認められたい

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著者 : 熊代亨
  • ヴィレッジブックス (2017年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864913256

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認められたいの感想・レビュー・書評

  • 『認められたい』とはどういうことなのか、その認められたいという想いをポジティブにコントロールするにはどうすればいいかが語られている。
    非常に優しい言葉で本質をつくような感情の扱い方や考え方が述べられている一冊。

    【こんな人にオススメ】
    ・20〜30代の方
    ・誰かを強く束縛したりされたりしがちな方
    ・ふと人間関係の空虚さに悩んでしまうことがある方

    【感想】
    面白かったです。全体的にタッチが優しい感じがして、すっと心にしみてくる感じがありました。20〜30代の若い世代は早いうちからインターネットが周囲にあり、コミュニケーションの幅が広くて自由な分迷ったり悩んだりするケースが多いように感じます。そんな人たちが持っておくべき心持ちみたいなものが詰まっていました。私自身、承認欲を強くもっている人間の1人だなぁと改めて気づかされました。
    個人的に、マズロー自身が欲求段階説の自己実現欲求が達成できるのが一握りというのをマズロー自身が述べていたというのが意外でした。

    【キーフレーズ】
    ・承認欲求は貯められない
    ・スキルを身につけるのは5年感覚
    ・体調管理もコミュニケーション能力の一つ
    ・挨拶、ありがとう、ごめん、できません。
    ・幸せとは
    ・ヤマアラシのジレンマ

  • 本書は、自分の内にある「認められたい」気持ち、すなわち承認欲求や所属欲求と上手に付き合い、自分自身の心理的な成長や能力のレベルアップを果たすにはどうしたら良いか、という問いのもと書かれた。

    人間は、「認められたい」という気持ちから、驚くほどの力を発揮することができる。それは上手に活用すれば、能力のレベルアップに役立つが、現実には「認められたい」気持ちにただ振り回され、然るべき場面で努力が出来なかったり、人間関係に問題を抱えて生きている人が多い、というのが精神科医である著者の実感である。

    「認められたい」という気持ちには主に、承認欲求と所属欲求が存在する。前者は自分自身に重点が置かれるもので、後者は(自分がその一員として認められたいと思っている)集団に重点が置かれるものだ。

    承認欲求という言葉は昨今よく耳にするようになったが、所属欲求はあまり聞かないと思う。所属欲求とは、自分が好意や敬意を抱いている仲間や集団に対して、仲間として認められたい・無視されたくない、等の気持ちが湧く欲求のことを指す。自分自身が褒められたり認められたりしなくても、仲間が望ましい状態にあれば、それだけで自分の心も満たされるという特徴がある。
    現代の特徴として、所属欲求より承認欲求に重きが置かれるという点がある。これは、かつてよりも個人が自由に生きることが出来るようになり、会社や地域、家族といった集団単位よりも、個々人に注目が集まるようになったためである。集団として何かを成し遂げるよりも、個人として何かを成し遂げ、評価されたり褒められたりしたい。社会環境の変化により、個人の欲求もそのような方向にシフトしたのではないか、と著者は述べる。

    著者は、「認められたい」気持ちを満たすためには、承認欲求だけでなく、この所属欲求をも上手に満たすことが鍵だと述べている。
    承認欲求ベースで考えると、個人は自分自身が褒められること、評価されることにしか目がいかないということになる。しかし、所属欲求には「自分自身が評価されなくても、好意や敬意を寄せている仲間が望ましい状態にあれば、心が満たされる」という特徴があるため、この欲求も満たそうとすることにより、集団の中でお互いを信頼したり、敬意を払ったりしながら、生きていくことが出来るようになる。

    ただ、承認欲求や所属欲求にも「レベル」がある。自分の承認欲求しか意識できていなかったり、承認欲求が強すぎたり、相手への欲求水準が高すぎたり、といった「レベルが低い人」はなかなか「認められたい」を満たすことができない。「認められたい」の欲求水準が穏当な状態にレベルアップしていく可能性に注目した人物として、自己心理学というジャンルを作り出したハインツ・コフートを挙げ、彼の研究を参考に本書ではレベルアップ方法を掲載している。

    本書ではそうしたレベルアップ方法を実践するため、コミュニケーション能力を高める方法、人間関係における距離感についても精神科医の著者がこれまでの臨床経験や研究をもとに書いている。

    本書で著者が述べる実感は、自分とも似ているものがあり、共感できるところが多かった。個々人が自由に生きることができ、個々人それぞれの持つ能力に光が当てられる時代において、こうした心の問題は今まで見えにくかったように思うが、実際に自分の周りを見渡したときに、本書にあるような苦しみ方をしている人は少なくない。

    「認められたい」気持ちによるレベルアップを諦めず、かつその気持ちに振り回されて疲弊することが無いよう、自分の心を少しずつ成長させていきたいと思う。

  • 現代人の他人に認めれたいという承認欲求を、具体例を用いて解説。著者の物言いがなんとなく鼻につく。

  •  精神科医のブロガーが語る生きづらさからの脱し方。

     認められたいという願望をいかに充足させるか。そこにはすごいと思われる承認欲求だけでなく集団に属していることで満たされる所属欲求もある。そして認められることの多さがあればいいというのではでなく、どの程度で満足できるか、コンスタントに得られるか、加齢などの変化に対応できるかなどの多くの課題がある。作者はそれらを総合して「認められたい」のレベルと表現している。大事なのはそのレベルアップ。
     一見チープなことが書かれているようにも思えるが、案外大事なものほどそう見えるということなのかもしれない。
     
     何となく感じている生きづらさを改善する道が書かれている。特に若者必読の貴重な一冊。

  • 哲学と精神的医学をとても易しい言葉に落とし込んで、みんな大好き「承認欲求」について書いている本。

    筆者の実体験も交えて、かなりピンポイントで今の人が抱える認められたい問題をついていると思う。

  • 請求記号:141.93/Kum
    資料ID:50086321
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • 承認欲求について調べたく本書を取ったが、エッセイのような内容で期待していたものとは違い落胆した。ただ、昨今のアニメや漫画が内省的なものよりも、群れる若者を描いたものが多いという指摘は重要な気づきだと感じた。

  • P108 「認められたい」のレベルアップには「適度な欲求不満」があるぐらいの関係でよい byコフート

  • 精神科の医師の観点で承認欲求とは何なのか。どう向き合うべきなのか。普通の人の暮らしに根ざした手法が紹介されている。インターネットでの人間関係も築いてきた医師の視点から書かれていることで、ソーシャルメディアでの承認欲求を満たす行為にも触れられている。親子、友人、職場などどんな関係にも応用できる。今、あまり幸せではない、なんかうまくいってないと感じたら人間関係が課題かどうかに関わらず、読んでみるとよさげ。

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