かないくん (ほぼにちの絵本)

著者 :
  • ほぼ日
4.09
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本棚登録 : 2090
感想 : 220
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865011074

感想・レビュー・書評

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  • 2024/04/02

  • 去年ひいおじいちゃんが亡くなり死についてはなんとなく分かっついる息子たち。
    ただ、読むのには早過ぎたかなあ。もう少し大きくなったら読みたい。

  • 松本大洋の絵に惹かれて

    松本大洋の描く子供は相変わらずほっぺがぷくぷくしていて可愛い

    死についてまだ理解が追いついていない子供が、それほど親しくはい同級生「かないくん」の死に触れる
    かないくんは突然学校へ来なくなり、突然亡くなる

    死に対してどこか現実ごとではない様子や、徐々に忘れられていく様子がリアルに描かれていた

  • 表紙の次の絵と紙質がすき
    何が始まったのかは分からない。でも終わったのではなく、始まったと思ったんだ。

  • 谷川俊太郎からやって来た。

  • 子どもの頃、亡くなった同級生がいたことを思い出して、当時感じた言葉にできない気持ちを思い出す。そして、当時とは違う、歳を重ねた今の自分が感じる気持ちも、また言葉にできない。
    そのことを本に書こうとするけれど、どう終わらせたらいいのかわからない絵本作家。
    このストーリーだけで、似た体験をしたことがある読者が、その記憶や感情を呼び起こしただろう。
    私個人は、学生の時はそういう体験はなかった。でも、大人になって、つい最近会って話した同級生が自殺した、そして別のもう一人は急死した、ということが立て続けに起こった。
    そんなに仲が良かったわけじゃない。でも、自殺した彼は、自分と相通じる何かを抱えていそうだと勝手に感じて気になっていて、また話したいなと思っていた。すぐ近くに住んでいるのに、先にいなくなってしまった。

    そういうことを思い出させる本だった。

    でも、描かれているような、死から何かが始まるという感覚は私にはわからなかった。無になるのは嫌で、何かが始まればいいという願望なんだろうか?それとも本当にそういう兆しを感じる人もいるのだろうか?

    この本で一番気に入ったのは、かないくんという個人名を題にすることで感じる、生々しい命の存在感だった。

    • コルベットさん
      avec totoさん、こんばんは。いつもありがとうございます。個人名を題にすることで、生々しい命の存在感を感じるというのは、ああ、そういう...
      avec totoさん、こんばんは。いつもありがとうございます。個人名を題にすることで、生々しい命の存在感を感じるというのは、ああ、そういうことだったのか、たしかに。と目から鱗が落ちる感じがしました。
      2023/11/09
    • avec totoさん
      コルベットさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
      そうなんです。読後、この本の存在感を強く感じて、どこからそれがくるんだろうと読み...
      コルベットさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
      そうなんです。読後、この本の存在感を強く感じて、どこからそれがくるんだろうと読み返していたら、表紙が目に留まり、ああ、名前か…と思いました。シンプルだけど、あまり他にない、すごい題名だなと思いました。
      2023/11/09
  • ほぼ日で連載が始まったので、積読していることを思い出して取り出しました。第二刷。確かほぼ日で販売された時にすぐ買ったので、予想以上の売れ行きだったのだろう。しかし絵本を積読って自分、よっぽどだなー。
    死を「始まり」と捉えることに目新しさはないけれども、なんとなく腑に落ちました。松本大洋氏の絵にも特に執着はなかったけれど良かった。逆上がりをしているところが気に入りました。

  • 〝ある日、友だちの<かないくん>が学校を休んだ。親友じゃない、ふつうの友だち...先生が、いつもと違う声で言った「金井君が亡くなりました」...死ぬって、ただ此処にいなくなるだけのこと?〟・・・「金井君てほんとにいたの?」と私が訊く。「ほんとにいて、ほんとに死んだんだ、四年生のとき。60年以上たって、突然思い出した。それでこの絵本を描きだしたんだ」・・・詩人<谷川俊太郎サン>が一夜で綴り、漫画家<松本大洋サン>が二年かけて描かれたという、日常に訪れた初めての “死” の記憶を絵本化された、心に沁みる作品。

  • 大切な人との別れや死についての話なので、子どもに合ったタイミングで、その子と信頼関係のある大人が、無理なく必要な時に読んであげたらいいと思う。

    別冊太陽『こわい絵本』選書  

    「ある日、ともだちのかないくんが学校を休んだ。
    かないくんは親友じゃない。ふつうのともだち。
    日常に訪れた、はじめての“死”。
    死ぬって、ただここにいなくなるだけのこと?
    この世から肉体が消えてしまったからこそ、その存在をより強く感じ、長い問いがはじまった。」

    この絵本は、死を真正面から描いているのに、こわくない。淡々として、しずかに明るいのだ。

  • 死を考える絵本。ひとりで、じっくりと向き合いたい絵本。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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