土屋耕一のことばの遊び場。

著者 :
制作 : 和田誠  糸井重里  松家仁之 
  • 東京糸井重里事務所
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本棚登録 : 242
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865010411

感想・レビュー・書評

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  • 思わず、うわぁ~って言っちゃいました(恥かしい)

    今日の土屋耕一 - ほぼ日刊イトイ新聞
    http://www.1101.com/tsuchiyakoichi_today/

  • ことば

  • 回文の愉しみ、ことばの遊びと考えの2巻

  • 本書は、コピーライター・土屋耕一さんが書いた、ことばについての、ユーモアたっぷりで、でも神髄をついている論考が中心の「言葉の遊びと考え」(糸井重里・編)と、回文や詰語などなどを扱った雑誌『話の特集』のコラムから選り抜いたことば遊びの文章をまとめた「回文の愉しみ」(和田誠・編)の二冊からなります。まず、「ことばの遊びと考え」から。コピー講座の節を読んでいて、ものまねはコピーの審査のふるいに残らないことが語られていた。ものまねをしているかどうか意識していなくとも、それがすでにあるものの調子であれば、価値は二流、三流、四流。これは小説の創作にも言えることだと思った。おれもこういうの書けるよ!って既製品に寄せちゃう心理ってあってですね、何かを作ろうというひとは、その甘い誘惑に一度や二度や、三度や四度は乗ってしまうものなのですよ。それって、あこがれの気持ちも一枚かんでいてね、一人前になりたいっていう気持ちの罠の面なんだと思う。「回文の愉しみ」のほうは、まあ楽しいですよ。文章でこれだけ楽しめる経験をすると、「ことば」ってものにハマると思います。刺激強めの、ワイセツな回文なども面白かったですしね。こういうことばを操り加工して見せてくれる職人的技巧にはうなりますし、コピーはいうまでもなく、これだけのことができるというのは、ことばの申し子的な「名人」なのだろうとぼくは思いました。軽妙ですが、スカスカじゃなくて、ちゃんと人間の重みのある文章で、それで読むひとを楽しませてくれるサービス精神、エンタテイメント精神が、おいそれと気づかれない気づかいの中に存在しています。2009年に78歳で亡くなられて、ぼくはそれまで土屋耕一氏を存知あげなかったのですが、こんなに楽しい巨人と同時代に生活していたのだなあと感慨みたいなものがありました。

  • ふと、眺めるだけでも楽しい。
    ていねいでリラックスしたことば。

  • あの、これ、この点、ね、これが、多くて、とても読みにくい。

  • ちょとしたエロを除けば、糸井さんが書いたのかな、と思うくらい語り口が似ている。
    装丁も柔らかくて、読んでいて心地よかった。
    回文や俳句に興味がなかったのだけれど、回文て秘密めいていて面白いと思うようになった。おかげでいくつかキャッチコピーを作ってみたりして。脳のどこかがトレーニングされた気がする。いちばん為になったのは、発想や読者目線のくだり。コピーライターを目指す人、言葉を生業にする人は読んでいて損はないと思います。

  • 昭和のコピーライター、言葉の達人。上から読んでも下から読んでも同じ言葉は、回文って言うんですね。

  • 読む前に予想していたよかまじめモード。
    土屋さんって遊びの場においてさえことばと真剣に向き合ったかたなんだなぁ。

  • 言葉って楽しいなあ。回文は本当にやってみたくなりました。
    読みながら驚いたりにやつけたり。
    遊び場が無限に広がっている様が楽しかったです。

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