レッドベルベット・カップケーキが怯えている (お菓子探偵)

  • ヴィレッジブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864912495

作品紹介・あらすじ

むしむしした暑さが続く6月。どこよりも熱いレイク・エデンのゴシップ・ホットラインにも驚きのニュースが飛びこんできた。なんと悪女ベヴが、資産家の婚約者として町に戻ってきたのだ!美しく変身した彼女はノーマンにまだ未練があるようで、気が気じゃないハンナ。そんな折ベヴたちの超高級コンドミニアムで謎の落下事件が発生する。さらに、ハンナとお手製カップケーキを巻きこむ第二の事件が-

感想・レビュー・書評

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  • お菓子探偵ハンナシリーズ第16作。
    あらすじ
     前の事件から6ヶ月後。地元の実業家の息子ロジャーがホテルを改装して屋敷にした。彼のパートナーとしてやってきたのがドクター・デヴ。婚約者だと言っているが、ノーマンのことを諦めていない。屋敷お披露目パーティーで、保安官秘書バーバラが突き落とされて発見される。命は取り留めたが記憶があいまいだ。さらにドクター・ベヴはスポーツ・カーとともに池で発見される。一瞬ハンナが疑われるが、ポットのコーヒーに強力な薬が見つかり、他の犯人を捜すことに。バーバラは入院中、いないはずの弟のことを口にする。ハンナは1人でベヴの私物を調べていた。そこでロジャーがバーバラと腹違いの兄弟であることを発知る。ロジャーの父最近遺書を書き換え、遺産の4分の1をバーバラに譲ろうとしたのだった。ベヴはロジャーが突き落とす場面を目撃し、彼を脅していたのだった。

    《感想》今回は久しぶりにミステリー要素が強め。一般市民で、誰からも恨みを買いそうにない保安官秘書が突き落とされた時からすこーしだけシリアス?真面目な感じだった。しかし、まさかベヴが帰ってくるとは。面の皮が厚いというか、ノーマンへの執着がすごいというか、ベヴが被害者になったことも含めて思いもよらない展開だった。
     大きなホテル跡を舞台に事件が終わり、そして締めくくられるというのはすごく雰囲気があった。田舎町だけれども歴史のある建物が多そうだし、個人商店や、それこそハンナのクッキーショップなんかも楽しそうだなと思う。今回もスウェンセン三姉妹の結束力は強く、時々アンテナだけで意思疎通できているシーンがあって、だんだんシリーズを重ねるごとに登場人物も味わい深くなってきているのが楽しい。

  • キャラクタ小説として読みやすく楽しい。
    嫌なキャラクタはたいてい被害者か犯人。分かりやすい。

  • 個性的な面々のやりとりを気軽に楽しめる、美味しく可愛い一冊。
    三角関係も変わらずですが、その分安心して読み進められます。

  • ベヴは何でレイク・エデンに来たんだろうと不思議だったけれど、なるほど、ね。バーバラがキーパーソンなのでした。
    ラストは、もうバレバレだったけれど、ドロレスとドクター・ナイトの婚約発表!

  • 図書館で。
    ノーマンの元婚約者再び現るの回。それにしてもカネモをゲットしたならレイクエデンの男にコナかけなくても良いだろうに。というか本人はミネアポリスに住めばいいのにな、とちょっと思ったり。

    と言う訳である意味ハンナに都合の悪い人ばかり消えてなくなるので、ある意味彼女が殺害に加担しているといっても過言ではないのかもしれない。今回はモシェ大活躍。10㎏あるネコって重そうだなぁ…でもウチの雌猫も8㎏あったからな。アレを一回り大きくしたぐらいかな。

  • お菓子探偵シリーズ第16弾
    メンタル弱った時のチョコレートの威力が毎度凄まじい
    みんな甘い物をよく食べててかわいい
    もう少し進展してくれてもいいのよ

  • さて、再びお菓子探偵ハンナ・スウェンセンシリーズです。
    前回は未解決部分が残ったまま終わったんですよね、確か。

    夏至前なのにとても暑い6月9日から始まります。
    ストッキング、立ったまま履くと言う選択肢はない模様。逆に両脚を一度に通すと言うのはあの生地では難しそうに思ったのですが、一定数できる人が居るんですかね? たるんだり、すぐ引っかかって伝線してしまいそう。

    寄木細工風に並べられた6枚のカーペット。全部色、種類の違う薔薇の絵柄。これがどうしても素敵に想像できない。1枚1枚かなり大きいみたいだし。それなら1枚の中に色々散りばめられている方がまだイメージまとまるような…
    アンティーク調とか、シャビーシックが著者の好みなのかなと思うんですが。私もそう言うのは嫌いじゃないんですが、恐らく著者とは好みが合わないんでしょうね。ファッション描写でも想像できない組み合わせがよく登場します。

