を願うアイアンマンらイルミナティのメンバーは、人類最大の脅威となり得るハルクの地球外追放を決定する。シャトルに乗せられ宇宙に流されたハルクは、蛮族の惑星サカーに漂着。数奇な運命を経て、サカーの王となる。后を迎え、新たな人生を歩み始めたハルクだったが、シャトルの不意の爆発により、サカーは灰燼に帰した。今やハルクに残されたのは、彼から后を、全てを奪ったイルミナティへの復讐の念のみ。かくしてハルクの旅が始まった。捨てたはずの故郷への旅が。シビル・ウォーに揺れた世界を襲うさらなる激震!怒りに燃えるハルクを前にヒーロー達に勝機はあるのか?マーベルユニバースを引き裂くバトル巨編、ついに邦訳!

感想・レビュー・書評

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  • いいぞ、やっちまえ!(プラネット・ハルク読了後) JRJrの超迫力の画で痛快ボコボコの後、やりすぎかもと思わせた頃合いに二人の親友の理解と共感を軸に、驚きと納得の真実で急転直下と筋立ても上手い。

  • かつて宇宙へと追放されたハルクの帰還と復讐が描かれる大規模なクロスオーバー作品。…と聞くと、怒りとともに暴走するハルクの姿が思い浮かぶことだろうが、この作品のハルクは非常に"理知的に暴れる"。宇宙での経験から「王」としての風格を身に着けたハルクは本作に置いて打倒されなければならない敵のボスであるとともに、メッセージ性の強い存在として打ち出されている。

    それだけに、この前日譚にあたる『PLANET HULK』が翻訳されていないのは残念でならない。巻頭に詳しいストーリーの解説はあるのでわからなくはないが、ハルク側の仲間たちへの思い入れが一切ない状態で読むよりは間違いなく面白く感じることだろう。

    打倒される各ヒーローも合わせ、魅力のないシーンが一つもないと言っていいのではないだろうか。激動の様子をぜひ見届けてほしい。

  • ハルク「アイアンマン許すまじ!!!!!」

  • その危険性から、地球の「ヒーロー」たちによって宇宙の彼方へ放逐されていたハルク。流れ着いた惑星での苦難の末、新天地を築き始めていた矢先、彼を乗せていたシャトルが爆発したことによりその全てを失う…憤怒と復讐に燃える碧(みどり)の巨人は、僅かに生き残った仲間を率いて、地球へ宣戦布告する!

    これの前日譚にあたる『プラネット・ハルク』編があってこそのお話なので、そちらが邦訳されてないのが実に残念というか、どうしてこちらだけ出したのか正直疑問。ジョン・ロミータJr.によるド派手なアクション描写は見どころなのだけれど、逆に云えばそれしかなくて大味というか、『プラネット~』での物語の積み重ねがなければ、ハルク一派の怒りと悲しみが画面から伝わらないのではないだろうか。
    自分の思い入れがいささか強すぎるかもとは思うが、それでも、『プラネット~』の邦訳を強く希望せずにはいられない。

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