ふたつめのボールのようなことば。 (ほぼ日文庫)

著者 :
  • 東京糸井重里事務所
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865011821

感想・レビュー・書評

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  • R4.11.2 読了。

     糸井氏の著書は、これが初めてです。短文でとても読みやすく、内容もしみじみ良いなあと思える言葉で綴られていました。解説の重松清さんの言葉も心に優しくしみ込んでくるようです。何かの機会にまた読み返したくなるような一冊ですね。

  • 糸井重里さんの、散文集、というのだろうか。
    ボールとは、スポーツで使うようなボールのこと(料理に使うボウルではない)らしい。

    すごくしっくりきて、なるほど、そうだよね、わたしもそうだなぁ、と思いながら読むものもあれば、
    糸井さんはそう思っているのね、と思うものもあり。

    たった数行の言葉で読む人の心を掴んで、なんなら涙が出てくる。
    あくまでも、糸井さんの「ぼくはこう思ってます」ということであって、皆にそれを広めたいとか、真似して欲しいとかではない。
    でも、素敵な考えかただなと思ったことは、わたしも取り入れたくなる。

    亡くなった方に親切にしようと思う。どんな亡くなり方であれ、亡くなった人はさみしいと、わたしも思う。その人のことを感情に入れて一緒に遊ぶ、苦しみがないように、わたしもそうしたい。

    何が合理的か何が正解か、損したくない恥をかきたくない、レストランの口コミ評価やメニューでこれを食べるべきとかばかり気にして自分の食べたいものを自分で決められないような人って、良い年の大人(特に男!)にいっっっぱいいる!糸井さんはそういう状況を正解病と呼んでた。こういうのに違和感をおぼえているの、わたしだけじゃなかったんだなーって安心したのと、わたしのモヤモヤを言語化してくださって感謝の気持ち。ありがとう。

  • わたしのバイブル。マーカーや付箋だらけ。
    しかし恥ずかしながらボールのようなことば、をまだ読んではいない。けれど絶対読みたいすぐにでも読みたい。

    この本に出会ったのは大学生になるほんの少し前。
    高校の卒業旅行と称して仲良し5人組で東京の端っこに旅行へ行き、商店街の角にある古本屋で信号待ちの間にひとめぼれ、パッと購入した。毎日ほぼ日が楽しみ。

  • 2012年〜2014年に刊行された「小さいことば」シリーズの単行本3冊からセレクトされたベスト・オブ・小さいことば。バイブルのように大切にしたいことばの数々。

  • 糸井重里の日々の言葉を集めたアンソロジー「小さいことば」シリーズからさらにぎゅっと精選したアンソロジー。
    日々の暮らしのなかでの気付きやものの考え方をめぐる、詩のような、コピーのような、ひとりごとのような、散文のような、いろいろなことばの宝箱。

    若い人たちに手渡したいという思いで作られているけれど、もちろんだれがよんでもいい。前から順番に読むというよりは、ぱらぱらっとめくって、気になる言葉を転がしてみたり何度もはずませてみたりするといい感じ。

  •  たくさんのことばが詰まっている。

    人がことばに惹かれるとき、それは、そのときの心情や状況やもやもやとした考えに影響を受けているのだと思う。
    だから、その時々によって惹かれることばは違う。

    人が惹かれることばと出会ったとき、その人の内面でなにかが動きだす。
    内面のなにかを動かされ、そこからまたことばが生まれる。

    たくさん詰まった不思議なことばたち。


     今、惹かれるのは

    “整理しきれない思いや考えは、未来の自分の素になる。”

    きっと、次にまた手に取ったときは違うことばに惹かれるのだろう。

  • 一巻目を読んで、面白かったので迷わず購入。本作も良かった。短い内容でこころに刺さる文章が好きだ。意味がわからないことでも、時間をおいて読んでみれば理解できることも増えていると思う。次回も読むのが楽しみだ。

  • 生きてるって感じでほんとに素敵

  • 1より2の方が好きな言葉がいっぱいあった
    愛読書

  • なんだかうまくいっていないと思う時は、普段気に留めない占いやおみくじのことばがささる。

    愉快に前向きに生きてきたつもりだったけど、結構後ろ向きな日が続くんだと、自分でもびっくりしています。

    「うまくいかない時こそ、自分を知れる時だよ」と教えてもらったので、どん底まで自分を見つめて見つめて気がついて。
    こんな自分も自分なんだと、弱い部分を認めてみると案外気も落ち着くもんまから不思議です。
    認めるって大切なことだ。

    はじめて息子にキャッチボールを教えるお父さんのような、やさしいやさしいボールを投げてくれる糸井さん。

    やさしいことばがたくさん詰まってるから、たくさん付箋を付けちゃうんですが、今日のボールは、

    「ものすごいものを見て、いったん落ち込むほうがいい。たたきつけられたその地面の低さは、すべての基準になれるから。(p46より)」

    やっぱり本は心を映す鏡です(ᵔᴥᵔ)

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著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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