    ドロレスって高級ペントハウスを買えるほど資産があるんですね……。今では作家もしてますし。そしてアンドレアが再婚のフラグを立ててきましたから、恐らくドクターナイトとその内そう言うことになるのでしょう。日本でも最近熟年再婚とか、晩婚とかよく耳にするようになりましたけど、海外ではもっと普通にありふれているみたいですよね。日本ではまだ年の差婚の方が多そうな印象。でも傍から見ると、歳を重ねて結ばれる二人って何かいいなあと思ってしまう。

    あ。これはペントハウスで事件が起こるな。
    エレベーターの鍵をかけなかったのはこれまたフラグですよね? レイクエデンに警備員は必要ないと言っていましたが、こんな立て続けに殺人事件起こる小さな町そうそうありませんよね……
    恐らくは例の木挽台の先から落下するか、もしくは洞窟型プールで溺死?

    最早迷う必要もなく、ハンナはノーマンを選べば話は進むのに、何故ここまで引っ張ってきたのか不思議です。マイクの方もそこまで未練なく受け入れそうですし。彼女の共有ができている時点で。しかもお互い友達関係。これまでの描写で読者全員が気付いてるじゃありませんか。ノーマンを選ぶべきだと。ハンナの気持ちだって明らかにそっち。だからこそベヴを出したのでしょうが、そこも解決。何をうだうだやってるんだと言う想い。

    そして、小説やドラマではよく、これは自殺を考える人の行動じゃない、みたいな理由で更なる捜査が始まりますが、私としては、突発的に自殺してしまう人も沢山いると思うんですよね。直前まで普通に生活していたのに、突然絶望に襲われることもある。それがあり得ないと思う人達って、凄く健全な人生歩めているからなのかしら。自殺の多い日本で生きているからこそこんなこと思うんですかね。

    いやあ、ほんと。呪われた町ですね。予想通りの展開。フラグ回収。

    しかし何故ハンナに電話したのか。
    バーバラの父親は伏線でしょうか。

    我が家のオーブンはレンジと一体型で、一段しかないのですが、ディナーとデザートを同時に調理しても匂い移りとかしないんですかね。同じ温度でOKなら便利。まあ、我が家では殆どオーブン機能使ってませんが。

    ノーマンのモシェ“でっかいくん”呼びは本来英語だとなんと呼んでいるのでしょう。Mr.Biggerとか? でっかいくんと言う語彙に毎回違和感を感じるので、なんとかならんかったかなあ、と思ってしまいます。ニックネームとかは英語のままでいい気もする。

    ノーマンが禁酒している理由が思い出せない読者です。中毒になったことがありましたっけ? それとも父親がお酒で亡くなってましたっけ?? 読者は普通こう言う部分、全部覚えてるものなのでしょうか。私は別の作品に触れたら割とすぐ前の作品の記憶が飛ぶので、よく言えば何度でも同じ作品を楽しめます。

    さて。これまで通り、ノーマン上げマイク下げの描写が続きます。これでもかと言うくらい。これはもう心が決まっているとしか思えませんね。作者はハンナの選択を読者に共感、祝福して欲しいのかも。こう言うのはファンの間では派閥できるものですが、ここまでするとマイク派はいなさそう。小説はヴィジュアルも自分好みに美化できますし、逆もできます。

    ハンナの心の声とも言える地の文。何故いつも皮肉たっぷりなのでしょう。これだと好感度下がるのにな。作者の声ならまだしも。アンドリアがお菓子作りを始めたことへのマウント思考。元々は美人でセンスもスタイルも良いアンドリアへのコンプレックスが強かったせいで、そう言うところでマウント取りたくなるのかも知れませんが。文法のことなどでもいちいち嫌味っぽい心の声が挿入されるので、都度主人公へのヘイトが溜まります。

    クレーンを観に行くと言う感覚がちょっとわからない私です。巨大クレーンが珍しいと言うことなのかな。

    ベヴは感じがいい人と言う評判で、ハンナ以外には好かれていたと思うのですが、こうなってはもうハンナの身内には本性をさらすことにしたのでしょうか。
    トレイシーのお気に入りだったような。子どもはそう言うところ敏感そうなものなのに。こんなに感じ悪い人が、それまでバレることなく好かれるなんてあるんでしょうかね。疑問が残ります。

    何だろう。ベヴ以上に、マイクが登場する度に疲れる。またマイク? と思うようになってしまった。マイクと言うキャラクターにうんざりしているようです。感情としては、面倒くさいに近い。

    “あなたが彼を愛している以上に、彼はあなたを愛しているのよ”なんて、なかなか自分では考えられないこと。この場合は暫し存在が浮かばなかったことに対する自責なわけですが。それでも愛しているかどうかと言うポイントに置き換えたのは自己肯定感の低い人間からすると驚き。

    夜食にどれだけ糖分摂取するんだろうか。
    クッキーにアイスにトッピングにホットファッジ……。恐ろしい。ドリンクもオレンジジュースだし。ハンナ以外は食事に気を遣っているんじゃなかったのか。ここ数年でハンナに感化されてしまったのか。どれだけ運動してスタイルキープしているんだろう。水を飲んでも太る体質なので、羨望しかない。

    玄関の覗き穴の件、これも今後の布石ですかね。覚えておきましょう。

    アンドリアかわいい。

    ハンナ、起き抜けからマフィンを二つ。まず最初に歯磨きして欲しい。
    警察の事情聴取の詳細って、喋り散らして良いのでしょうか。弁護士的には頭痛の種なのでは。無実だと言う自信がそうさせるのか。不利になるかも知れないのに。

    バスの運転手で視界の中心錠剤分程欠けていたら大したことある。そしてそれで自分が摂取する錠剤の数を間違うなんてことは考えにくい。ロジックに組み込むとすれば無理がある。よくこれで原稿通ったな……。
    そして、それで結局事故を起こしたわけだから、過失は過失ですよね。同情できないな。

    マイクが義務を果たしたと言うのは事実だと思う。あそこで甘い顔をしていたらプロじゃない。だけど、普通関わりの深い相手の取調べをさせるだろうか。小さな町で人手が足りていないから仕方ないのか。田舎ならではの緩さなのか。腑に落ちない。それを言ったら都合のいいシチュエーションのオンパレードだけど。ツッコミどころ満載で、寧ろそれを楽しむべき作品とも言える。

    そう言えば悪夢の中、助手席にタンブラーがありましたね。薬物が混入されていたのはそこかな。あ、魔法瓶だった。

    自分の知識と読解力では、屋上のドーム周辺の様子が思い描けませんでした。特に窓掃除用のケージが出てきた辺りから。これが今後危機一髪だか、そこからの脱出だかに使われる気がするのに。

    ハンナはまたもやマイクに思うところあるようですが、2年以上も二人の男性の間でどっちつかずの態度をとってきて、何の進展もなく、どの口が言うのかと。ハンナこそ、二人から愛されている状態が当たり前になっているのでは。普通はそこまで焦らしていたら離れていきますよ。

    登場人物から見て、ロニー・ジェニーくらいしか犯人候補いませんよね。白いモンスターが何なのか気になりますが。屋上にいたのは、弟って言っているからロニーなんでしょうけど。共犯の可能性も? それはないか。

    おお。海外ドラマで最近見かける無音フェス! こんな今時の流行が本作に登場するとは! 2013年出版だと言うのに。

    イタチ。日本では愛玩動物のイメージですが、アメリカでは害獣としてのイメージが強いのでしょうか。

    3階分くらいの階段で萎えるとは。恐るべし。へばり過ぎでしょう。ドラマキャストはそこまでぽっちゃりしていませんでしたが、著者の脳内では結構なものなのかも知れません。年齢的にもそこまでいってませんよね?

    しかし、ハンナを始末したところで、既にバーバラやアンドリアが犯人を把握しているわけですよね。だとしたら、ハンナに手を掛けるのは得策でないと思いますが。口封じにならない。

    あとがきにあった停電はどうしたと言うツッコミ、理解しました。伏線だろうとは思ってましたが。
    訳者も読者のツッコミに先手を打つようになってきましたね。

    こうなるだろうとは思っていましたが、リサのパパとマージも伏線でしたね。

  • アメリカのラブコメの様式美、お母ちゃんが元気設定健在

  • 悪女ふたたび。一体何をたくらんでるんだ??

  • 安定の面白さなんだけど、当たり前みたいに夕飯をご馳走になりに来るマイクに少しイラッとする。なのに犯人扱いの時には冷たく事情聴取したりしてさ。どうもダメだわ。いくらイケメンだって言っても図々し過ぎて。まだまだ三角関係は続きそうだけど、しばらくいいかなあという気持ちになってしまった。もちろんこのシリーズは大好きで読み続けるけど、たまには深みのある話を欲するというか…。
    疲れてたりしてあまり脳みそを使いたくない時には最適です。そしていつも料理やお菓子が美味しそうです。

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